2009年12月24日木曜日

 またこの日を迎えてしまいました。あれから3年も経ってしまったんだなあ。
 これは遠くて近いきみに伝えたいことだよ。
 きみが居ないのは、とても寂しい。3年前の今日は満月だったんだよ。知っていたかい? 今日は夢の中で逢えればいいな。

2009年11月17日火曜日

なにをいまさらウィザードリィ

 急にファミコンをプレイしたくなってきた今日この頃。
 さて、なにをプレイしようかな? まったりRPGでもプレイしよう。ということで知ってはいるけれどもプレイしたことのない“ウィザードリィ”に決定! 
 事前の下調べでは、FC版が鉄板らしいので、FC版に決定。Ⅰ,Ⅱ,Ⅲと続けて遊ぶには“ターボファイル”があればベストらしいので“ターボファイル”を入手することに。寝転がりながらまったりプレイするので、片手コントローラーは必須だろうということで、これも検討しなくては。それと、ファミコンカセットのバックアップ電池交換も何とかしてみよう。

 ということで、ウィザードリィの入手はさて置いて、片手コントローラーとバックアップ電池交換をどうするか検討することに。
 
 今回は片手コントローラーについて。
 FC用片手コントローラーを検索したら、古めかしいものがありましたが、うーん、形状が微妙ですね。SFC用の片手コントローラー(アスキーグリップ)をドラクエなどで愛用していたので、コレが利用できないのかしら? 検索したらどうやら簡単な改造で対応できそうだ? なにやらAボタンがBボタンになり、BボタンがYボタンになってしまうようですが。これも小細工でどうにでもなりそう。
 SFCではアスキーグリップのAボタンとBボタンを入れ替えていたので(内部結線を入替)、AボタンがBボタンになるというのは好都合だから、BボタンをYボタンではなく、BボタンをAボタンに入れ替えれば理想のコントローラーが完成する予定。
 実際に改造するにあたり、SFCでアスキーグリップを使用して再度使用感を確認して、仕様を決めることに。
 ドラゴンクエストⅥをプレイをしてみた。やはりアスキーグリップは、手にしっくりとして使用感は素晴らしい。SFC用に使用していたアスキーグリップは、AボタンとBボタンを入れ替えているので、やはりこの仕様がベストだな。欲を言えばYボタンもAボタンとすればなお良好になるので可能であればその方向で改造を施そう。

理想のボタン配置(SFC用アスキーグリップ)
・Aボタン→Bボタン、Yボタン
・Bボタン→Aボタン

 もともと所有しているアスキーグリップを汎用化(SFC、NewFC)させようかとも考えたが、面倒なのでNewFC専用に改造してしまうことにした。
 所有しているNewFC用のコントローラーと、SFC用のアスキーグリップ(未使用品)を入手してサクッリと改造してみることに。

 コントローラー側の結線を繋ぎ換えしようとも思ったが、アスキーグリップのケーブルの方がNewFCの純正コントローラーのケーブルより若干細く柔軟性があるので、コネクターを交換することにした。
 NewFC,SFCともにコネクターを分解するのは難しい。汎用化せずに専用化するので、SFCのコネクターは再利用しないのでマイナスドライバーで乱暴に分解して端子だけの状態にし、NewFCのコネクターを慎重に分解しようとしたが、SFCよりNewFCの方が分解の難易度が高い……。ケーブルを切って繋ごうかとも思ったが、美しくないということで、なんとか無傷で分解しようとしたが、どうしても無理だったので、コネクターの成型痕を片側だけデザインナイフで切り開いて内部コネクターを引き抜いた(コネクターは2ピース構造)。
 端子はSFC,NewFCともに同形状でしたので端子を入れ替えて(この時に動作確認をした。A→B,B→Yになっているのを確認)外側のコネクターにはめ込む。外側のコネクターが少々開き気味なのでタイラップで圧着させ、瞬間接着剤を流し込み、一日放っておいて接着したらタイラップをニッパで切ってコネクター部分は完成。
 ボタン配置の変更は、パターンカットと配線追加で対応し、理想のボタン配置にしてみた。これで動作確認してきちんと動作すればコントローラーは完成。





 動作確認は“ウィザードリィ”をまだ入手していないので(本末転倒の予感)、“バギー・ホッパー”で行った。片手で操作するゲームではないが、あくまでも動作確認なので問題なし。動作は問題ないようだ。バギー・ホッパーをアスキーキーグリップ改でも違和感なく操作できた(ボタン操作がA,Bだけなので)。
 ちょっと脱線しますが、アスキーグリップはSFC用で完成をみたようで、後のPS,SS用で販売された片手コントローラーもSFC用を雛形にしているようです。PS用ではもう少しだけ進化していて、キーコンフィグの変更が可能。(コントローラーに記憶させるられる。ダービースタリオン等のソフトが必要)
 PSのアスキーグリップを改造ベースにするのは自分には無理なので、SFC用を改造ベースにしました。
 アスキーグリップは秀逸なコントローラーだと思う。ホリでもPS用片手コントローラーがありましたが、個人的には、アスキーグリップの足元にも及ばない残念な出来でした(これはあくまでも個人的な感覚です)。

 次回の更新は、FCカセットのバックアップ電池交換にチャレンジになる予定。いつになるか不明。ウィザードリィへの道のりは遠い。

2009年8月9日日曜日

ただの屍のようだ

 しばらくブログを更新していないのは、これといって書くことがないから。
 平穏な日々を過ごしている。ご飯を食べ、仕事をして風呂に入り、寝るだけの生活だ。風呂に浸かりながら本を読み、TVを少し観て寝るだけ。読んでいる本も感想を書くほどのものでもないし、これといって興味のあることもない。退屈な生活かと問われれば、退屈はしていないんだな。これが。
 もともと面倒くさがりな性格なので、これぐらいの緩い日常が心地よいと思っている。何かアウトドア的な趣味を持ちたいとは思っているが、どれも面倒そうだなあ、とあらゆる案を却下し続けている。
 このブログを始めたのは、こういった性格を変えるきっかけにしようという目論見もあったんだよなあ。今のところ何も変化がない。ただの屍のようだ。

 そういえば仔猫たちはあれから数日後に戻ってきて、餌をねだられ、餌をやったが(尋常じゃない食べっぷりに胸がつまったのは内緒だ)、翌日以降まったく姿を見せなくなりました。いつ戻ってきてもいいように餌は用意しているが、もう戻ってこないんだろうなあ。
 昨日は凄い土砂降りだったけれども、奴らはどうしているのだろうか

2009年7月18日土曜日

旅立ちの日は突然やってきた








 昨日まで朽ちたバンの周辺で四匹の仔猫たちがじゃれあって遊んでいたのを、こっそり観察していて、なんて可愛い奴らなんだろう。と、思っていた。今日もその姿を見せてくれるものと疑わなかった。
 餌はやらないといっていたが、缶詰を数度やってしまった。あと数缶残っている。先日の写真の一番警戒心の薄い個体が、四匹の中では体も小さく涙目で、大丈夫なのか? と、いつも気にしていてつい餌をやってしまっていた。
 昨日、餌をやる際に一番気になる仔猫の頭を指でコツコツと触れた。もっとも相手は野良の仔なのでサッと逃げてしまうのだが。
 黒ブチの個体は餌を食べる時に尻尾をプルプル震えさせる。四匹が寄り添って寝ている様子も印象に残っている。
 そんな奴らの姿が今日は無い。いったいどうしたのだろう。巣立ちの時を迎えたのだろうか? 立派な野良になるために旅に出掛けたのだろうか? 旅立ちの日は突然やってきた。
 言いそびれたけど、クルマには気を付けるんだぞ! 轢かれている姿なんて見たくないからな! それじゃあバイバイ。

2009年6月26日金曜日

だれも描には気づかない








 仕事場の隅にある朽ちたバン(商用車)で野良猫が子育てしているのを最近になって気づいた。
 数回ほど授乳をしているのを確認しているからか、逃げないが、野良で警戒心が強い上に子育て中であるから三白眼(昼間なのでよけいに)で相当に恐ろしい。写真でもそれが分かると思います。
 仔猫は四匹もいます。子育て放棄はしていない様子なので、基本的には干渉しないつもりです。
 下の写真は四匹の仔猫のうちで一番好奇心がある個体だが、五十センチ以上は近くには寄ってこない。やはり飼い猫とは違う。私には動物を飼う資格がないと自覚しているので、下手に手なずけて飼い猫化させることはしないほうが良いだろう。ただ気にはなるので日々観察している。







 先日のことである。黒ブチの仔猫が何かを抱きながら一心不乱に齧りついている。一体何を齧っているのか観察してみると、寸胴で全長十三センチほどで黒っぽい色をしていて、生白い人間の手のようなものが付いている……そうです、モグラを齧っていたのです。モグラを狩るなんて親猫は熟練のハンターなのだろう。

2009年5月29日金曜日

とある検証(たいしたものではない) ~完結編~










 一ヶ月以上まえの続きになります。ようやく検証しました。それにしても唐突すぎますよね。そこで、ここまでの流れを整理します。
 下準備下準備2とある検証(たいしたものではない) 今回は、この一連の完結になります。ご興味がありましたら読んでみてください。

それでは本題に戻ります。

・SCPH-130と接続するゲーム機は、PSone(念のための確認)。FC(RGB化),SFC,N64(RGB化),GC(RGB21PIN改造ケーブル),SS,DC。すでに確認しているものもありますが、再検証します。

まずは上記のゲーム機での動作確認および画質(私感。kokeの視力は1,5)です。






 検証結果は上の表のとおりです。PSone,FC(RGB化),SFC,SSでは実用に耐えうるレベルだと思われます。
 N64(RGB化)は微妙な感じです(〇と△の中間です)。
 しかし、GC(RGB21PIN改造ケーブル),DC(カラット社製RGB21PINケーブル)では……薄暗いシーンでは黒潰れが酷く非常にみずらい。実用できるレベルとは言い難い。綺麗に映し出されるだろうと予想していただけに意外な結果だった。
 SCPH-130は、PSoneの周辺機器であり、PSone以外との接続は想定も動作の保証も当然のことながらありません。GC,DCとSCPH-130は、相性がよくないです(OSD MODEで画質を調整すれば少しは改善できます)。

 続いて行う検証は下記のとおりです。
・DVDプレイヤーの接続は、コンポーネントY,Cb,Cr(480i)をR,G,B,CSYNC(480i)にトランスコードして行います。トランスコーダーとして日本VISCOM:KINO101を使用します。

・DVDと同様にGCもKINO101を介して接続します。GCからKINO101までのケーブルは純正D端子ケーブルと、D端子延長変換コンポーネントケーブルを使用します。

・KINO101を介してDVD,GCをSCPH-130に接続するケーブルは、以前自作した
自作RGB21PINケーブル(写真:4)BNC-RGB21PINケーブルの2種類を使用します。

・DVD,GCについてはKINO101を介して接続する方法と、KINO101から分配器(IMAGENICS:WBD-133)を経由した接続方法の2通りを実験してみます。

 まずはケーブルについてです。
 自作RGB21PINケーブル(写真:4)BNC-RGB21PINケーブルのどちらのケーブルでも写し出されますし、画質の差はないようです(画質の詳細は後述します)。

 続いて分配器についてです。
 分配器はおまけ的な実験ですが、こちらも問題ありませんでした。欲をいえば分配器ではなくスイッチャーにしておけば、コンポーネントセレクターに転用できたのに。失敗したなあ。

 画質についてです。
 DVDプレーヤーで再生させた映画はどうだろうか? 洋画は特に薄暗いシーンが多いので。
 結果はまったく問題ないレベルといって差し支えないでしょう。
 GCですが、あまり期待していませんでしたが、KINO101を経由して映し出された画は、実用するには十分なものでした。薄暗いシーンでも黒潰れはありません。トランスコーダー+ビデオイコライザーであるKINO101の面目躍如といった結果になりました。ちなみにコンポーネントもしくはS端子で入力されたアナログ信号をデジタルに変換せずにアナログのままトランスコードするため映像信号の劣化は少ないという記述が説明書にありました。

 下の写真は、GC(ソース:ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)での比較画面になります。










・GC用RGB21PIN改造ケーブル使用時(画面:左側)
・KINO101使用時(画面:右側)
 SCPH-130の“OSD MODE”で画質の調整をいくら行っても、KINO101を経由させた画には遠くおよびません。

