2012年7月31日火曜日

猫のキーノ(WEBネーム)について

誰かに報告とかではなく、完全に自分用のメモとして書いておく。

 おそらく3月生まれなので、現在5か月くらい。ワクチンは5種を2回行った。これ以外には猫エイズのワクチンもあるということだが、室内飼いであれば不要とのこと。ということで猫エイズのワクチンは接種していない。
  去勢は8ヶ月経ったらということなので、10月中にお願いする。事前の予約が必要とのこと。

 食事は日に三度。12ヶ月まで用のウエットフード。ドライフードも横に置いている。煮干し少々。猫用ミルクは飲まなくなった。
   現在の健康状態は良好と思われる。うんちは一日に一回。軟便ではない。トイレ以外での粗相はなくなり安心している。
 鼻の下が汚れていることがある。おそらく台所の油が付着して汚れているよう。これは飼い主の就寝時に濡れタオルでケアをすることにした。二週間に一度はシャワーで洗っている。本来は不要とのことだが、慣れさせるには小さいうちからと獣医さんの助言。床は毎日拭き掃除をしている。

 掃除機、ドライヤーの音に恐れていたがこれは慣れた様子。洗濯機は好きな機械のようで、洗濯槽が回っているのを脱水槽で見るのがお気に入りな様子。
 日中は飼い主が留守なので侵入不可な場所は無い。高いところが好きで冷蔵庫の上もお気に入り。このために冷蔵庫の上も掃除をしている。当初は気が付かなかったが、冷蔵庫の上は油が付着してホコリが付くので、鼻の下の汚れは冷蔵庫の上で付いたのも一因だと思われる。
 冷蔵庫は高さもあるので直接は上がれないが、飼い主をよじ登り肩からジャンプして冷蔵庫の上に行く。なかなか下りたがらないが、下りる時はテーブルに飛び降りる。テーブルの上にのってはダメと言っていたが、飼い主が帰宅するとテーブルで寝ていたりするので諦めた。

 飼い主が移動するとどこにでもついてくる。トイレ、風呂は勘弁してくれ。ドアの近くで鳴かなくてもいいだろう? トイレは全然気が休まらない場所になった。

 飼い主はクロレッツを終始噛んでいるからなのか、クロレッツのにおい(匂い? 臭い?)を嗅ぎにくる。臭そうな貌をするが、必ずクロレッツを舐める。嫌々舐めているのだろうか? 

 ツメを切るのが大変である。本当に困難を極める。噛み癖がある。これには若干困っている。 あまりにも興奮してしまう時は毛布に包む。すると何故かおとなしくなる。これを利用して就寝前のケアは毛布で包んでから行う。そうだ、ツメ切りも毛布を利用してみよう。ただし、ブラッシングは毛布の上で行うがとても嫌がる。


飼い猫の大脱走

2012年7月14日土曜日

黒い霧

これから書くことは真実です。嘘はありません。少し怖い話です。

 朝起きて、猫に餌をやり、自分の食事の用意をしていると、何だかコバエが数匹飛び回っています。ちょっとうざったらしいけれどあまり気にしていませんでした。翌日、翌々日と経るたびにコバエが増えてきました。一週間もすると対策をしないとマズイぐらいコバエが増えてきました。きっとシンクの生ごみを放って置いたからだろうな。
 翌日、仕事前にコバエを取る粘着リボンを入手して台所に設置。仕事を終え、アパートに戻ると粘着リボンを確認する。結構な捕獲数。それでも相変わらずコバエが多く飛んでいる。殺虫剤は猫が居るから使いたくないので、コロコロ(粘着テープのローラー)でコバエを地味に捕獲することにした。

 3時間ほど掛けてコバエを60匹ほど捕獲した。こんなに多くいたのか……だが、コバエの殲滅が成功したわけではない。パッと目につく限り3匹ほどはいる。ということはまだその数倍のコバエが潜んでいるのだろう。

 コバエを退治するのはやはり根源を無くす必要があるな。シンクの生ごみを処分して、ついでにシンク下の収納を整理することにした。この収納には、米櫃やレトルト食品、お菓子などが置いてある。扉が三つあるので順に整理を始める。三つ目の扉を開けると、洗剤やらが置いてある。で、そこに記憶にない段ボールが置いてあった。一か月前に実家から分けてもらったジャガイモであることを思い出した。ジャガイモはあまり食さないので忘れていた。

 
 そこで、このジャガイモが入っている段ボールを開封したら……異臭と共に黒い霧が……霧の正体はコバエである。ベルゼブブが召喚できるレベル。慌てて段ボールの閉じて、ガムテープをぐるぐる巻きにして封印した。
 コバエの発生源を絶ったので解き放ってしまったコバエを殲滅することにした。それから4時間くらい格闘した。相当の数を退治したが、殲滅まではいかなかった。この後の数日間は朝夕最低10匹のコバエを捕獲するのがノルマになった。

 今朝は4匹ほど捕獲した。そろそろ殲滅できそうであるが、コロコロでコバエを捕獲するコツをつかみかけているのに……少々物足りない感もある。
 素早く動くコバエをコロコロで潰す快感をおぼえてしまった。コバエを捕獲するたびに猫に向かって「コバエゲッツ!」と嬉しそうに叫んでいる汗だくのパンツ一丁の自分て……怖い。