 さて、それでは、今回まで引っ張ってきたネタのまとめに入ろうと思います。
 PSoneをWEGA(AVマルチ端子付き)に接続する場合、マニアックな方は、AVマルチケーブル(VMC-AVM250)を使用したりします。AVマルチケーブルはSONY独自規格ですが、RGB21PINケーブルを見直したものといっていいと思います。省かれた機能などは、RGB各ラインの電解コンデンサー、AVコントロール(+5V)、YS,YM信号、です。色差対応などの機能拡張(PS2,3での使用時)もされています(今回の話は機能拡張部分は関係ありません)。
 これを踏まえて、PSoneとSCPH-130の関係(接続方法)を考えてもらうと分かりやすいのですが、PSoneとSCPH-130はAVマルチケーブルを使用せず、機器同士を直接ドッキングさせる方式になります。PSone側はAVマルチ出力端子(メス)、SCPH-130側はAVマルチ入力端子(オス)。ということは、AVマルチケーブルは使用していないもののAVマルチケーブルの規格に従っていると想定されます。とするなら、RGB各ラインの電解コンデンサー、AVコントロール(+5V)、YS,YM信号は、受け手であるSCPH-130には一切不要ではないかということになるわけで、検証のための下準備で製作した(BNC-RGB21PINケーブル)でも問題ないはずだという推論に達したわけです。
 ゲーム機だけを接続する場合にはこういったことは頭に浮かばなかったのですが、トランスコーダー(KINO101)を変則的に使用しようと考えていたら実験をしてみたくなりました。
 KX29-HV3でもBNC-RGB21PINケーブルを使用して、問題なさそう(これはモニターのマージンにすがっていると思う)なので、論より証拠ということで試してみました。
 RGB各ラインの電解コンデンサー、YS,YM信号は不要だろうと素人ながら確信していました。AVコントロール信号(+5V)だけは、ひょっとすると必要かもしれないと思っていましたが、問題なく画が映しだされました。

 DC→カラット社製RGB21PINケーブル→SCPH-130の実験では実用レベルではありません。残念なことにDCからは、コンポーネント(D1)が出力できませんので、KINO101を経由させるとしてもS端子ケーブルが最上の選択(もちろんこれは、PSone液晶を利用する場合です)になります。
DC用S端子ケーブルが手元にないため実際にはどうなるか判りません。DC用にAVマルチアダプターを自作しようかとも思いましたが、面倒そうなので今回は見送りです。
 微妙な感じだったN64(RGB化)は、DCと同様にコンポーネント(D1)が出力できませんので、KINO101を経由させる場合は、S端子での接続が最上の選択なりますが、結果は良好でした(KINO101などのトランスコーダーを使用しなくとも、OSD MODEで画質を調整すれば、そこそこの画にはなります)。
 コンポーネントからRGB(21PIN)にトランスコードするのは妥協できるますが、S端子からRGB(21PIN)にトランスコードするのは、個人的には妥協しがたい。と、思っていますが、RGB(21PIN)を使用してなおかつベストな画を出すというスキルがありませんので、SCPH-130を使用する場合に限り妥協せざるを得ないかなあ。
 上記のことから、正式にRGB21PIN接続をサポートしていないゲーム機とSCPH-130は相性が良くなのではないかと思われます。どうしてもそういったゲーム機とSCPH-130を接続させたいと思われる方は、KINO101などのイコライザー機能のあるトランスコーダーを利用するのが無難でしょう。
 
 ということで“とある検証(たいしたものではない)”は今回をもって終了します。

 もしかすると“とある検証(たいしたものではない)”をお付き合いしていただいた方がいるかもしれません。何か収穫はありましたでしょうか? この検証過程で偶然に、PSone液晶モニター(SCPH-130)の画質調整に入れる裏コマンドを発見(外国の方がだいぶ前にOSD MODEを発見されているようです)したのが、個人的には収穫といえば収穫でした。
 それとこのブログ全般についてですが、まったく信用には値しません。いい加減で適当です。

 今回の検証作業でのこぼれ話をひとつ。
 基本動作を確認するために、PSoneを検証しようとしたのですが……想定外の事態に直面して、わたしの頭の中で「?」が満開でした。しばらくすると「!」が乱舞しました。
 その訳はですね、PSone(ゲーム機)とSCPH-130(液晶モニター)は、ドッキングして使用する前提のゲーム機器なのですが、SCPH-130を汎用化にともない独立させましたので、電源(ACアダプター)が個別に必要になっていたのを検証の段階でようやっと気づくという大失態を演じてしまいましたとさ。ここは笑うところですよ!? 笑ってやってください。
 アダプターを入手しようかと思いましたが、DC中継ケーブルを自作してみることにしました。プラグはEIAJ3という規格です。下の写真が自作したDC中継ケーブルです。冒頭にある検証写真ではとりあえず汎用DC電源を使用しています。









 これでゲーム機関連のネタが尽きましたので(書こうと思えばいくらでも焼き直し的なネタはあるのですが)、さすがに時代に乗り遅れすぎだろうということで(ゲームもプレイしませんし)、この辺りでゲーム機ネタは幕引きとします。

追記:幕引きといいつつ幕引いていなかったんです。あははは……
※関連するブログ内リンク
これでN64も、GC(RGB化)も、DCもSCPH130にバッチリ映るんです。OSDでの画質微調整とあわせれば完璧です。
同期分離(LM1881)
RGBアンプ(NJM2267)

SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作


2009年5月23日土曜日

迂闊に質問するとネタにしちゃうよ

 先日、オークションに出品していたら質問があった。どんな質問なのかなと確認してみると、質問ではなく、出品物の感想が一言だけ書いてあった。
 当初は嫌がらせか、馬鹿にしているのかとも思ったが、新規IDでもなく、二桁の「非常に良い」という評価の方でもあるし、思ったことをただ一言書いただけという印象なのだ。
 返答するにしても「ありがとうございます」と、書くぐらいのもので、こういった質問でないコメントに返答していたら切りがなさそうなので、申し訳ないが返答することは止めました。
 とりあえず質問者のプロフィールだけは確認してみました。二十代の男性で、誕生日から住んでいる地域、好きなものまで記入してありました。まあこれは本人の自由です。べつだん驚くことではありません。
 友だち一覧に驚きました。顔写真の女性が連ねてありました。一体全体どうなっているのだろう。その一人の女性の顔写真をクリックすると……友だち一覧に数十名の男性と思われる顔写真やらアバターやらが連ねてある。
 どうやらSNSに関連があるようだ。わたしの出品物に一言感想を書いた彼は、SNSに参加していて、その感覚のままブログにコメントするような気軽な感じで一言感想を書いているような気がする。
 なんとなく理由が分かったし、悪意のない無邪気なコメントであろうと思う。だけれども少しだけ迷惑なのも確かです。オークションで、質問ではないコメントは必要ないだろうとも思う。
 本当ならば、「SNS感覚で質問欄にコメントしては皆さんが迷惑されますよ。自重してください」という返答をしたいところではありますが、まあ少しだけ迷惑だけれども、ネタにしちゃいましたし、ギブ&テイクということで。

2009年5月16日土曜日

臭覚によるタイムスリップ

 記憶を呼び覚ます五感について。五感の中の臭覚についてつらつらと書いてみる。
 というのも、ある香りによって過去の記憶が蘇ったのでそれについて書いてみよう。
 爽やかな香りで、柑橘系のような匂いがする。その香りを言葉にしようとすると難しいですね。それはともかく、歩道を歩いていると、数瞬、爽やかな柑橘系の香りがしました。ああこれは、夏の真っ盛り、歳の離れた弟が庭に用意した小さなプールで行水遊びをしていて、わたしも一緒にわいわい遊んでいたときに、漂ってきた香りだなあ。と、記憶が呼び覚まされました。
 これに付随してその頃の記憶が芋づるで思い出されましたが、これは置いておいて、その香りの正体は母親の香水ではなく、わたしの記憶によれば、虫なのです。その虫は非常に小さく1cmくらいで、とても敏捷で、捕まえようとすると飛んで逃げます。逃げたかと思うとまた近くに寄ってきます。どうやら行水で濡れた土に関心があるようです。よく観察しようとしてもこちょこちょ動き回るのでハッキリしませんが、カミキリムシを小さくしたような姿をしている記憶があり、この虫が爽やかな柑橘系の香りを発してました。その時には数匹いた記憶があります。けっきょく捕まえることはできず、一体あの虫の正体はなんなのだろうと長いこと疑問に思っていました。
 虫の正体を突き止めようと検索してみました。これは相当大変ですね。どう検索しても正体が突き止められませんでした。実に悔しい。まったくもって悔しすぎる。
 そのうちに虫の正体を突き止めてやろうと思っていますが、普段はまったく思い出ださない記憶が、記憶の階層を突き抜けて唐突に思い出されるという刺激が臭覚によるものだったというのは、個人的にごく稀なのでブログのネタにしてみました。

2009年5月6日水曜日

超絶妄想に乾杯

「シャングリ・ラ」 妄想者:池上 永一

 この小説は……凄い。読み終わってからamazonのレビューにざっと目を通しましたが、予想通り賛否両論も凄い。
 この小説を誰かに薦めるかと問われたら、即答できる。答えは否。絶対にお薦めしない。
 わたし個人の感想はとても面白かった。
 この小説の分類(ジャンルの規定)が賛否両論を呼んでいる理由なのではないのかと推測される。
 この小説をSFとして読むか、ファンタジーとするか特定のジャンルを想定して読むと肩透かしを喰らう恐れがある。

 わたしは全ての小説をエンターテイメントとして捉えている。その小説がどのジャンル(分類)に属するかというのは重要な情報です。これを踏まえて小説を読み始めます。大部分の小説は特定のジャンルに収まります。
 これに反してジャンル跨ぎというか、ジャンルミックスというか一般的な分類に当てはまらない小説も当然あります。が、「シャングリ・ラ」はそれらを凌駕しています。振れ幅が凄いんです。小説の導入部分は、熱帯雨林と化した東京に巨大建造物アトラス……まさにハードSF的な雰囲気を醸し出しています。この流れでそのまま進むのかと思いきや……少女がブーメラン(カーボン製)で戦車をぶった斬り……アクション漫画的な描写が……
 どうです? これだけでも凄い振れ幅でしょう? これにSF的ギミック満載、オカルト満載、オカマ複数、などなどがてんこ盛りなのです。
 SFとファンタジーのジャンルミックスだけなら許容される方が多くなるような気もしますが、ここまで振れ幅が凄いと読み手を選ぶと言わざるを得ません。ですので、お薦めしません。
 
 この小説を読んでいてジャンル(分類)やその振れ幅が気になって戸惑っていましたが、「長編超伝奇妄想小説」という勝手なジャンルにすることで十分に堪能しました。


SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2009年4月28日火曜日

PSone液晶モニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~
























































 今回のネタは、PSone液晶モニター(SCPH-130)に関するものです。
 今回のネタは、本当に偶然に発見したものですが、わたしkokeが書いたコンテンツ? データベース? としては最高にすばらしいネタになりそうです。
 RGB原理主義の方にも喜んでもらえそうなネタです。また、PSone液晶モニター(SCPH-130)の価値がグッと上がるネタになると思います!?
 RGB21PINが接続できるTV(WEGA)やプロフィールプロをいまさら入手するなんてという方にも、RGB初心者の方にも気軽にRGB(15Khz)に親しんでいただけると思います。
 事前にお断りしますが、わたしは、SONYとなんの関係もありません。知り合いにもSONYの関係者はいませんので誰にも迷惑は掛からないはずです(SONYにとっては迷惑かもしれません)。独自にローテクハッキング(かなりオーバーな表現ですね。まあ一応クラッキングではないです)したものです。大技林的なネタといった方が分かりやすいかもしれませんね。
 sx3さんとのWEBキャッチボールがきっかけで発見したようなものです。sx3さんに感謝しています。sx3さんがPSone液晶ニター(SCPH-130)を入手するまで今回のネタを公開するのを控えていましたが、無事に入手されたようなので、心置きなく公開させていただきます。

 まずはじめに、PSone液晶ニター(SCPH-130)を汎用化するために
「RGB21PINメス-AVマルチアダプター(改造品)」
PSone液晶ニター(SCPH-130)汎用化ステー(自作品)
・PSone以外のゲーム機(RGB21PINケーブルで出力可能なゲーム機。RGB化させたゲーム機でもOK)
を用意できればベターですが、とりあえず無くても問題ありません。最低でも、
・PSone液晶ニター(SCPH-130)
・PSone(SCPH-100)
は必要です。
「いったい何ができるのか? はやく教えろ!」という声が聴こえたような気がします。それでは、発表させていただきます。