2012年6月4日月曜日

不運と幸運は紙一重なの

アパートでの一人暮らしも半年を超えた。そこで、唐突に子供が出来てしまった。流行の“授かり婚”ではない。わたしは未婚である。そういうお相手は当然ながらいないのである。
 処女受胎とかのオカルトでもない。もちろん女性ですらないのでそれは無理。「あなたの子よ」と突きだされたというドラマでもない。
 随分もってまわったが(前振りって大事でしょ?)、仔猫を飼う決断をしたということなのである。決断という大仰なことでもないか。一緒に過ごしたいと思ったのだ。その経緯と紆余曲折をつらつらと書こうと思う。














 野良の母ネコとは3年の付き合いになるのは、このブログでもちょっとだけ触れているが、付き合いといっても餌を提供しているだけだが。この母ネコは子供をきちんと育てるのをこの3年確認しているのはお伝えしておく。ただし、この3年の付き合いで触れることはまったく不可能なこともお伝えしておく。
 で、この母ネコの仔とは仲良くさせてもらった。初代ネコくん、二代目ネコ次郎、三代目チビ(すべて仮称。実際には名は付けていない)。
三匹との付き合いで一番親しくしてくれたのは、ネコくん。だが、成猫になるころには声を掛けると返事をする程度になり、ついには消えてしまったのである(三年ぶりに無事を確認するが、完全な無視をされる)。
 二代目ネコ次郎とはそれほど親しくならなかったが、一番長く付き合った感じである。
 それで三代目チビは……触れることは一度もなく挨拶オンリーであった。いずれもわたしのスタンスは変わらないのだが、個々の性格により付き合い方が変化していった。

 ここから激動の数日間が始まるのである。先日のことである。チビの姿を2日ほど見かけなかった。猫にはよくある行動だと思っていたが……子供を産んでいて、それでいて育児放棄をしたのである。
 妙な高いピイピイ声がするのに気付いて気のせいかと思っていたが、嫌な予感がして職場の裏手を探したらネズミの死骸のようなのが数体泥まみれで散乱していた。これがピイピイ甲高い声を発していたのである。都合3匹である。目が開いていないし、これはどうにもしようがないなと思った。が、目の前の命を無視することは出来なく、急いで保護してお湯で体を洗いつつ冷えた体を温めて、猫用ミルクと哺乳瓶を買いに行き、一晩は一人で世話を頑張った。が、わたしには手に負いかねるのも事実である。
 一晩過ごして、一計を思いつく。3年付き合いのある母ネコに託す作戦。3匹を母ネコに見せると、ジッと仔猫達を観察している様子。……無理のようだ。そりゃあ無理だろうな。三匹は。ネコ飼いしていて子育て中の猫がいるお客様に委ねることになった。非常に幸運である。助かった。わたしが。
 育児放棄という言い方は違うかな。チビの事情もあるからな。交通事故に遭ってしまったとか……いろいろ考えられるし。とにかく育てる親が居ない仔猫を発見したということ。

 ところがである。3匹だけだと思ったら、もう1匹の仔猫を発見。ネズミのような小ささではなく、握りこぶし大で、ヨロヨロはしているが目がパッチリ開いていて、汚れている仔猫。同時期に生まれたのが疑わしいぐらい大きい(3匹と比較すると)。ただ、三代目チビに似ているな。再度、お客様に頼むのはもう無理だと思った。実家の母親に頼んでみたが、アッサリ無理だと断られた。「あんたが飼えばいいじゃない」と言われた。むむむ。
 仕方がないのでアパートに連れ帰り、体を洗い、ミルクを哺乳瓶で与えることに。目が開いているし、意志疎通は容易な感じがした。ミルクを与えつつ一緒に寝た。Tシャツをおしっこで三度交換した。翌朝はこのちびっ子が愛おしくなりました。ここで決断しました。こいつを飼うということを。































 わたしとちびっ子には共通点があります。それは、生みの親と育ての親がいるということです。わたしは長い年月を掛けてある思いに到達しました。それは、事情はどうあれ生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとうという感謝の気持ちです。
 自分の境遇を不幸に思ったり、生まれてこなければよかったのにという気持ちがなかったわけではありませんでした。が、紆余曲折の末に“生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう”と思っています。
 生みの親に会うことはおそらく無いと思いますが、この気持ちは本当です。育ての親とはこの先も付き合っていきたいと思っています。面と向かって、育ててくれてありがとうとは言えないのですが、この気持ちに偽りはありません。

……それから一週間が過ぎ……朝、職場に行くと、ニャア、ニャアという鳴き声。ケージのちびっ子が鳴いているのではない……職場の裏手をのぞくと、ちびっ子と同じ大きさの仔猫3匹を発見。ちょっとドキッとしたが、母ネコの仔であろう……母ネコが現れて一安心。
……ちびっ子と同じ大きさ? ドキッ……ということは、ちびっ子は母ネコの仔ということになるのか。ひょっとして誤認アブダクション? ちびっ子も、母ネコの仔猫(3匹)も生後3~4週間前後(追記:生後2ヶ月くらいのよう)。チビが生んだ仔は引き取ってくれたお客様からおそらく生後2~3日ということだった。
 ということはどう考えてもちびっ子は母ネコの仔であり、チビの仔ではない様子。ひょっとするとチビが母ネコからはぐれたちびっ子を保護したか、アブダクションしたか。で、さらに自分の仔を生んで理由はどうあれ戻ってくることができない事情があるということだ。
 このちびっ子を再び母ネコに戻すというのは可能だろうか? それも検討したが、なんとなく無理なような気がする。うまくいく可能性も無きにしも非ずであろうが、拒絶されるおそれもあるし……親がコロコロ変わるのはちびっ子にとって良くないよな。ちびっ子を飼うのを改めて決意するのであった。