 それは……PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整です!
 本来、PSone液晶ニター(SCPH-130)は“明るさ”と“音量”しか操作できませんが(取扱説明書に書いてあります)、裏コマンドで、サービスマンモード? になり、画質調整が可能です! 正確には、* OSD MODE * (オンスクリーンディスプレイモード)というものです。

 最初にセッティングをします。

・PSone液晶ニター(SCPH-130)
・PSone
をドッキングさせます(COMBO状態)。
※PSoneを他のゲーム機に置き換えても同じです。


OSD MODE への入り方(裏コマンド)は、①~⑤の手順です。

・パターンA:PSone液晶ニター(SCPH-130)にACアダプターを接続します。ゲーム機の電源はOFFの状態です。

・パターンB:PSone液晶ニター(SCPH-130)にACアダプターを接続します。ゲーム機の電源はONの状態です。


・パターンA:PSone液晶ニター(SCPH-130)の明るさ(-)と音量(+)を同時押し(おおよそ1秒)→明るさ(+)と音量(-)を同時押し(長押し)で、3.AGINT MODE になります。
 おおよそ6秒以内に上記の操作を行わないと画面が真っ暗なままです。

・パターンB:PSone液晶ニター(SCPH-130)の明るさ(-)と音量(+)を同時押し(おおよそ1秒)→明るさ(+)と音量(-)を同時押し(長押し)で、OSD MODEになります。
 おおよそ6秒以内に上記の操作を行わないとゲーム画面になります。

 失敗(パターンA,パーターンBどちらでも)した場合には、いったんPSone液晶ニター(SCPH-130)の電源を抜きます(5秒程度)。モニターから微かにカチッと音がします。この音がする前に電源を再投入するとOSD MODEの裏コマンド入力は無効となります。成功するまで繰り返す(それほど難しくはありません)。
 パターンA,パーターンBどちらでも、PSone液晶モニター(SCPH-130)に電源を投入してから、おおよそ6秒以内に上記の操作を行わないと、明るさまたは、音量の数値の増減になってしまいます(パターンAでは、画面は真っ暗なままです)。


・パターンA:3.AGINT MODE(評価試験モード)になると画面の色が、白→黒→赤→緑→青→水色→ピンク→黄→白、灰、黒(グレースケール?)に変化していきます。この状態になったら(どの色でも関係ありません)、音量(+)を押します。これで、OSD MODE になります。

・パターンB:パターンBの場合では、②の操作に成功していれば、OSD MODEになっています。


・パターンA:OSD MODE になりましたら、ゲーム機の電源を入れます。電源を入れないと、
 ・1.DATA CONTROL MENU
 ・2.FLICKER MODE
が選択できません。

・パターンB:パターンBの場合では、②の操作に成功していれば、OSD MODEになっています。

OSD MODE での操作は明るさと音量のボタンで行います。
・明るさ(-)、(+)はセレクトボタン。各画質の数値変更に使用します。
・音量(-)は、決定ボタン
・音量(+)は、メニューボタン(前項目に戻る)
 これでお好みの画質に調整可能です。



 OSD MODE は、下記のとおりです。
          
* OSD MODE *

1.DATA CONTROL MENU(画質調整メニュー)
2.FLICKER MODE(フリッカー〔ちらつき〕調整)
3.AGING MODE(初期不良を検出するための信頼性評価試験)
4.RESET(〔1.DATA CONTROL MENU〕,〔2.FLICKER MODE〕を初期設定に戻す?)
5.EXIT(〔* OSD MODE *〕を終了)

 1.DATA CONTROL MENU が画質調整メニューです。
 1.DATA CONTROL MENU では下記の調整が可能です。 

1.DATA CONTROL MENU
- SUB BRIGHT R(R〔赤〕信号の輝度の調整)
- SUB BRIGHT B(B〔青〕信号の輝度の調整)
- BRIGHT(輝度調整)
- CONTRAST(コントラスト調整)
- TINT(色合い調整)


(~調整)の部分はおそらくそういう調整が可能だろうと思われます。

 2.FLICKER MODE は、文字どおりフリッカー(ちらつき)の調整が可能なモードです。たぶん。インターレースはちらつきが発生しやすいので、映像ソースによってはこれを調整することによりフリッカー(ちらつき)を軽減できそうです。

 3.AGING MODE は、初期不良を検出するための信頼性評価試験だと思われます。白→黒→赤→緑→青→水色→ピンク→黄→白、灰、黒(グレースケール?)→白に戻り、以降はループします。

 4.RESET は、画質調整(〔1.DATA CONTROL MENU〕,〔2.FLICKER MODE〕)を工場出荷時(初期設定)に戻すリセット?
 実際に試してみましたが、変更した各種画質数値は、RESETを実行しても工場出荷時(初期設定)には戻りません。このRESETの機能はハッキリしませんでした。
 またこのRESETを実行しますと、“4.RESET INITIALIZE”と一瞬表示され、OSD MODEが終了します。
 
 5.EXIT は、OSD MODE を終了します。

 OSD MODE での各ボタンの役割
・明るさ(-):セレクト(下)。画質調整時では、数値減
・明るさ(+):セレクト(上)。画質調整時では、数値増
・音量(-) :実行
・音量(+) :前項目に戻る

 初期値は下記のとおりです。ただし、この初期値は当方のモニターのもので、個体差があるかもしれません。数値を変更される前に初期値をメモしておくことをお忘れなく(RESETを実行しても工場出荷時(初期設定)? には戻りません)。
・- SUB BRIGHT R:89
・- SUB BRIGHT B:88
・- BRIGHT     :73
・- CONTRAST   :B9
・- TINT       :B5
・2.FLICKER MODE:26


 今回のネタは、PSone液晶ニター(SCPH-130)に、GC(純正D端子ケーブルを改造してRGB21PINケーブルにしたRGB化)を接続してみて画質(使用ソースは、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」)に不満(黒が潰れて非常に観づらい)があり、なんとか成らないかとPSone液晶ニター(SCPH-130)を弄くりまわしていたら偶然に発見した方法です。
 本来、PSone液晶ニター(SCPH-130)は、PSone専用の周辺機器で、画質の調整は必要なく、一般ユーザーが調整できるのは、明るさと、音量のみです。
 ですが、絶対に裏コマンドがあるはずだと妄想推理をしていました。というか頼むから“画質調整の裏コマンド”が存在してくれと祈りながら弄くりまわしていました。偶然に、3.AGINT MODE になった時は小躍りしました。
 ただし、画質調整機能が中途半端で、なかなか納得のいく画(使用ソースは、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」)になりません。初期設定よりは良くはなりますが、いまいちです。
 ここで、画質調整の数値を弄って、なんとか良い画が出せた方がいらっしゃいましたら、どういう数値にしたのか教えてほしいものです。情報を共有して愉しんでみませんか?

 当方が希望するのは、GCとDCの場合の画質調整です。もちろんそれ以外のゲーム機も大歓迎します。

 それでですね、下記のテンプレート用意しました。これを利用していただき、コメントいただけましたら幸いです。
――――――――――――――――
ゲーム機    :例)N64(RGB化)
ゲームソフト  :例)「ゼルダの伝説 時のオカリナ」

SUB BRIGHT R :例)デフォルト
SUB BRIGHT B :例)8F
BRIGHT     :数値
CONTRAST    :数値
TINT        :数値
FLICKER MODE :数値

コメント:例)これが限界っぽい
――――――――――――――――
 もちろんこれは任意ですので、面倒だと思われる方は無視していただいて構いません。

 今回のコンテンツ? を読んで、実験される方へ。実験は自己責任で行ってください。当方は一切の責任を負いません。

 おこさまは、まねしてはだめです。きけんです。げーむきがこわれるかもしれません。

……個人的には世紀の大発見(かなりオーバーな表現)だったのですが、「PSone OSD MODE」で検索したら……すでに発見されている方がいらっしゃっいました。Youtubeでみつけました。がっかりだよ(日本語のページで検索してもそれらしいサイトはなさそう)。
 これじゃ、すでにゲームラボ(10年以上読んでいません)にも掲載されていた可能性大だな。ローテクハッキングなんて冒頭で意気込んで書いてるしねえ。とほほ。

※関連するブログ内リンク
これでN64も、GC(RGB化)も、DCもSCPH130にバッチリ映るんです。OSDでの画質微調整とあわせれば完璧です。
同期分離(LM1881)
RGBアンプ(NJM2267)


SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2009年4月24日金曜日

へっぽこkokeのGC用RGB21PINケーブル自作方法







 sx3さんのご要望にありました、GC用RGB21PINケーブルの加工法を、ブログの更新で本当に微力ながらご協力させていただきます。
 へっぽこ素人kokeなりの方法なので、参考にはならない可能性大です。使えそうな情報を拾っていただき、sx3さんの方法で自作していただきたいと思います。

 GCケーブル改造のかなめになる改造(基本的)方法は、こちらのサイトを参考にしてください。
 久しぶりに上記のサイトを覗いてみようとしたところページが無くなっていました。代わりに参考になるサイトのリンクを追加しておきます。現在(令和元年5月20日)はもうこのような情報は不要かと思いましたが、ひょっとしたらまだ情報が必要な方が居られるかもしれないと思いリンクを貼っておきます。代わりの参考になるサイト

>おことわり:
> このページではGCのVGA接続用ケーブルの製作方法について説明します。
>VGAではなく15KHzおよびSCARTの場合については適当に読みかえ/自力解釈をおながいします。

 上記のサイトのおことわりにあるように、GC用RGB21PINケーブルを製作する今回の場合には、適当に読みかえる必要があります。
 へっぽこ素人kokeは、検索しまくって情報を収集して、情報を公開されているWEBの向こう側の誰かに感謝しつつ、わたしにでも可能な方法を試してみるという方法で自作しました。そういうわけで、ここが変だよとか、改善の余地があるとは思います。

 ご存知だとは思いますが、GCでRGB出力可能な機種は、“デジタルAV出力端子”があるGCだけです。後期型ではこの端子がありませんので、どう足掻いてもなんとか出来ません。

 わたしが作ったケーブルは、余ったケーブルや部材を組み合わせた面倒な方法ですので、今回は比較的に容易な製作方法を提示したいと思います。
 必要な部材ですが、
・GC用D端子ケーブルまたは、GC用コンポーネントケーブル
・SFC用RGB21PIN ケーブル
です。

 GC用D端子(コンポーネント)ケーブルをこちらのサイトのとおり加工します。ただし、Hsync,Vsync(水平、垂直同期信号)の部分は省きます。GC用D端子(コンポーネント)ケーブルからはR,G,B,信号(GNDも)のみを取り出します。
 SFC用RGB21PIN ケーブルは、入手も比較的容易ですし、このケーブルを用意すれば細かな部材を調達する手間が省けます。そしてなにより大幅に作業工程が省けます。

 ごく簡単に説明しますと、SFC用RGB21PIN ケーブルのR,G,Bを、加工したGC用D端子(コンポーネント)ケーブルのR,G,B(GNDも)と付け替えるだけです。
 懸念されている同期信号(コンポジット〔Csync〕はもとより、音声〔R,L〕、AVコントロール信号〔+5V〕)は、SFC用RGB21PIN ケーブルを利用することにより取り出せます。細工の必要もありません。
 どうです? 簡単ですよね。図解をペイントで描こうかと思いましたが、これなら必要ないですね。

 いちばん面倒なのが、RGB21PINコネクタに、加工したGC用D端子(コンポーネント)ケーブルをどのように通すかということです。RGB21PINコネクタとケーブルの間にゴムが付いているので、これを取ってなんとかするなどの工夫をしてください。この部分はsx3さんが創意工夫してなんとかしちゃってください。








 上の写真は、SFC-AVマルチアダプター(SFCコネクタ内結線)。このような面倒な結線作業が、SFC用RGB21PINケーブルを使用することにより省けます。

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』


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2009年4月17日金曜日

妄想探偵koke参上

 今回のネタは、「とある検証(たいしたものではない)」の結論を先送りにして(検証作業に時間が取れないため。と、いうのは言い訳で面倒なだけ)、sx3さんのコメントをネタにした推理ごっこです。