 問題はいろいろ山積している。第一に、給餌の問題。職場にケージを持ちもむのは問題ない。なにしろ一人だけで文句を言われることが無いから。仕事中はケージから解放することはできる環境にない。なので半日は我慢してもらうことになる。
 だけれどももう少し大きくなったら留守番をさせることになるな。これもおいおい対策を講じる必要があるな。一つ一つ問題をクリアしていくつもりでいる。








 3日ほど仕事中はケージの中で過ごしてもらったが、ストレスが掛るのは否めない。アパートで留守番してもらうことにした。3時間おきにアパートに帰って(車で約1分)様子をみつつミルクを与えるパターンに切り替えた。

 うんちをしない日が6日続いた。少し元気がない様子。困った。病院に行くしかないかと思った。ミルクも全然飲まないし……離乳食を試しに与えてみた。少し食べた。
 明日、病院に行こうと思って床について携帯でユーチューブを視聴していたら“パフュームのレーザービーム”という曲に行き当たった。視聴してみるとちびっ子が急に元気に動きまわりだした。そして、急に座り込んだ。これは、おしっこをする様子……慌てて猫用のトイレに移動。すると狂ったようにトイレ用の砂を掘り出して、用を足している様子。うんちが出た! うんちをしながらちびっ子が妙に鳴いた(ニ゙ャ゙ー、ビャービャー)。

スナトイレますぐだね♪
硬便はきっとレーザービーム♪
出口をシュワりと突き刺すの♪
茶色のレーザービーム♪

 便秘解消ソングが“パフュームのレーザービーム”って物凄く失礼ですね。ごめんなさい。それはさて置き、この曲(替え歌の方じゃないよ)なかなか良いよね。

 ちびっ子を獣医さんに診察してもらうことにしました。ちびっ子は何の問題もなく健康優良児というお墨付きを頂いた。生後おおよそ2ヶ月で雄であることが分かりました。ワクチンは6月の初め頃にお願いすることにした。
 そういえば獣医さんに「お名前は?」と聞かれた。わたしの名前を言ったら、「はい。この子のお名前は?」と再度聞き直された。まだ名前を付けていない…… 次回のワクチン接種までに決めるか。

 3週間が過ぎ、そろそろ名付けしなければといろいろ考えた。名を決めた。とりあえず、WEBネームはキーノ。実名は和風な感じにした。
 実家に連れていって母親に名を聞かれた。「○○にした」といったら、「変な名前にされてかわいそうねー」と撫ぜながら不憫そうにキーノ(WEBネーム)に話しかけておった。名前なんて符丁なんだからどうでもよいだろうと思いつつ失敗したかなと。改名はしないけど。
 実名を書かないのは、ブログを書いていることを身内とかに知られたくないからです。ひっそりこっそり適当にやりたいからね。






 それと、この猫のことをメインのネタにすることは基本的に今回だけにしようと思っている。猫ブログになりかねないので。それから、自己紹介の絵の頭の上の猫ですが、この絵を描いた時には猫を飼うつもりは微塵もなかったです。潜在的には猫を飼いたいと思っていたのかもしれん。


飼い猫の大脱走

2012年4月27日金曜日

とんとんとんかつとんからっととん

先日、かわいい弟にバナナとプリンとお花、親父にはビールを持って墓参りに行ってきた。墓参りを終え、買い出しに行き、本屋に寄り道して帰宅。約束の時間にそろそろ近づいたころに電話。
「仕事で今日は無理です」ということらしい。まあ、これも想定済みではあった。ただ、いつも一人で食事をしているので、たまには誰かと飯でも食いたいなあ。と、思っていたので仕事先の知り合いを数日前に誘ってみたのである。奢るからと言っていたのだが、都合がつかない様子。

 仕方が無いので奢るつもりの海鮮丼を食べに店に行くと……混んでいる。店の入り口まで足を進めたが、一人で入るのに躊躇して別の店に行くことにした。
 いつもの牛丼屋にするか迷った末に、豚カツ屋にした。チェーン店ぽいところ。客はわたし一人だけ。気楽でいいが若干寂しい。
 食事を済ませ、帰宅。一週間分の洗濯をしてコインランドリーに行き、リッツを食べながら乾燥機を見るとはなしにボーとしていた。乾燥した衣類を畳んで帰宅。

 アパートに帰ってもこれといってすることがない。本は寝床に入ってからしか読まなので、この数時間なにをして過ごすか。本当は引っ越しの荷物とか片付けなくてはならないのだが、面倒だな。
 ということで、パラコードを編んでブレスレッドを作ろうと前々から思っていたので、パラコードで遊んでみた。材料はパラコードだけ。道具は、ハサミとライターだけ。編み方は検索して調べた。
 編むのは少し難儀したが、要領が分かると単純なのがわかった。パラコードだけで作ったので着脱が若干面倒ではあったが、コツを掴んだので着脱は容易にできるようになった。
 留め具を工夫してみるのも面白そうだな。もう一つ作ったら写真をアップしてみようかな。