 さて、まずは今回のネタに至る経緯です。sx3さんと、koke(当方)のコメントのやりとりをお読みください。

>sx3 さんは書きました...
>初めまして、検索から来ちゃいました

>今自分もPSoneモニタにSFCや改造済N64をRGB21ピンで接続しようと思い
>AVアダプタのケーブルをRGB21ピンメスにしようと1日頑張っていたのですが
>ちゃんと映らず日が暮れてしまいました
>そこで完成させている方に聞こうと思いコメントさせて頂きました

>実際にしたことは
>http://baku.homeunix.net/WiKi/rnx/index.rb?1186578195.txt
>このページなどのAVマルチ端子を持つTV向けケーブルの資料を参考にそのまま繋いだのですが
>画面の色がおかしく横へ高速で流れる状態です
>AVアダプタを使う場合は何か違いがあるのでしょうか?
>アドバイス頂けたらと思います

>2009/04/10 19:02

>koke は書きました...
>SX3さん
>はじめまして、Kokeです。
>WEGAで利用する場合にはSX3さんが参考にされているサイトの情報に間違いありませんが、PSone液晶モニターでAVアダプターを使用する場合には少しだけ違います。
>簡単にいうと、RGB21ピンメスのコンポジット(CSYNC)をAVアダプターのS端子のY(薄緑)に繋ぎます。これはPSone液晶の仕様のようです(変則的な利用を防ぐためなのかな?)。試してみてください。

>Kokeより

>2009/04/10 19:46

>sx3 さんは書きました...
>早速のアドバイス有難うございます
>教えて頂いたとおりに配線したらとりあえずは映りました!
>ですがややこしいことになりました
>PSone用モニタとPStwo用モニタで試しているのですが
>PSone用モニタは波打つような表示で映りません、作業途中から波打つような表示にはなったので壊してしまったかなと思ったらPSoneは映りました
>PStwo用モニタは改造N64にマリオ64を映してみてらちゃんと映りました
>緑の上のモノにかなりゴーストがでてガッカリな感じですが(笑
>なにはともあれAVマルチ出力が出来て感動しましたありがとうございます

>2009/04/10 22:33

sx3さんに返答をさせていただくかわりに、4/11ブログの更新をしました。

>sx3 さんは書きました...
>わざわざ図まで描いて頂いて有難うございます
>図を参考にし、CとYが一緒に繋いであったのでCを外し繋いでなかった5Vを繋ぎ、R,G,B,RGBGND繋ぎなおした所で、外してあったCがYに偶然触れ映ってCだと分かりなんやかんやでうまく行きました(笑

>そしてモニタの型番ですがPSone用モニタ、純正の物ではなくてREDANT製のPS-568というものでした、こっちに非純正があるとは思ってもなかったです

>PStwo用モニタはHORI製の7インチです
>前回のコメントでYだと教えていただき多少表示がおかしいながら映っていたので、PSone用モニタの成功でAVアダプタにおかしい所は無いとわかり、ふともう1本繋いだこと無い白のケーブルをYと一緒に繋いだらビンゴでこちらもちゃんと映りました

>ということでスイッチで切り替えが出来るようにし非純正PSone用モニタ、PCTV455(RGB21ピン搭載ディスプレイ)の時はC、PStwo用モニタの>時は黄緑のYと白で両方完璧に映るようになりました
>素晴らしいアドバイスを有難うございました

>次はPStwoはプログレッシブ出力も出来るはずなのでPCの映像を映してサブモニタにでもしてやろうと思ってます(笑
>それではまた

>2009/04/14 2:24

>koke は書きました...
>sx3さん

>ご報告をわざわざいただきありがとうございます。

>・PSone用モニタ(REDANT製のPS-568)では、「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」経由で入力する場合の結線は、CSYNC(RGB21PINメス)→CSYNC(黄)(AVマルチアダプター)ということですね。

>・PCTV455(RGB21ピン搭載ディスプレイ)のRGB21PIN入力端子はEIAJ規格。

>・PStwo用モニタ(HORI製)では、「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」経由で入力する場合の結線は、CSYNC(RGB21PINメス)→S端子Y(薄緑)とS端子C(白)(AVマルチアダプター)ということですね?

>PStwo用モニタ(HORI製)の同期信号の取り方がちょっと気になります。
>同期信号を複数の端子から入力させないと写らない? というのは一体どういう仕様なのでしょう。
>S端子の規格は、
>S端子Y:輝度信号(同期信号は輝度信号に重畳されている)
>S端子C:色信号
>ですが、CSYNC(RGB21PINメス)→S端子Y(薄緑)とS端子C(白)(AVマルチアダプター)という結線をされてきちんと映し出されたということですので、PStwo用モニタ(HORI製)の仕様に疑問を感じます。
>CSYNC(RGB21PINメス)→CSYNC(黄)(AVマルチアダプター)または、CSYNC(RGB21PINメス)→S端子Y(薄緑)(AVマルチアダプター)ではきちんと写らないんですよね? 
>sx3さんが実験された結果なので間違いはないとは思いますが気になります。

>>PStwoはプログレッシブ入力も出来るはずなのでPCの映像を映してサブモニタにでもしてやろうと思ってます(笑

>なんだかこちらの方も面白そうですね。期待しています。

>2009/04/15 13:45

>sx3 さんは書きました...
>よくよく考えたらPCTV455はRGB21ピンが付いているのですから N64→AVアダプタ→PS用RGBケーブル と経由する意味が無かったですね

>PStwo用モニタの動作は書いたとおりで、S端子YとS端子Cでは綺麗に映り、CSYNCでは真っ黒、S端子Yのみではゴーストが発生します
>S端子Cのみも試してみたいのですがスイッチを変な場所につけてしまったので試すのは難しいかもしれません

>PS2をPCモニタに映す例はあるのでその逆のPS2用モニタにPCに映像も出来るだろうと簡単に考えていたのですが同期信号が違うのですね
>検索しHSync+VSync→CSyncの回路図やAVマルチ端子を持つKV-29DX550の場合は「RとBはそのままでGにはH/Vをショートさせ抵抗噛ませて繋ぐ」等情報はあったのですが
>「ショートさせて繋ぐ」が分からない程知識無いので試行錯誤しまくりたいです(笑

>2009/04/16 21:19

 4度目のsx3さんのコメントを読んで、PStowモニター(HORI製)の同期信号の取り方に疑問を感じる。kokeは妄想推理モードになる!
 ここで念のためお断りしておきますが、sx3さんの実験の経緯詳細に難癖をつけるということではありません。あくまでもPStowモニター(HORI製)の仕様に疑問を感じるということです。
 PS2、PStowモニター(HORI製)どちらも所有しておらずに推測するのですから、寝言のようなものですが、それなりの妄想推理を展開させちゃいます。


 まずはPS2について。PS2のAVマルチ出力端子からは、
・コンポジット
・S端子(Y,C)
・RGB(21PIN)
・コンポーネント、D端子(D1 480i、D2 480P)
・音声
の信号が出力可能だ。


 次にPStowモニター(HORI製)について。PStowモニター(HORI製)のAVマルチ入力端子は、
・RGB(21PIN)
・コンポーネント、D端子(D1 480i、D2 480P)
・音声
の信号が入力可能なはずだ。


 PStowモニター(HORI製)は、非純正PS2専用の周辺機器である。
 接続ポートはAVマルチ端子で、PS2とPStowモニター(HORI製)はこのAVマルチ端子を直結する接続方式である。

 PStowモニター(HORI製)は、入力される信号の
・RGB(21PIN)
・コンポーネント、D端子(D1 480i、D2 480P)
を自動判別するはずだ。
 PS2の設定をRGBにしてゲームを楽しみ、PS2の設定を変更せずにDVDプレイヤーとしてPS2を使用する場合には自動(強制)的にコンポーネント(D1 480iのみだろう。アップスキャン機能はないはず)出力に変更されるため、これにPStowモニター(HORI製)は対応(自動判別)しているはずだ。
 または、PS2の設定をコンポーネント(D1 480i、D2 480P)にしてもゲーム画面を映しだすことが、PStowモニター(HORI製)はできるはずだ。ただしD2で出力する場合にはゲームソフトが対応していることが前提。


 PS2の設定をRGBにしている場合でも、PS2のAVマルチ出力端子からは、
・コンポジット
・S端子(Y,C)
・RGB(21PIN)
・音声
の信号が出力されているはずだ。


sx3さんはPStowモニター(HORI製)を汎用化するために、「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」を自作しました。映像信号の「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」結線は、
・RGB21PINメス(R,G,B)→AVマルチアダプター(R,G,B)
・RGB21PINメス(CSYNC コンポジット 同期信号)→AVマルチアダプター(S端子のYとC)
という結線で、正常な映像がPStowモニター(HORI製)に映し出されたということです。ちなみに接続させたゲーム機はN64(RGB化)で、接続順は、
・N64(RGB化)→RGB21PINケーブル→「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」sx3さん自作品→PStowモニター(HORI製)です。たぶん。


 上記の条件(~はずだという推測が多々ありますが)を踏まえていただき、妄想推理させていただきます。
 PStowモニター(HORI製)は、PS2と接続させて使用する専用の機器で、それ以外のゲーム機と接続させて使用する機器ではありません。
 製造メーカーであるHORIは、自社の利益を守るため(当然のこと)、PStowモニター(HORI製)をPS2以外のゲーム機と接続されるのを防ぐための細工を施しました(完全な妄想です)。
 その方法は、PS2のAVマルチ出力端子の仕様を利用したものです。HORIはPS2の設定をRGB(21PIN)に設定した場合でも、コンポジット(CSYNC 同期信号)が出力されるのは当然として(RGB21PINケーブルで使用するので)、S端子(Y,C)が出力されている仕様に注目しました。
 同期信号は、コンポジット(CSYNC 同期信号)からも出力されていますが、S端子Y(輝度信号に同期信号が重畳されている)からも同期信号が出力されています。R,G,B信号にプラスして、同期信号をコンポジット(CSYNC 同期信号)かS端子Y(輝度信号に同期信号が重畳されている)から取れば映像が映し出されるのが一般的なモニターです。
 ですが、ゲーム機改造マニアは意外に手強いとHORIは知っています。同期信号をS端子Y(輝度信号に同期信号が重畳されている)から取れば映像が映し出されるぐらいでは、ゲーム機改造マニアにあっけなく汎用化されてしまいます。汎用化されてしまっては困るのはHORIです。
 そこでHORIは考えました。同期信号はS端子Y(輝度信号に同期信号が重畳されている)から入力するだけでは、映像にゴーストが出る仕様としました。S端子Cにも信号が入力されないと正常に映像を映し出されないようにトラップを仕掛けました(妄想が暴走しています)。
 S端子Cからの信号は、正常に映像を映し出す鍵の役割があるだけです。信号が入力されていればPS2と接続されていると、PStowモニター(HORI製)は判断して正常に映像を映し出します。
 S端子YとS端子Cが混ざった信号であるコンポジットが、S端子Cに伝送されればPStowモニター(HORI製)を騙すことができると推測されます。


 そこでゲーム機改造マニアsx3さんが現れました。攻略するのは、PStowモニター(HORI製)です。こいつはなかなか手強い機器でしたが、偶然と幸運と探究心を持つsx3さんに攻略されてしまいました。
「よくぞ見破ったな。敵ながらあっぱれじゃ。ぐふッ」sx3さんにボディーブローを食らって突っ伏してしまうPStowモニター(HORI製)。
「オラオラオラオラ、N64(RGB化)を入力しちゃうよ?」
「ご、ご主人様。わたしはあなたの家来になります。なんなりと入力してください。優しくお願いします」
 めでたし、めでたし(妄想しすぎて壊れています)。



 今回のネタは一切の確認をしておりません。妄想推理です。情報の精度は非常に低いです。
 確かな情報は、
「sx3さんはPStowモニター(HORI製)を汎用化するために、「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」を自作しました。映像信号の「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」結線は、
・RGB21PINメス(R,G,B)→AVマルチアダプター(R,G,B)
・RGB21PINメス(CSYNC コンポジット 同期信号)→AVマルチアダプター(S端子のYとC)
という結線で、正常な映像がPStowモニター(HORI製)に映し出されたということです。ちなみに接続させたゲーム機はN64(RGB化)で、接続順は、
・N64(RGB化)→RGB21PINケーブル→「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」sx3さん自作品→PStowモニター(HORI製)です。たぶん」
 というsx3さんからのコメントのみで、それ以外はわたしの妄想推理です。


 sx3さんに試してみてほしいことがあります。
・PS2→RGB21PINケーブル→「RGB21PINメス-AVマルチアダプター」sx3さん自作品→PStowモニター(HORI製)
という接続方法で、S端子Yのみで、S端子Cを外した場合どうなるのでしょうか? こうした場合でもゴーストが発生する場合には、kokeの妄想推理にちょびっとだけ信憑性が付加されるかもしれません。無理なお願いなので、面倒でしたら無視してください。

 それと、PCの映像出力をPStowモニター(HORI製)に入力させる件ですが、PCの映像出力をコンポーネント(D2 480P プログレッシブ)に変換させる機器(スケーラー?)を探すというのもありなのかもと思いました。

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』

2009年4月11日土曜日

kokeは描きました...










 ブログを始めて、はじめてコメントをいただきました。
“他者を意識したひとり遊び”という感覚でやってきましたが、コメントをいただくという事態にいたり、恥ずかしさがいや増しになりました。

 それでですね、sx3さんから2度目のコメントをいただいたのですが、どうやら結果はかんばしくないようなので、素人のわたしがアドバイスするのもおこがましいとは思いましたが、本当に微力ですが協力させていただこうかと、「PSone液晶モニター(SCPH-130)用 RGB21PIN(メス)-AVアダプターの結線対応図解(間違えているかも)」をペイントで描いてみました。


> sx3 さんは書きました...
>早速のアドバイス有難うございます
>教えて頂いたとおりに配線したらとりあえずは映りました!
>ですがややこしいことになりました
>PSone用モニタとPStwo用モニタで試しているのですが
>PSone用モニタは波打つような表示で映りません、作業途中から波打つような表示にはなったので壊してしまったかなと思ったらPSoneは映りました
>PStwo用モニタは改造N64にマリオ64を映してみたらちゃんと映りました
>緑の上のモノにかなりゴーストがでてガッカリな感じですが(笑
>なにはともあれAVマルチ出力が出来て感動しましたありがとうございます

 上記がsx3さんの2度目のコメントです。
 sx3さんはPSone用モニタとPStwo用モニタを所有されているようで、この2つのモニターで実験されているようです。
 当方は、PSone液晶モニター(SCPH-130)のみしか確認していません。ですので上のペイントはPSone液晶モニター(SCPH-130)用です。結線に間違いがなければ不具合はないはずです。もしかするとGNDを省略されているかもしれません。確認してみてください。それとPSone液晶モニターとAVアダプターの接触不良もあるかもしれません。
 もう一つは電源の順番が原因かも? 当方はすべてセッティングを済ませ、まずPSone液晶モニターの電源を入れ、ゲーム機(N64)の電源を入れています。これはあまり関係ないかな。

 PSone液晶モニターで問題が解決した前提でPStwo用モニタについて推測してみます。
 PSone液晶モニターで問題がない状態で、PStwo用モニタでは不具合がある場合、コンポジット(CSYNC同期信号)をS端子Y(薄緑)ではなく、コンポジット(黄)に繋ぎ換えて動作を確認してみてください。PStwo用モニタはSONY製ではないので? 同期信号を取るのは、S端子Yか、コンポジットのどちらか製造したメーカーが仕様を決められるので、PSone液晶モニター(SCPH-130)とは違う場合が推測できます。

“波打つような表示”や“ゴースト”というのは何らかの結線ミスか、接触不良、もしくはGNDを適切に処理していないのかも、ぐらいしか原因はないような気がします。なおフェライトコアはなくても問題ありません。ケーブルが非常に短いのでなくても影響はないと思います。
 時間のあるときにひとつひとつ確認をしながら作業をしてみてください。

 ペイントって愉しいなあと、未だに「とある検証内容(たいしたものではない)」の結論を先送りにしているkokeでした。

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』

※関連するブログ内リンク
これでN64も、GC(RGB化)も、DCもSCPH130にバッチリ映るんです。OSDでの画質微調整とあわせれば完璧です。
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2009年4月8日水曜日

とある検証(たいしたものではない)

 さて、とある検証とはなんぞや?   コンポーネント(D1)をRGB(21ピン)化が一段落し、もう一つ実験をしてみたくなったので前回前々回の下準備をしていたわけですが、そこまで引っ張るネタではないです。  それでは本題です。実験内容は、PSone専用液晶モニター(これ以降はSCPH-130と記載する)にPSone(SCPH-100)以外のRGB信号を入力したらどうなのか? というものです。 ・この実験を行うにあたり“SCPH-130を汎用化するための自作品”を利用します。 ・SCPH-130との接続は、RGB21PINで行います。 ・SCPH-130と接続するゲーム機は、確認のためPSoneを接続します。  それ以外のゲーム機は、FC(RGB化),SFC,N64(RGB化),GC(RGB21PIN改造ケーブル),SS,DC。すでに確認しているものもありますが、再検証します。 ・DVDプレイヤーの接続は、コンポーネントY,Cb,Cr(480i)をR,G,B,CSYNC(480i)にトランスコードして行います。トランスコーダーとして日本VISCOM:KINO101を使用します。  DVDと同様にGCもKINO101を介して接続します。GCからKINO101までのケーブルは純正D端子ケーブルと、D端子延長変換コンポーネントケーブルを使用します。 ・KINO101を介してDVD,GCをSCPH-130に接続するケーブルは、以前自作した 写真:4BNC-RGB21PINケーブルの2種類を使用します。 ・DVD,GCについてはKINO101を介して接続する方法と、KINO101から分配器(IMAGENICS:WBD-133)を経由した接続方法の2通りを実験してみます。  上記の条件で行った検証結果は後日……いつまでこのネタで引っ張るんだ。  仕事や雑事に追われてホッと一息つくと、ゲーム機を押入れから引っ張り出したりセッティングするのが億劫になっている。とりあえずこの小説を少しだけ読んだら始めようかと……そのうちに睡魔に襲われてしまうんですよね。 ※関連するコンテンツとある検証(たいしたものではない)~完結編~関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』

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2009年4月4日土曜日

下準備2












 前回の続き。RGB信号を分配するために、今回はケーブルなどを製作した。
 分配器の端子がBNCなので、ケーブルもBNCケーブルを使用することにした。当初は片側をRGB21PINに加工して、BNC→RGB21PINの専用ケーブルにしようと考えていたが、いろいろ検討したすえに汎用化することにした。
 BNCケーブルはRCA変換プラグを使用すればコンポーネントケーブルとして流用可能だろうし、RGB21PINは、現在使用しているモニターが死んでしまったらそれまでなので汎用化の犠牲になってもらうことにした。

 BNCケーブルは6Mの中古品を入手していたのでこれを切って使用することにした。
 加工するBNCケーブルは、カナレ製(V4-3C)で、BNC端子(BCP-C3B)もカナレ製だったので、同じBNC圧着端子を使用した。
 RGB21PINコネクタを用意したら、BNCケーブル4本の束の太さが尋常じゃないことに愕然とした。これではどう頑張っても無理なので、ケーブルの被膜をストリップしてR,G,B,CSYNCの4本にしてRGB21PINコネクタに通すことにした。
 だけれども、R,G,B,CSYNCの4本だけしか通すことができない。スピーカーケーブルはどうするんだ! どうにかするんだ!
 スピーカーケーブルはその辺に転がっている適当なものを加工しようと思っていたが、奇特な方のブログを参考にさせていただき、カナレ製のケーブル、プラグを用意して自作してみることにした。
 RGB21PINコネクタにスピーカーケーブルをどうやって通すか? RGB21PINコネクタに穴を開ける! もう誰もわたしを止められないぜ! 
 ということで上の写真のような信じがたい、笑われること必至の自作品が完成しました。
 RGB21PINコネクタ内は酷い状態なのでお見せすることができません。
 BNCケーブルは同軸ケーブルなので、RGB21PINコネクタ内で直接ハンダ付けしても、ほんの少しの負荷が加わるだけで「プチッ」と線が切れてしまうので、細い線に繋ぎ換えています。
 電解コンデンサー、抵抗、YM,YS端子の処理、AVコントロール(+5V)はすべて省きました。無くても当方のモニター(KX29-HV3)では問題ありません。詳しくはここを読んでみてください。

 汎用化するにはどうしてもBNC-BNCの中継端子が必要になるが、カナレ製のBCJ-JRUという中継端子を加工して6連結にしてみた。このアイデアは奇特な方のブログをみて真似をした。4連結でもよかったし、5連結なら汎用性があるが、部材の調達の関係(10個頼んだら1個おまけしていただいた)で、5連結と6連結を製作してみた。音声ケーブルも一緒に連結すると格好がいいかなという単純な理由です。その接続方法は無いだろうと突っ込まれるかもしれませんが、細かいことは気にしない、気にしない。
追加部品など

・BNCリセプタクル CANARE BCJ-JRU
・ステンレス板
・13mmフォルソー(ドリルの一種)
・RGB21PINコネクタ


とある検証編(たいしたものではない)は後日……

※関連するコンテンツとある検証(たいしたものではない)~完結編~

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2009年4月3日金曜日

下準備

 とある検証(たいしたものではない)を行うので下準備をすることにした。
 必要な部材を入手することに。
・IMAGENICS アナログRGB映像分配器 WBD-133(必要なかったかも)
・BNCケーブル CANARE V4-3C 6m
・BNC圧着端子 CANARE BCP-C3B
・ブーツ CANARE CB03 赤、緑、青、白
・圧着工具 HOZAN P-741
・etc
 愉しいのは部材を集めている段階なんだよねえ。
 BNCケーブル加工なんて経験したことがないので、メドが立つまで検索しまくりました。良い時代です。まったく。
 もっとも高かったのが圧着工具でした。CANARE純正はちょっと手がでない。
 業務で使用するならいざ知らず、おそらく今回かぎりで工具箱の肥やしになる予定なので安価な工具(カナレ電気製と七星科学製に対応している)でもいいかなと、HOZAN製にしました。
 BNCケーブルは中古品を使用。かなり長いのでこれを切断して必要数のケーブルを製作する。

 話がそれるがHOZANていうメーカーに聞き覚えがある。かなり以前にHONDA社製CRM80というオフロードバイクを弄っていたころにお世話になった工具メーカーだよな、たしか。ホイールリムを「RK EXCEL 17インチリム」にする際にスポークのネジ切りが必要になり、DYTONAを経由して購入したんだよなあ。これもHOZAN製で工具箱の肥やしになっている。HOZANて多種多様な工具を作っているメーカーなんだという話でした。

「IMAGENICS アナログRGB映像分配器 WBD-133」の側面に「この装置は、クラスA情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波障害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります」というコーションラベルが貼られている。
 問題がなければいいが、問題があるようならお蔵入り確定だな。ご近所様に迷惑が掛かってしまってはまずいから。

 製作編は後日……

※関連するコンテンツとある検証(たいしたものではない)~完結編~

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2009年4月2日木曜日

検索されちゃった

 検索とは、興味の対象などを多角的視点で単語化(要素の抽出)し、データベースから必要な情報を得ようとする行為である。
 わたしのブログは、データベースに該当する。なぜこんなことを書くのかというと、3/20のブログを機に、わたし以外にアクセスする方がいらっしゃるようだからだ。
 考えうるのは、無駄な長文に検索されるワードが含まれたからなのだろう。
 ブログを始めた当初から“他者を意識したひとり遊び”という感覚でいたが、少ないながらアクセスをしていただく方がいらっしゃるというのは、嬉しくもあり、なんだか恥ずかしくもある。
 データベースとしては最低ランクに位置するので、「ちッ」と舌打ちされて使えないブログとして烙印を押されるのは想像に難くない。
 つまり、なんというか有用な情報は無いブログです。「寝ぼけて阿呆なこと書いていやがる」という感じに捉えていただければ幸いです。

2009年3月31日火曜日

GCをトランスコード








 前回アップロードできなかったGC→Kino101→KX29-HV3の画面。ソースは「ゼルダの伝説 風のタクト」です。ゲームそのものはプレイしていません。
「なんですの?」と思われて詳細が気になる方は、
ここを読んでみてください。

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』


SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2009年3月29日日曜日

D端子延長ケーブルの加工(コンポーネント変換)