 風呂を済ませてデュマレストサーガ13巻を読みながら眠るのであった。

 こうして休日の行動を書いてみたが、平凡すぎてつまらんね。まあ、実家にいるときは、“寝る→飯→トイレ→寝る”という腐りぶりだったので少しはマシになったのか。

2012年4月15日日曜日

続 メタボ対策はジーンズで

ここ十年ぐらい掛けて8Kgほど体重が増えていたので、貧乏くさい理由で入手した“キッチキチのパッツンパッツンの461”でメタボに歯止めを掛けつつジーンズを育てるという一挙両得な目標を掲げることにしたのであった。
 ちなみに461にしたのは、ブーツを履くからというのと短足をカバーするのにうってつけだから。それと2月初めは寒かったので厚めの生地のジーンズが良いのではないかと思ったから。丈夫だし。

 461のウエストは29インチ。普段のジーンズは30~32インチ。29インチにしたのは、オークションで希望のサイズが出品されていなく、普段のサイズより1インチ小さいサイズで妥協してみたという貧乏くさい理由になる。
 21オンスデニムという厚めの生地とブーツカットという形状、それに加えてワンサイズ小さいのでキチキチのパッツンパッツン。股間がバリッと解れるというアクシデントは以前に書いたとおり。

 461を履き始めて2か月半。毎日履いている。当初はキッチキチのパッツンパツンだったので部屋で履いているだけで外出するのは無理だった。牛丼屋で尻が割れたら目も当てられないので。
 二週間後くらいから体重が気持ち減ったのか、ジーンズが馴染んだのか気にするほどではなくなり、牛丼屋に通うことも問題なくなった。
 基本、アパートに帰宅して、まず風呂を済ませる。それから461を履いて、自炊するか牛丼屋で夕飯。なんだかんだで11時くらいに夕食になる。
 つまり461を履いて夕食と朝食なのでたらふく飯は食べられないのである。自然に腹八分目になるのである。それで2か月半経った現在はあきらかに体重が減りました。体重計は無いので具体的な数値は明記出来ないが、気になっていた腹が気持ちへこみました。ジーパンの上に腹の肉が乗るということは無くなった。少なく見積もっても2~3Kgは体重が減った感じ。太もものキッチキチ感はそんなに変化は無いかな。
 苦労というのは特になかった。461を履くのに1週間くらい難儀しただけかな。意識的に食事制限する必要はなかった。それに腹筋を鍛えるとか、散歩とかとにかく面倒なこともしなかったし。一日おきにリッツは食べていたし。大盛り牛丼も週2くらい食べていたしね。少しだけ意識して野菜は食べるようにはしたな。キャベツの千切りとかキュウリとかニンジンとか。もちろんマヨネーズは普通に使ったけれど。食事の量は以前に比べたら1,2割減といったところか。まあ、実家にいるときよりもバランス的には良くないのは事実で、物凄く家庭料理に飢えている感じは今でもある。どうしても恋しくなったらそういう食事処もあるのでなんとかなるしね。

 痩せるために入手した461ではなかったのだけれど結果オーライな感じではある。ちなみに本来の目的だった“ジーンズを育てる”というのも順調で、膝裏のシワがシッカリ付いてきました。今のところは部屋着な感じなので汚れとかはそんなに心配ないし、あと2か月くらいは根性履きをする。
 シエテレグアスのサイレントウォーカー用に464も入手(こちらも新同をオークションで。もちろんウエストは29インチだ)。

 全然関係ない話なのだが、先日、二十歳前後に作ったパスポートが発掘された。うはー、なにこのイケてる感じ。今の自分は冗談みたいな顔になってるし……同じ人? ていうくらい違う。何なの、この自分に負けた感は……

 チクショー、今夜は牛丼大盛りで卵セットだぜ。

つらつら書いたくだらないこと

先日、バンダナをいくつか入手した。ハンカチとかそんなもん要らんしと思っていたが、本当にちょっとだけ服装に気を使うようになって、なんとなく気になりだしたのがバンダナ。もちろんハンカチとしても使えるのは言うまでもなく、ちょっとワンポイント的に使えるのではと思ったから。
 ということで、入手したバンダナのうち赤色と紺色が糊でカチカチだったので風呂で洗った。紺色の方は問題なかったが、赤色の方が色落ちする。石鹸で何度洗っても泡が紫色になる……メイドインUSAだった。紺色は日本製。値段はどちらも同じだった。完全に品質の差ですな。

 それはさて置き、ワンポイント的な使い方をどうするか。頭と首に巻くのはバンダナ初心者にはなんとなく躊躇われる。そこでジーンズのポケットに……カバーオールを着ると全然見えないな。チラッとくらいは見えないとワンポイントにならないし。手首に巻いてカバーオールを羽織れば、袖口からちょっぴり見えるかな。色は赤だとちょい派手なような気もするし、紺だと無難すぎる。ということで黄土色に近い黄色のバンダナを左手首に巻いてみることにした。

 ここで、ふと思ったのだが腕時計って右? 左? どちらが一般的なのだろうか。調べたら左(利き腕ではない方)が多いことが分かった。わたしは右(利き腕)だ。どうしてだろう。高校生の時は左腕にしていた記憶があるな……どうして左から右になったのか。しばし日常生活の行動を思い返してみると……思い当たる動作があるな。それは去年の9月半ばから約一ヶ月間に仮住まいしたバラックでの生活からの動作に影響する。水道設備がなく、大家さんから借りた洗濯機が2層式だったために洗濯物を脱水機に移すのが左から右という動作をする。この動作の際に左手を洗濯層に手を突っ込むのであるが、腕時計が右腕にあった方が都合が良かったということである。アパートに移って、洗濯機を入手したが引き続き2層式を選択したのもあるな。まあ、どちらでもいいことではある。

 全然関係ない話なのだけれども、箸の持ち方の話。数人のお客様と食事をすることがあるのだが、箸の使い方がおかしいのが判明。なんというか、持っている箸が交差していて、食べ物をつまむのに交差しているところが下がっていくという微妙な持ち方。ハサミのようだ。美しくない。余計なお節介だと思ったが箸の持ち方を指南した。が、長年の癖はそうそう簡単には変えられるものではないということが分かった。
 わたしも子供の頃、箸の使い方が変だった。小学校低学年に母親にビシバシ叩かれて箸の持ち方を教わった。おかしな癖を取るのに半年くらいはかかったからなあ。今ではとても感謝している。
 検索したらこんな動画 を発見。オカマ割りでふいた。

 とにかくバンダナを左手首に巻いた。行くのは牛丼屋くらいなんだけれどね。それじゃ、牛丼屋行ってくる!

2012年4月13日金曜日

後方上空ニ警戒セヨ

新聞を四つ折りで、前方にいる誰かの後頭部を平手打ちする。しかも不意打ちで。

 上述のようなことをされた側になったことがありますか? わたしはあります。実際には上述の“新聞で平手打ち”というのは揶揄で、ダメージ度合いはおそらく同じくらい。怪我する大げさなレベルではないものの不意打ちでされると“驚きと戸惑い”があります。
 持って回った言い方をしましたが、職場から歩いて自動販売機にコーヒーを買いに行く途中で不意に後頭部をバサっと平手打ちされました……カラスに。驚きと戸惑い。なんでなの? 遠くの電線に先ほどのカラスがいる。気を取り直して自動販売機でコーヒーを。ちょっと警戒しつつ職場に戻る途中、電線にいるカラスを確認してこの距離があれば余裕だと安心して警戒を緩めて歩いていくと……再度のアタック。いったい何だっていうんだ? 
 自動販売機を置いている店の社員に話すと、
「ああ、あそこの木に巣があるから攻撃されたんじゃ」ということだった。
 カラスに警戒しつつ木の下まで行って見上げると、針金ハンガーで作られた巣を発見。むむむ。困ったな。ま、いっか。今度は警戒を怠らないぜ。

2012年4月10日火曜日

処方箋は、読まない本

“オオカミと人間”という本をamazonで入手した。ちょっと真面目な本である。普段のわたしはこういった本は絶対間違っても入手しない。
 何故この本を入手したのかというと、高校3年の時に図書室で読んだことがあるからというだけの話なのである。この時期は学校に通うだけで苦痛で、上っ面だけの友達(問題は自分にある)と付き合うのが最大限に苦痛だった。授業は退屈だし、休み時間は手持無沙汰で、ましてや昼休みなんて地獄にしか感じられなかった。

 今にして思えば中学になってから人付き合いが苦手になっていた。理由は中学から“喧嘩を封印”してしまったからだと思われる。もっとも得意だった“コミュニケーションとしての喧嘩”を使わないのだから相当なストレスだったのである。高校3年の時期がおそらくそのピークだったのだと思われる。“喧嘩を封印”しなかったら今の自分はどうしようもないクズになっていたとも思う。今だってたいした人間ではないのだが。

 話を戻します。
 そんなこんなで昼休みは図書室で過ごすことにした。もちろん本なんて読む気はなかったが、何か読んでいる振りをしないと不都合だったので“オオカミと人間”を手に取っただけなのである。
 1年間、昼休みは図書室で“オオカミと人間”を読んでいる振りをし続けたのである。とはいえ、読んでいる振りも苦痛になってきて、読むとはなしに読んでいたのである。面白いかといえば退屈な本である。人間というフィルターを通しているということを意識的に自覚させながら、オオカミを多角的視点により分析している感じの本。オオカミを触媒にして人間の愚かさを浮き彫りにする的なものだったような感じ。ハッキリいって退屈な本である。
 一通り読んで、他の本でも読もうとか思うこともなく、毎日昼休みには“オオカミと人間”である。何度も何度も飽きもせず“オオカミと人間”なのである。本当は飽き飽きしていたのだが“オオカミと人間”である。
 こうなってくると高校に通うのではなく、“オオカミと人間”を昼休みに読みに行くだけという。かといってそれが楽しいかというとそういうことではない。長い昼休みを誤魔化すだけという動機なのであって、大抵は読んでいる振りをしながら寝ているという……

 今から考えれば、高校なんてわたしには意味は無く、体裁だけのために通っていただけ。本当のところ働いていた方がよっぽど自分のためになったと思うし、親にも無駄な出費をさせただけだったな。ごめんなさい。