 GCのコンポーネントケーブルをネットオークションで入手しようと思っていましたが、3千円前後することが分かりました。もう少し安く入手したいと思い、HARD OFFでD端子ケーブル(残念ながらコンポーネントケーブルはありませんでした)を525円で入手しました。
 このD端子ケーブルを加工してコンポーネントケーブルにしようかと思いましたが、もったいないのでD端子延長ケーブルを入手してこちらを加工することにしました。
※D端子延長ケーブルでコンポーネントに変換してあるケーブルがあれば加工の必要はありません。または中継アダプターを利用する方法もありですね。

 D端子延長ケーブルを加工します。ケーブルはカモン製の安物です。ケーブルをニッパで切り、被膜をストリップします。
 赤、緑、青色のケーブルは細いので熱収縮チューブで補強してやります。RCAプラグはカナレのF-09を利用しました。
 ここで注意! カモンのケーブルの色に惑わされてはなりません。赤色はコンポーネントのY(緑)、緑色はコンポーネントのCb,Pb(青)、青色はコンポーネントのCr,Pr(赤)になっています。
 百均の赤、緑、青色の熱収縮チューブで色を変更し、シリコンチューブを利用しテンションが掛かりづらくしました。
 テスターで同通を確認しましょう。わたしは確認を怠りすっかり騙されました。
 加工してみて失敗したと思うのは、もう少し長く被膜をストリップすればよかったかなあという若干の後悔。まあ、使えるし、再加工は面倒なのでこのままでいいか。
 さて本題の前回の続きです。詳細はここを読んでください。
「こんなの読めるか!」という罵声が聞こえたような気がしますが、ごもっともな意見です。
 ざっくりと説明すると、日本ビスコム社製のKino 101を利用してコンポーネント(D1)をRGB(21ピン)に変換するという検証です。DVDプレイヤーは検証済みでしたが、ゲーム機ではどうなのかということを検証してみるために上記のケーブルの加工をしました。
 当初はWiiを実験する予定でしたが、ほとんどゲームはやらなくなってしまったので(実験してみるのは面白い)、Wiiの購入は止めました。そういう訳で手持ちのゲーム機で唯一コンポーネント信号を吐き出してくれるGCを実験機にしました。
 結果は何の問題なく写しだされました。おそらくWiiでも可能だろうと推測できます。気が変わってWiiを入手したら試してみようかな。

 上の写真が今回加工したケーブルとGC用ノーマルD端子ケーブルを接続したものです。
 画面写真もアップロードしようと撮ったのですが、散らかった部屋が画面に写り込んでしまったので撮り直してみます。

※GC画面をアップロードしました。続きが気になる方は
ここをご覧ください。

※追記します。
わざわざ自作しなくても、下記のケーブルがありました。なんてこった。
メーカー:カモン 型番:YF-03
仕様:D端子(メス)→コンポーネント(RCAオス)変換ケーブル 0.3m

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SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2009年3月20日金曜日

Wii+Kino101+変換ケーブル=RGB(21ピン)<旧式機器Kino 101汎用化>













 あまりにも気ままに書きすぎてしまい、趣旨が伝わりにくいので、始めに簡単な趣旨説明をします。
――――――――――――――――――――
・モニター:SONY KX29-HV3(RGB21ピン入力端子付き)
・ゲーム機:任天堂 Wii
・トランスコーダー:日本ビスコム NTSC VIDEO EQUALIZER Kino 101

・接続順:[Wii](コンポーネントケーブルY,Cb,Cr)⇒[Kino 101](自作変換ケーブル R,G,B,CSYNC→RGB21ピン)⇒[KX29-HV3] 
――――――――――――――――――――
 Wiiから出力させたコンポーネント信号Y,Cb,Cr(D1 インターレース 水平同期周波数15.75KHz)をKino 101を介してR,G,B,CSYNC(インターレース 水平同期周波数15.75KHz)に変換。自作の変換ケーブル(R,G,B,CSYNC→RGB21ピン)を利用して、KINO 101とモニターを接続させる。というのが本文の趣旨になります。
 極簡略にいえば、“コンポーネント→RGB21ピン”という試みです。
 話があちこちに飛ぶのは堪忍してください。というか、この簡単な説明で本文を読む必要はないかも。お暇な方は、珈琲でも飲みながらお付き合いください。

※プログレッシブ(D2~)、PCモニター、アップスキャンなどの情報を必要とされている方には不要な情報ばかりです。
 Wii本体、Wii純正ケーブルの改造ではありません。外部機器によるトランスコードになります。
「そんな似非RGBでは許さん!」という頑固一徹さんにも向きません。
 予算はおおよそ壱万円前後でしょうか。これはトランスコーダーを購入する価格(ネットオークションで入手する場合は、その時々で値段が乱れることもある)と、自作ケーブルの部材価格によりますので、おおまかな目安としてください。自分の場合は、総額でも壱万円以内だったと記憶しています。


 Wiiの出力は、コンポジット、S端子、コンポーネント(D端子)で大枠では三つの接続方法がある。コンポーネントとD端子は、細かな差異はあるが同一のものとみなす。
 ご存知の方には不要な情報でしょうが一応前置きを。その昔にはRGB21ピンという接続方法が存在した(現行機であるPS3は正式にサポートされている。ですが、純正RGB21ピンケーブルの製造は既に終了している)。D端子が存在する以前の最高画質と言われた接続方法であったが(D1とRGB21ピンに限定するなら、D1の画質は、S端子とRGB21ピンの中間に位置するという意見もある)、家庭用TVではほとんど普及しなかった規格である。かてて加えて、D端子、HDMI端子などの新規格の台頭により、その存在は過去の遺産といっても過言ではないだろう。
 であるが、一部の旧世代の間では、いまだい愛用されている? のである。かくいうわたしもその一部に含まれているのであるが。
 どうして新規格に移行しないのかと問われれば、RGB21ピンが付いているモニターが壊れないから、そのあいだは使い続けるつもり。と、答えるだろう。地上デジタルに完全移行したらとりあえず、地上デジタル―アナログ変換チューナーを買い足そうと思っている。もっともあまりTVは観ないので問題ないのだが。
 モニターが壊れるまでは、この接続方法に拘り続ける所存なのである。
 モニターのKX29-HV3が死んでしまったら、SEDモニターにしたいなあ。長生きしてくれKX29-HV3。頼むよ。

 話がそれてしまったので軌道修正をします。
 任天堂のゲーム機で、RGB21ピン接続を正式にサポートしていたのは、SFCだけで、それ以前のFC、それ以降のN64,GC,Wiiではこの規格は無視されている。ですが、改造を前提にすれば、FC,N64,GCでRGB21ピン接続は可能である。
 FCではPPUを変更することにより、N64ではRGBアンプを追加することにより、GCでは純正D端子ケーブルを改造することによりRGB21ピン接続を可能にしてきた。もちろんこれは、電子工作が得意な、先人の叡智の賜物だ。わたしはこの叡智を利用して、前記の三機種をRGB化した。
 そしてついにWiiの登場である。これをRGB(21ピン)化させるのは、実質不可能といわれている。正確にいえば可能なようだが、異常に面倒な方法なので、これを知っても、同様に改造しようとは思えないのである。この方法は「Wii RGB」で検索すれば知ることが可能ですので、ここでは割愛します。
 もうちょっと簡単な方法があればいいのになあ。というかRGBの可否で購入を検討しているってなんなんだ。
 とりあえずWiiの根本的な解決策は、電子工作を得意とする誰かに任せます。

 そしてわたしは別のものに着手した。
 DVDプレイヤーの接続方法をRGB21ピンにしたいと思いはじめたのである。所有するDVDプレイヤーは壱万円台の低価格プレイヤーなのですが、D端子が付いている。この時点では、Wiiを所有しておらず、とりあえず手持ちのDVDプレイヤーで検証してみることに。
 コンポーネント(D端子)の規格はD1~D5まであり、D1はRGB(21ピン)にもっとも近い(どちらの解像度も480i)。RGB(21ピン)は、R,G,B,CSYNCで画がでる。D1は、Y,Cb,Cr信号で画がでる。複雑な説明は割愛するが、ごく簡単にいうと、D1は、Y(輝度信号)に複合同期信号が重畳されているくらいのもので、信号にほぼ差がないように思えるのだ。厳密にはもうちょっと複雑らしいが、この際そこは無視する。
 このD1をRGB(21ピン)に変換する機器が市販されていればオールOKな訳で、早速、検索しまくる。
 こういった機器はまともに新品を購入すると結構な値段だし、主流から外れた要求なので、需要もなく生産が終了している。まあ、当然といえば当然だろう。そういう訳で、ネットオークションで探すことにした。
 肝心なのは、所有するモニターがプログレッシブには対応していないので、アップスキャン(水平同期周波数が15kHzのままで)しない機器を探し当てること。
どうやらプロジェクターなどで、ホームシアターを構築する際に利用する古い機器にそれらしいものがありそうだ。
 結果的に入手できたのは、日本ビスコムというメーカーのKino 101とういう機器。D1(コンポーネント)をR,G,B,CSYNC(BNCプラグ)に変換してくれる。
直接RGB21ピン端子には接続できないが、わたしのような素人でも、変換ケーブルを自作すればなんとかなりそうだ。

 変換ケーブルを作製した部材は、
――――――――――――――――――――
・BNC→RCA変換プラグ(安物)
・コンポーネントケーブル(安物)
・コンポジットケーブル(安物)
・ステレオケーブル(安物)
・RGB21ピンオス端子
・75Ω抵抗(不要かも)
・DC5V1Aアダプタ(不要かも)
・熱収縮チューブ、半田、半田こて、デザインナイフ、などなど
――――――――――――――――――――
 参考にしたRGB21ピンオス端子はPS用純正RGBケーブルです。電解コンデンサーはおそらく不要だと思い省略。75Ωは不要だと思ったが、念のために使用。DCアダプタは不要だと思っていたが、必要なことが発覚して、適当なものを使用(さらになくても問題なかったことに最近になり気づく)。
 紆余曲折のすえ上記の部材を加工して完成。無事にDVDを再生させることとあいなりました。プログレッシブで出力させると当然のことながら画面が乱れて映りません。

 DCアダプタの件。DCアダプタで5Vを、RGB21ピン11番ピンのAVコントロールに供給しないと映らなかったが、最近になり、このDCアダプタがなくても映ることが判明した。
 モニターはKX29-HV3で、このモニターにはリモコンが二つ付属している。普段はふしぎリモコンを愛用(手にしっくりくるデザインと操作性が素晴らしい)していたが、誰もが経験する、リモコンが行方不明になる怪奇現象が起こり、急遽でかいリモコンを使用することにした。そして、このリモコンの下半分がスライドすることに今更ながらに気づいたのだ! スライドの内部には複数のボタンがあり、その中の「RGB」というボタンが目に飛び込んできた。「ん?」なんだこのボタン、これを押すとどうなるのか? TV放送を観ていたが、これを押すと……画面が真っ黒になり、左上部にRGBと表示された。RGB21ピンケーブルは接続していないのに……これ如何に。
 試しにDCアダプタを接続しないで、DVDプレイヤーをKino 101を経由してRGB21ピンに接続して再生してみると、映るじゃないか。ということでKX29-HV3にはDCアダプタは不要だったのが判明した。
 モニター本体にもRGBボタンがありました。購入当初は操作していた記憶がありましたが、完全に失念していました。
 一般的なゲーム機のRGB21ピンケーブルでは、AVコントロール信号が出力されているので、メニューの各種設定で「オートRGB:入」にしておけば、ゲーム機の電源をONにすると自動的にRGB画面に切り替わります。
 AVコントロール信号を使用しない今回のような場合には、リモコンのRGBボタン(モニター本体のRGBボタン)を押せば「強制RGB:入」になります。メニューの各種設定から「強制RGB:入」に設定することは出来ません。
 AVコントロール信号の「あり/なし」も想定された設計なのでしょうか? ともあれ変則的な使用にも対応可能な設定は非常にありがたい。

「お前はいつになったらWiiの話をするんじゃ、ボケが」と叱責の声が聞こえたような気がする。すみませんねえ。もうしばらく辛抱をしてください。
 もう察しのよい方は答えがみえていますね。DVDプレイヤーをWiiに置き換えればRGB21ピン接続が可能なはずです。


※所有していないので確認はしていませんが、携帯ゲーム機のPSP3000がインターレースに対応したので、おそらく上記の方法でRGB21PIN接続も可能だと思います。