 不意に思い出した“オオカミと人間”をamazonで検索。あったあった。懐かしい感じ。郷愁にかられて入手。高校時代なんて絶対に戻りたくないし、長い昼休みを誤魔化す図書室なんて戻りたくもない。図書室のおばちゃんもガミガミうるさいヒステリーだったし。
 人間とは矛盾した生き物なのである。良い思い出ではないのに“オオカミと人間”を入手したりするのだから。ひょっとすると、今の自分が“あの袋小路”的な精神状況にあるのかもしれず。苦痛を緩和するための処方箋が“オオカミと人間”なのかもしれない。入手しただけで読むことはたぶん無いと思う。パラパラするだけ。

2012年4月6日金曜日

きみの相貌は忘れえない

2010年6月に忽然と姿を消したともだちのネコくん。おとうとのネコ次郎も2011年の12月半ばに何の挨拶もなしに何処かに行ってしまった……
 ネコ次郎が姿を消したのもネコくんが旅立ったのと同様の理由であった。それは母親ネコに仔猫が生まれたから。そうなのである、あらたなともだちである。名は付けていない。便宜上“チビ”にしておく。チビはまったくわたしを相手にしてくれない。呼び掛ければごく稀に小さく返事をしてくれる程度である。一度も触れたことがない。というか母親ネコ同様そうとうに用心深い。
 チビはネコくんに顔つきが似ている。ネコ次郎も似ていたな。ネコくんとネコ次郎はどうしているのだろうか……

 最近の話、職場の通りを隔ててネコくんらしき姿を目撃する。尻尾が短いのが特徴なのでひょっとすると……ネコくんかも。

 今日、チビに餌を用意していたら、ネコくん登場! 実に約2年ぶりである。ネコくんは「あんた誰?」的な様子。餌を食べている最中に何度も声を掛けたが素知らぬ素振り。あんなに仲良くしていたのに……きみが居なくなってどんなにショックだったか。それはさて置き、健康状態は良好な様子。痩せてもいないな。顔つきは相変わらずイケメンで風格がついた感じである。
 以前はボスネコにおびえていたが、十分にボスネコに対抗できそうである。ボスネコはどうやらネコくんの親父みたいなんだけれどもね。今度はチビがおびえている様子だ。きょうだいなんだから……仲良くしなよ。

 ネコくんが失踪してから現在までほぼ毎日わたしの地域の“保護・収容動物情報”をチェックしていたが、ようやっと安否確認ができてホッとしている。たぶん近所の猫好きの方に世話されているような気がする。毛並も良かったし。たまには顔を見せてね、ネコくん。もちろんネコ次郎もね。

2012年3月31日土曜日

待つわ いつまでも待つわ 死ぬまでは

ヴォルコシガン・シリーズ
著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド 訳者:小木曽絢子

戦士志願 初版:1991年1月30日
自由軌道 初版:1991年8月30日
親愛なるクローン 初版:1993年12月24日
無限の境界 初版:1994年7月15日
ヴォル・ゲーム 初版:1996年10月25日
名誉のかけら 初版:1997年10月24日
バラヤー内乱 初版:2000年12月22日
天空の遺産 初版:2001年9月28日
ミラー・ダンス 上/下 初版:2002年7月31日
遺伝子の使命        初版:2003年12月26日
メモリー 上/下      初版:2006年7月28日
ミラー衛星衝突  上/下  初版:2012年3月23日


“ミラー・ダンス”が新刊で発売された時期が2002年で、面白そうなのでこれを購入しようと思ったら、シリーズものだった。いったんは躊躇するものの、根拠のない確信があったので戦士志願~ミラー・ダンスまでの10冊をレジに持っていた。と、いうのが10年前のこと。
 わたしは本を選ぶのに解説を必ず読む。ネタバレ注意とか一切無視して読む。ここで“根拠のない確信”があったら購入を決める。で、とりあえず本棚に放り込む。
 10年前のことなので記憶がさだかではないが、戦士志願を読み始める。これがめちゃくちゃ面白い。金鉱を掘り当てた気分だったのは今でも鮮明に憶えている。一気に戦士志願~ミラー・ダンスまでを読み切ってしまった。それで“遺伝子の使命”が発売されるのを首を長くして待っていたことも懐かしい記憶である。“メモリー”が発売されるのも随分焦らされた記憶がある。
 それで待てど暮らせどアナウンスがあったコマール(ミラー衛星衝突)が発売されることはなく、3年が経ち、半ば諦めてついには忘れていたのです。
 先日、ふらりと本屋に立ち寄ったら、“ミラー衛星衝突 上/下”を発見! 即確保。待つこと6年。直ぐに読むのは勿体ないと思っていたが、辛抱堪らず一気読み。今回のお話は正直にいうと6年も待たされた割には……そんなに面白いというほどではなかったが、ヴォルコシガン・シリーズを読み続けるにはどうしても外せない一冊という感じではある。
 ヴォルコシガン・シリーズはどれから読んでも問題なく楽しめるが、“ミラー衛星衝突”からというのはお奨めできないかな。面白味が若干薄いのは否めない。出来れば“戦士志願”から順に堪能していただきたい。

 本当は戦士志願~メモリーまで読み直してからミラー衛星衝突を読もうと思っていたのだが、引っ越ししてから半年も経つのに段ボールを積んだまま放置しており面倒で探すのは途中で諦めた。
 だけれども、ちょっとした収穫がった。デュマレスト・サーガ全31巻を発掘することが出来た。31巻中読んだのは1冊のみ。それもかなり昔で、何を読んだか記憶にないレベル。実質すべて未読といって差し支えない。
 これの入手は、2006年に1巻~5巻まで復刊(これ以降の巻は現在にいたるまで復刊されていない)された時期に、オークションで入手したという経緯がある。入手したら安心して積読塚の材料にしてしまったのであった。
 これでしばらく暇が潰せるな。でもこれ、本当は続きがあるんだよな……翻訳されることはたぶん……ワイルドカードも……

2012年3月26日月曜日

孤高の疎外漢

背が高く、足も長く、イケメンなお客様がいらっしゃいます。本当に羨ましいかぎり。なのですが、服装が駄目ということらしい。“らしい”というのはわたしの意見では無く、他のお客様の見解なのです。
 
・イケメンなお客様をイケ氏とします。
・イケ氏の服装が駄目だとおっしゃるお客様をエヌ氏とします。

 エヌ氏は高学歴高収入で、多趣味で、家庭持ちでお子さんが3人いて、リーダー的な方。非の打ちどころない好人物である。
 このエヌ氏は面倒見もよく、会社の後輩を引き連れて旅行などによく行かれる。わたしの仲介でイケ氏と知り合う。面倒見のよいエヌ氏は一回り若いイケ氏を仲間内の旅行に誘う。で、エヌ氏とイケ氏はかれこれ3年ほどの付き合いになる。
 先日、エヌ氏がいらっしゃり、イケ氏の服装が駄目だと言われた。何が駄目なのか聞いたところ、一週間ほど前にエヌ氏が企画した旅行にイケ氏も参加したそうで、他の参加者の女性陣の間でイケ氏の服装が話題になり、その話がエヌ氏にも伝えられたということらしい。女性陣もイケ氏と知り合って3年ということは一応書いておく。
 イケ氏は背が高く、足も長く、イケメンであるということは事前にお伝えしたとおりであるが、前々からイケ氏の服装が気になっていたらしい。イケメンなのに勿体ないということのようである。
 それで、イケ氏の改造計画が女性陣からあがったようで、どのような展開になるのか興味津々である。

 まあ、ハッキリいうと羨ましいかぎりである。イケメンであるがゆえ服装にまで女性陣に話題にされ、改造計画まで立てられるのである。傍から見ればこれほど羨ましいことはない。
 過去、現在にも無いし、未来にもわたしには起こりえない状況である。なんという疎外感。といことで羨ましがっても仕方が無い。“疎外漢”にわたしはなる。というか嫌でも“疎外漢”である。というかこういうことは誇らしくしないとならない。
 改めてここに宣言する。わたしは“孤高の疎外漢”である。どうだ参ったか。わっはっは。こら、“孤独の”とか“孤立の”とか言うなよ……

2012年3月25日日曜日

2年前のネタの推測的補足って……

“自作RGBアンプ(NJM2267)をSCPH130で使用して満足な結果がでました”というネタを以前に書きましたが、良い結果がでてめでたし、めでたし。な感じで、どうして良い結果になったのか考察的なものは書いていませんでした。というか阿呆なので考察的なものは書けなかったというのが正しいところなのです。
 なんとなくいつもあれはどうして良い結果になったのか考えるとはなしに考えていたのです。そうしていたらハタと気が付いたのです。今回はそれを書いてみました。ただし、実験とかはしていないので根拠の薄い考察的なものです。推測だけで書きました。間違いや誤りがある前提で読んでください。
 旬はとうの昔に過ぎ去ってしまったネタなので書いても無意味なような気がしています……


 PSone液晶モニターの正規な使用法と、RGB(21Pin)を利用した接続法の違いにいまさらながら気が付きました。これで何故シンクチップクランプが有効になるのか分かった気がします。
 まず、PSone液晶モニターの正規な使用法を改めて確認します。PSone液晶モニターは、PSoneと直接接続して使用する周辺機器です。接続になにも使用しません。AVマルチ端子のメスとオスを直接接続させる方式です。
 PSone液晶モニターを汎用利用する場合は、AVマルチアダプタを小改造して、他機種のRGB(21Pin)ケーブルと接続します。
 つまり、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルという余分な要素を追加しているわけです。わたしの場合には、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルの中間にRGBアンプを追加しているので3つの余分な要素を追加していることになります(もっと詳しく書くとRGBアンプだけでなく、同期分離とシンクチップクランプを追加しています)。
 AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルという余分な要素が問題になるということです。これを打ち消すためにRGBアンプを使用していることになるということです(結果を客観視するとそういうことになる)。

 RGBアンプは試行錯誤の結果という経緯があります。以前に経緯を書いたので繰り返しになりますがもう一度整理してみることにします。
 同期分離しても改善されず、NJM2267でRGBアンプを追加してもいま一歩で、シンクチップクランプを追加して満足のいく結果になりました。実はここで思考停止をしてしまっていたんです。が、なんとなく以前のことを思い出して検索していたら、急に霧が晴れたような答えらしきものを発見したのです。
 映像信号は直流信号だそうです。で、RGB(21Pin)ケーブルには電解コンデンサが内蔵されていますよね。この電解コンデンサは直流成分をカットして交流成分のみにする役割があるということみたいなんですな。
 ということを踏まえると、PSone液晶モニターの要求している信号は直流成分をカットしない映像信号だったわけ(PSoneと直接接続して使用する周辺機器)。
 つまり、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルを利用して汎用化しようとすると、直流成分をカットしてしまった交流成分のみの映像信号になってしまうということなんですな。もっとハッキリいうとAVマルチアダプタは悪さをしていない様子(推測)。