※SONY製TVのWEGAシリーズには、SONY独自規格であるAVマルチという入力端子がある。この“AVマルチ”と“RGB21ピン”には互換性があり、扱う信号が同じなので(実際にはもっと複雑です)、RGB21ピンメス→AVマルチ変換ケーブル(旧世代のゲーム機のRGB21ピンをWEGAに繋ぐ場合に有効)を入手するか、自作すれば、上記の方法でRGB21ピン接続も可能だと思います。

 かなり脱線しますが、“AVマルチ”について補足情報を。
 WEGAにはAVマルチ入力端子がありますが、これはSONYのゲーム機である、PS1,PS2,PS3との接続を前提に作られたもので、RGB21ピンの規格に似ています。省かれた機能は、AVコントロール、YS,YM信号などで、おおまかにいえば形状が異なるだけで主要な信号は同じです。
 PS1では映像信号として、R,G,B,CSYNCが出力される。以下ではこの映像信号をRGB21信号とします。
 ここからがSONY独自規格といわれる所以です。PS2,PS3ではRGB21信号以外にも、Y/色差信号が出力可能なように機能拡張がなされている。Y/色差とはコンポーネント(D端子)のこと。ちなみにAVマルチケーブルで出力可能な上限は、PS2,PS3どちらも~D2までとされています。
 PS3のD端子ケーブルでは、D1~D5まで出力が可能なので、PS3の映像出力設定で、テレビ側の入力端子をコンポーネント/D端子と設定すれば、AVマルチケーブルでもD1~D2はもちろんのこと、D3~D5の出力が可能ではないかと推測できる。ただし、受け手であるテレビが、AVマルチ入力端子を経由して入力される信号(D3~D5)に対応していればの話ですが。「素直にD端子ケーブルで繋げばいいんじゃね」と、自分に突っ込んでおきます。
※追記します。どうやらAVマルチ入力端子付きWEGAでは、D5は対応していないようです。
 受け手であるAVマルチ入力端子付きWEGAには、RGB21信号のみ受け付けるものと、RGB21信号,Y/色差信号を受け付けるものに二分される。
 話が遠回りになりましたが、RGB21信号のみ受け付けるタイプで、D端子入力端子がないWEGAでは、わたしが行った方法が(変換ケーブルを入手するか、自作すれば)有効になるのではないかなあ。と思ったが、AVマルチ入力端子が付いているWEGAで、D端子が付いていないモデルというのはそもそも存在するのだろうか……検索したら初期6機種が該当した(KV-21SP1,KV-21SF1,KV-14AF1,KV-25AF1,KV-21SVF1,KV-25SVF1 )。
 上記の記載は、PS2,PS3を所有しておらず、AVマルチ入力端子付きWEGAも所有しておらず、実際には一切の確認をしていません。推測の域を出でません。
……そしてAVマルチ入力端子付きテレビもその役割を終え、RGB21ピンと同様に過去の遺産になりつつあるのです……


 こんな情報は、誰の役にも立たないだろうなあ。ブログタイトル「寝坊しました」がしっくりくるネタではありますが。
 S端子で接続するのとあまり差異はないです。苦労する甲斐はあまりないです。またコンポーネント(D端子)のあるモニターでは、素直にそちらに接続したほうがいいと思います。というか普通はそうしているんだろうなあ。検索しても自分のような酔狂なことをしている物好きな方は見当たらないし。
 今更、ブラウン管で、インターレースで、RGB21ピン接続なんて泣けてきますよ。わたしはこの状況を楽しんではいますが、崖っぷちでなおかつ片手でぶら下がっているようなものです。決してお奨めはしません。

――――――――――――――――――――
補足情報
Kino 101
入力:色差/S
出力:GBR/色差/S/コンポジット
――――――――――――――――――――
 Kino 101から出力される複合同期信号(CSYNC)は、純粋な? 複合同期信号で、コンポジットではありません。HD(水平駆動信号)VD(垂直駆動信号)も出力されています。HD-Dsub15PIN への接続にはBNC-HD-Dsub 変換ケーブルがオプションとして用意されていたようです。PCモニターでも水平同期周波数15.75KHzに対応できれば、利用可能です。PCモニターには詳しくないので、対応可能なPCモニターの機種は判りません。
 このKino 101以外にも複数のビデオプロセッサーを所有している。どれもRGB21ピンに変換するための目的で入手しましたが、実際にはKino以外は使用しておらず、積んであるだけ。そのうちブログのネタとして有効活用しようかな。

 Kino 101自体も探しづらい機器ですが、このような機器を探される場合には、いくつか別の候補があった方がいいと思い、三つほど候補を挙げておきます。

・VSA2000Ⅱ S-GBR ビデオプロセッサー
入力端子:S端子、オーディオLR(色差入力オプション OP-03)
出力端子:21Pマルチコネクター(EIAJ規格)

・VSA2000PⅡ S-GBR ビデオプロセッサー
入力端子:S端子(色差入力オプション OP-03)
出力端子:G,B,R,CSYNC BNCコネクター

・三菱 D-2001 COMPONENT/RGB DECODERまたはDC3000(OEM製品)
入力端子:色差(Y,Cb,Cr×2、Y,Pb,Pr/D4端子×各1)R,G,B,H/C,V BNCコネクター
出力端子:R,G,B,H/C,V BNCコネクター

 上記二機種どちらも日本ビスコム社製です。どちらの機器も発売当初はS入力端子のみだったようですが、オプション(OP-03)として色差入力が追加できたようなので、この色差入力が追加されている機器を探してみるのもいいかもしれませんね。VSA2000Ⅱ(21Pマルチコネクター)の方が、ケーブルを作る手間が掛からないと思います。手間を惜しまなければ、VSA2000PⅡ(BNC)でも流用可能です。
 三菱社製のD-2001も候補にはなりますが(当初はこれが最有力候補だったが、うまくいくか疑問だったし、発売当時価格よりもべらぼうに安いとはいえ、Wiiだけの為にWii本体価格より高いものを買うのは阿呆らしいと思い見送り)、若干値段が高い。上記の二機種は壱万円もあればお釣りがきますが、これは最低でも参万円は出さないと無理そうです。入手しやすいので、どうしてもという方は、これも選択肢に加えてみるのもいいかもしれません。こちらもケーブルを作る必要があります。
 これ以外にも同様の機能を持つ機器があると思います。いろいろ発掘してみるのも面白いかも。

 Kinoを入手できたのは、思い返すと非常に幸運だったと思えてきました。
 三管には詳しくないですが、三管の入力信号はRGB映像信号が望ましいのは想像に難くない。LDプレイヤーのS端子からRGBに変換させ、なおかつイコライジングさせる機器が望まれて、VSA2000などの機器が製造・販売されたのだろう。
 LDプレイヤーからDVDプレイヤーに時代が移り、これとともにS端子の上位映像信号であるコンポーネントが登場した。当然のことながら、プロジェクターもコンポーネントに対応することになる。
 しかし、三菅などの映像機器は、その当時でも非常に高額で、おいそれとは買い換えしがたいのも想像できる。そこで、VSA2000には色差入力がオプションとして用意され、またKinoなどの機器が後継機として発売されたということだろう。さらにこの後にはプログレッシブに移行し、現在ではご存知のように、時代の潮流はアナログからデジタルに移行し始めている。
 その当時、旧い機器を使用しているユーザーが、新しい規格である色差に対応したプロジェクターに買い替えるまでの数年間に製造・販売されたニッチな機器だったということなのではないかと思われる。
 これを入手する段階では、アップスキャンしてしまう機器かもという一抹の不安がありましたが(情報が非常に少ない)、「エイヤッ」と落札しました。
 これ以降、KINOの出品はされていません(プロジェクターと一式で出品されていたことはありました)。
「RGB21信号→D1信号」という変換をする機器は、まだ探せばみつかる。これもそのうち製造中止になるだろう。
 上記とは逆の「D1信号→RGB21信号」という変換は、完全に時代に逆行した要求なので、既に製造中止になっているし、今後も製造されることは無いだろう。あまりにもニッチすぎて採算が取れないでしょうし。
 ただ、ネットオークションなどで出品されていれば、需要が無いのでとても安価に落札できる。
 あとは、Wii本体を簡単な改造でRGB出力できる技術を公開してくれる“技術者”を待つしかありません。

――――――――――――――――――――
写真の説明をします。
写真:1
 SONY純正RGB21ピンケーブルとAVアダプタ四種。
 上からPSone用液晶に自作したAVマルチアダプタ。その下がSS用。上から三番目が任天堂用(RGB化FC,SFC,GC)。一番下が無加工のAVマルチアダプタ。
SS、任天堂用のAVマルチアダプタは、どちらも純正RGB21ピンケーブルのプラグを利用している。またピンを追加してS端子も出力可能にしている。
 もともと使用していたRGB21ピンケーブルを部品取りにしてしまったので、RGB21ピンケーブルはSONY純正を利用している。AVマルチアダプタは汎用化に大活躍している。

写真:2
 これはRGB化したFC,N64用に自作したもの。AVマルチアダプタを任天堂用に加工する際に、部品取りにした任天堂純正RGB21ピンケーブルとAVマルチプラグをドッキングさせた環境に優しい自作ケーブル。
 RGB化FC,N64内部に電解コンデンサーがあるので、RGB21ピンプラグ内の電解コンデンサーは殺してある。黄色いタイラップは簡単に識別できるように付けている。

写真:3
 これは任天堂純正D端子ケーブルをRGB21ピンに改造したGC用ケーブル。
 改造方法は基本的に、こちらを参考にさせていただきました。ありがとう!
 もともとのD端子ケーブルでR,G,Bを伝送させ、もう一本のケーブルで5V,CSYNC,音声R,Lを伝送させている。このケーブルは、部品取りになってしまった、SSのRGB21ピンケーブルとAVマルチプラグを有効活用している。
 RGB21ピンプラグは、VMC-2121という両端がRGB21ピンになっているケーブルを部品取りにした。
 もう少し早く今回の計画を思いついていたら、作らなかったかも。でも結局、自作の魅力にあらがえずに加工してしまうんだろうなあ。

写真:4
 これが今回、自作したケーブル。
 RGB21ピンプラグは、GCで利用したVMC-2121ケーブルのもう片方のRGB21ピンプラグを利用した。DCアダプタは、PALMⅢというPDAで利用可能だと謳われていた(実際にはこれは誤りだったことが判明)社外品だったもの。

写真:5
 KX29-HV3に付属していたリモコン。

写真:6
 これはKINOを経由して変換出力(D1→R,G,B,CSYNC)された映画のDVD画面。
 ちなみにソースは「銀河ヒッチハイクガイド」です。オープニングが素晴らしい。
 原作の最終巻「ほとんど無害 」は……故ダグラス・アダムス氏も無念だったろうなあ。長いこと翻訳されなかった理由はどうあれ、最後のあれは、放心状態になった。


――――――――――――――――――――

 今回のネタは、適当に遊んでいたものを文章化したものです。もう少し文章をスッキリさせようかと思いましたが、それでは自分的には面白くないので、当初の文章に追加に追加を重ねてみました。
 本当はもっと追加してカオス状態にしようと企んでいましたが、途中で自分が何を書いているのか判らなくなる場面もあり、自ら生み出したカオスに飲み込まれかけました。「もうね、十二分にカオスだよ」と、突っ込まれそうですが、それはごもっとです。
 当初の願望は、Wii本体を簡単にRGB化する方法か、ケーブルで何とかしてくれる技術者が現われて、「これこれこうすると出来ますぜ、皆さん」というのを待っていたのですが、いくら検索してもそのヒントすら見つけることも出来ずに悶々としていました。
 実際には“ケーブルで何とかしてくれる商品”というのもありますが、これはVGAケーブルで、プログレッシブ(Y,Pb,Pr)に対応したソフト以外は、PCモニターに映すことができない仕様らしい。
 検索ワードをあーでもない、こーでもないと変えながらあてどなく彷徨っていたところ、ホームシアターを構築するための掲示板に行き当たりました。この辺からWii本体、ケーブル改造ではなく、外部機器でどうにか問題を打破できるのではないかと思うようになりました。しかし、RGB21ピンに拘り過ぎて、機器の候補が見つかりませんでした。
 そこで、単純に映像信号だけに注目してみると、候補が見つかりました。三菱のデコーダーが利用出来そうでしたが、あまり予算を掛けたくありませんでしたので、これは見送り、もう少し手頃な機器はないか探してみました。
 掲示板を読んだ限りでは、VSA2000が利用可能なようで、比較的安く入手出来そうな感触をもちました。
 ターゲットを決め、じっと獲物が現われるまで待ちました。
 そこでビスコム社製Kino 101が不意に出現したのです。その時は検索しても、情報が少なすぎて、これが利用可能かハッキリしませんでした。落札したのは、失敗してもまあいいかと思ったからです。
 これを落札するまでの期間で、映像関係の知識が少しは身に付いたかな。以前の自分よりも確実に理解を深めたことは確かです。この記事? を書くにあたり、文章化したことでさらに理解が深まったような気がします。
 映像関係に詳しい方からすれば、「それくらい理解していて当然だ」と指摘されてしまうでしょうけど。例えるなら、赤子から幼稚園児に成長した感じです。それでも十分に達成感は味わえたので、個人的には満足しています。
 ただ、色差については、理解しているとは言い難く、上っ面の情報だけで、その理論はまったく理解していない。
 理解が及ばないものは、ブラックボックスとして扱うが、それが扱えないという訳ではない。浅はかな知識でも、理解の及ぶものと、理解の及ばない境界さえキッチリ区分けすれば、何とかなる場合もある。
“理解の境界の明確化”というのが曲者で、理解していないにもかかわらず、理解していると思い込んでいることも多い。
 今回の作例では、Kinoから出力されたR,G,B,CSYNCを、RGB21ピンに変換するケーブルを自作した訳ですが、電解コンデンサー、抵抗、YM,YS端子の処理が必要なのか、必要ないのか正直にいうと判らない。
 電解コンデンサー、抵抗、Ym,YS端子がなくても画は映し出されるが(当初は実際にこうした)、これら全てを組み込んでも問題ないだろう(電解コンデンサーのみ組み込んではいない)。
 このように文章化すると、非常にあやふやな理解しかしていないことがよく分かりますね。モニターのマージンにすがった危うい成功といえる。
 上記の駄文が、現時点の自分の“RGBとゲーム機”に関する全知識になります。書き残したことはありません。素人ですので、かなりいい加減で、推測も多々あります。誤りもあると思いますので、すべてを鵜呑みにしないように注意してください。

 今回のネタは、めいっぱい愉しんで書けたし、こういったことを話す趣味の合う友人もいないので、このブログは自分的には有用なのかも。
 こういった拘りは、ほとんど無意味だと自分でも思う。「単純なことをこねくり回して複雑に考える」とよく言われる。こう言われると、とても萎える。こういう傾向こそ人格を構成する要素なのに、そこを否定されると立つ瀬がないんです。
 だから、こういった拘りを他人に話さないようにしている。ブログでなら独り言のようなものなので、思う存分つぶやくことができる。
 これがWEBの向こう側のどなたかに有用な情報であれば、もっと良いことではありますが、これについては、まったくもって自信がない。
 あ、そうそうKinoは「キーノ」と読むようだ。猫の名前みたいで可愛いですね。

 えっ、肝心のWiiの件ですか……購入してもおそらくゲームなどやらないだろうという結論がでまして、検証結果は報告できません。“おそらく可能なはず”です。わー、ごめんなさい。石は投げないでください。
 その代わりにGCのコンポーネントケーブルを入手して検証してみます。


※GCで試してみました。続きを読む場合にはここを読んでみてください。

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』
※関連するかもブログ内リンク
これでN64も、GC(RGB化)も、DCもSCPH130にバッチリ映るんです。OSDでの画質微調整とあわせれば完璧です。
同期分離(LM1881)
RGBアンプ(NJM2267)
RGB(21PIN)をHDMIに変換してみた


SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2009年2月14日土曜日

巷ではバレンタインという行事が進行中らしい。残念ながらわたしには縁も由香里もない。
“由香里”は誤変換だが、ゆかりご飯はおいしいです。おにぎりにするともっとおいしいです。

無意味な更新は、あなたにとって精神障害の危険性を高めます。
心理学的な推計によると、無意味更新者は精神障害により発狂する危険性が非無意味更新者に比べて約1.7倍高くなります。
(詳細については、どこかのホームページをご参照ください)

2009年2月12日木曜日

「死はひそやかに歩く」

「死はひそやかに歩く」著者:生島治郎

「死はひそやかに歩く」の前作「傷痕の街」は、中学生の頃に一度読んだきりだった作品。随分背伸びをして読んだ記憶がある。なにしろ勉強全般を放棄していた阿呆だったから。阿呆なのは現在も変わらないが。
漫画ですら眉間に皺を寄せていた始末で、「あんたは漫画を読んでいても難しい顔してるのね」と、親に言われたものだ。
ある出来事があり、家にいる時間が多くなり、どうにかして退屈な時間を過ごさなくてはならず、少ない小遣いで有効な方法を考えた末にたどり着いた答えが“古本”で“小説”だった。
趣味趣向が白紙だったので、これを手に取ったのも値段が五十円だったとかそんな理由だった気がする。
漫画ですら苦い薬のようなものだったから、小説なんてものは正露丸を舌で転がしているような苦行だったと記憶している。
話の筋を追うのがやっとで(現在もあまり変わりが無い)、「傷痕の街」を読み終えた印象 は、“物凄く濃い珈琲”だった。
つい先日に本棚の本を整理していたところ、“物凄く濃い珈琲”が発掘された。生島治郎氏の作品は「傷痕の街」だけしか読んでおらず、暇な時にWEBで検索すると「傷痕の街」の続編「死はひそやかに歩く」があることを知り、入手した。
「傷痕の街」は再読せずに、「死はひそやかに歩く」を読んでみた。あまりにも印象が違うことに驚いた。なにしろ主人公の心根が優しい。文章に優しさがあふれている。ハードボイルドの極北※1であるという認識が、“物凄く濃い珈琲”であるという認識が心地よく崩れていった。
「傷痕の街」も再読しようかとも思ったが、不可侵条約に抵触するような気がして止めておいた。

※1ハードボイルドの定義は正直よく分からない。文中で、“ハードボイルドの極北”と書いたが、私の中の大雑把な括りではという意味です。

2009年1月29日木曜日

“BLOGGERに報告というボタン”があるが、これの説明をGoogleで翻訳したら『怒りのモブで操作することはできません。政治的意見の相違?扇動的な意見ですか?ただ夢中?かかってこい。 』という翻訳になりました。なんか面白いです。そこでこれをネタにしてみました。


怒りのモブ

「なあ、豆って大豆だっけ、小豆だっけ?」
「小豆じゃないの?」
「そうだっけ? 小豆買ってくるんだっけ」
「うん」
「小豆って大きいのやら小さいのがあるけど、どれ買えば……」
「お汁粉を作るっていってたから、あそこのおばさんに聞いてくるよ」
「ちょっと待てよ! 考えればどれか分かるから。人に聞くなよ」
「だって間違えたら母さんに怒られるじゃん!」
「うっせーな。黙れバカ!」
「いいよ僕が聞いてくるから……」
 弟が小走りに、ソーセージを焼いているおばさん店員に駆け寄っていく。
 おれの言うことを聞かない弟の反抗的な態度に無性に腹が立ってしまった。ニュースでみた『政治的意見の相違』だな。それと、おれの意見をでなく、ソーセージババアの意見を聞こうなんて『扇動的な意見』だろ。これもニュースでみた。
 とにかく、おれは、弟を追っかけて捕まえた。足はおれの方が速いんだよ。バカが!
「おい! てめえ、おれのいうことが聞けないのか?」
「だって母さんに怒られるから……」
「うっさい! おれが決めるから、ソーセージババアには聞くな!」
「ちょっとあなたたち」ソーセージババアが寄ってきた。
「あー、なんでもありません。立てよ早くしろ」おれは弟を引きずって、ソーセージババアから離れた。やばい聞こえたかもしれん。
「なあ、今日のおやつのケーキな、お前が選んでいいから、な? モンブランはお前にやるから、おれが一番好きなモンブランはお前のものだから、ゆうこと聞け」おれは、グズついてる弟をモンブランで従わせた。『懐柔』ってやつだ。
 四種類の小豆をとっかえひっかえしてどれがお汁粉に使えるか夢中になっていると、弟が猛ダッシュでソーセージババアのところに行きやがった。
 怒りでスーパーサイヤ人になってしまったが、頭の片隅にインターネットでみた、意味不明な文章を思い出していた。『怒りのモブで操作することはできません』ああそういうことか! いま意味が分かったよ! 
「てめえ! かかってこいや!」


2009年1月27日火曜日

ナンセンスグッズ








さて、左の写真に写っているものは何でしょうか? お風呂場や台所で使われる石鹸置きではありません。
久々に“可笑しなもの”を自作しました。中学時代の“安全耳掻き”以来のナンセンスグッズです。
“安全耳掻き”はけっこう真面目に考えた、優れものだと自負していたのですが、「これは、安全耳掻きで……」作品説明をしようとすると、教室のガラスが割れんばかりの大爆笑。何でなのと思ったが、実にくだらないナンセンスグッズなのに、みんなの大爆笑で我に返って、自分でも腹が捩れるくらい笑ってしまいました。

そんな思考回路を持ったわたしが作ったグッズなので、笑われること必至のグッズなんだろうなあ。本人はけっこう大真面目なのですが……

前置きはこれくらいにして、自作品の説明を。
SONY製のPSone専用液晶ディスプレー(SCPH-130)を汎用化させるための便利グッズなのだ!?
もともとは、PSone(SCPH-100)の周辺機器として発売されたが、S端子付AVアダプター(SCPH-10130)を改造することにより、他機種のゲーム機(例:SFC)をRGB接続することが可能なことは、狭い世界では割と知られている。
ですが、PSone(SCPH-100)であるゲーム機と合体させて使用する前提で作られた商品なので、これを単体で使用するのはまったく向いていない。
これを解消するために自作したのが今回のグッズなのです。安定性と塗装の手間を省くため、材質をステンレスにしました。
面倒くさがりなので図面などは引かず、ノギスなども使用せずに現物合わせで作りました。溶接も自分で行いました。溶接機もボロですが、溶接の腕もヘボなので、強度的には問題ありませんが、溶接痕が美しくありません。団子溶接です。
溶接面がないので裸眼で溶接して、夜中に「目が、目が痛てえ、死ぬう」と悶え苦しみましたとさ。
そんなこんなで完成し、PSone専用液晶ディスプレーと合体させたのが下の写真です。
写真はここ
http://picasaweb.google.co.jp/katadorareta3/PSone02#slideshow/5295916564111172594http://picasaweb.google.co.jp/katadorareta3/PSone02#slideshow/5295915992683046674

どうですか? “安全耳掻き”に次ぐナンセンスグッズです。欲しいと思ったあなたは少し可笑しな人ですよ、たぶんね。

関連するかもしれない? ブログ内リンク

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』

2009年1月12日月曜日

鳥姫伝

「鳥姫伝」著者:バリー・ヒューガート/訳者:和爾 桃子

最近読んだ本は、積読塚から手探りで偶然つかんだ「鳥姫伝」です。
五年ほど積んでいたものだと記憶している。表紙を見て塚に戻しかけたが、五年前の自分は、何か確信にたる理由があって積んだのではなかろうか。と、思い直し、読み始めた。ファンタジーものはほとんど読まないのだが、久々にスマッシュヒットな快作でした。
布石が散りばめられ、思いもしない方向に話が進み、鮮やかに収斂する。架空中華ファンタジー。こんな感じ。
菊池秀行氏の「エイリアンシリーズ」を面白く感じる方に読んでもらって感想を聞きいてみたい。個人的にはなんとなく似かよったものを感じる。
しかし表紙は完全にトラップだよなあ。読み終わってから表紙のイラストレーションを確認してしまいました。まあ“文字通り”にしたら売れなくなっちゃうからしょうがないか。

2009年1月5日月曜日

アフガニスタンバナナスタンド

私の大好きな作家、ドナルド・E・ウェストレイク氏が去年の暮れに亡くなられた……
私が中学生の頃に古本屋で発掘した「強盗プロフェッショナル」が出会いになる。ボロボロの古本で五十円だったのをいまだに憶えている。その当時は既に亡くなられている作家だと思い込んでいた。
その後に失礼な物言いだが、「まだ生きていたんだ」と思ったのは内緒だ。最近では同時代に生きているというのは、この上ない幸福という思いが大きかったのだが。
あと十年は現役で新作を届けてもらえるかなあ、と思っていただけにショックなニュースである。
本の愉しみを教えてくれたドナルド・E・ウェストレイク氏に感謝し、ご冥福をお祈りします。