 偶然にうまくいったものをいまの知識で改めて考えると、暗中模索だったことがよく分かります。
 同期分離はおそらく的外れであり、NJM2267のRGBアンプも終端処理に電解コンデンサを使っているので、これもおそらく意味が薄く、最終手段として追加したシンクチップクランプで、失われてしまった直流成分を補っているということです。
 間違っているかもしれませんが、電解コンデンサを通すと輝度情報が失われるということになるのだと思われます。シンクチップクランプで黒レベルを底上げして固定させるというイメージですかね。
 単純な話、同期分離とNJM2267のRGBアンプは不要だったのかもしれない。シンクチップクランプだけあれば良かったのかもしれない。

 RGB化N64,RGB化GCとDCが顕著に良い結果がでたのは、おそらくRGB信号が基準に満たないからだったということなのだろう。RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターでそれなりに映っていたのは、TVやモニターのマージンというか性能に助けられていたということではないかと思われる。
 PSone液晶モニターは、RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターというよりは、直流の映像信号を要求する業務用モニター的なものになるのかな。
 だから、家庭用ゲーム機を業務用モニターに映す場合にシンクチップクランプが有効になるという手段が、PSone液晶モニターにも有効になるということだったんですな。
 この結論に達するまでに2年も掛ってしまった。本当に阿呆ですね。なにはともあれ阿呆は阿呆なりに紆余曲折の末に、というか紆余曲折があってこそ理解を深めることができました。

 誤解のないように改めてしつこく書きますが、RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターでは、シンクチップクランプは避けた方が良いでしょう。
 家庭用ゲーム機を業務用モニターに映す場合には有効な手段のようです。
 PSone液晶モニターは業務用モニターに近しいというだけで、業務用基板が映せるということはありません。信号レベルの違いがあるので、映ったとしてもおそらく白飛びしてしまうと思われます。もしくは同期信号の問題でまったく映らないとかね。最悪な場合PSone液晶モニターが壊れて火を噴くなどということもあるかも知れません。わたしの興味の範疇にはありませんので本当のところは判断できかねます。

SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作


2012年3月20日火曜日

グーチョキパンチョ







 チペワのエンジニアブーツを入手してからというものブーツに興味津々なわけであります。
 仕事柄エンジニアブーツを履いていても問題ないので、キャタピラーのエンジニアブーツを履きだしました。チペワとの違いはロングなのにすごく軽く、ワイズがEということもあって甲の痛みは皆無なわけです。まったくストレスを感じないエンジニアブーツだったりします。
 入手して直後にピュアホースオイルを薄く塗りこんで、防水スプレーを吹いたのですが、水が掛ると普通に染み込んでしまいます。ということで、革を縫う蝋引き(蜜蝋)とピュアホースオイルを湯銭して混ぜた靴クリームを自作しました。蜜蝋を多めにしてしまったため若干硬めですが、効果絶大でした。








 前振りはこれぐらいにして、本題に入ります。普段履きでもう一足ブーツが欲しくて仕方なくなり、いろいろ物色していました。今回は編み上げタイプに絞って検索、検索。ホワイツやウエスコがカッコいいなあ。お値段がお高い……わたしには高嶺の花です。買えない値段ではないけれど、もう少し庶民価格でそれでいて造りがしっかりしていて、レッドウイングでもなくチペワでもないメーカーってないかしら。
 探せばみつかるもので、シエテ・レグアスのサイレントウォーカーが目に留まりました。メキシコ製。自社持ちのタンナーで鞣した革で造られているということです。定価は3万円前後。amazonで2万円前後。オークションでも2万円前後でしょうか。amazonではセール時で1万円前後で入手できることもあったようです。サイズが24,5cm未満であれば一万円以下で入手可能(2/29現在。amazon)。
 わたしはオークションで1万6千円(新品・送料込)で入手しました。オークションの検索は“siete leguas”です。“シエテ レグアス”で検索すると安い方は出てきません。とはいっても日本ではメジャーなメーカーではないようで、出品は少ないですね。

 わたしが入手したのは、6アイレット3フックの“5210 サイレントウォーカー”です。ソールはビブラムのクレイプソール。ソールはミニビブラムよりクレイプソールの方が断然カッコいい気がします。

 インプレッション的なもの。とはいえ比較対象はチペワのエンジニアブーツだけになりますので、適当に読み飛ばしてください。わたしの足は24cmで幅広甲高でスニーカーは26cmがジャストサイズです。 チペワは8,5Dでした。インソールはレッドウイングのレッドベッド。履きなれるまでは甲が痛かったです。現在は鈍い痛み程度。ワイズがEだったら問題なかったのかな? と、今にして思う。
 シエテ・レグアスは8Eをチョイス。インソールは不要です。サイズはバッチリ。重さはチペワよりも軽い。革質はチペワとは違う。チペワはピュアホースオイルでしんなり柔らかになったが、シエテ・レグアスは革が厚くて乾いていて硬いです。ピュアホースオイルを入れてもほとんど変化がありません。もっとも甲の痛みが無いのでムキになって柔らかくする必要もないので、そんなにオイルは入れません。じっくり育ててゆこうかと思っています。
 脱ぎ履きはチペワの方が圧倒的に楽です。20秒もあれば余裕です。シエテ・レグアスはもう少し時間が掛りますが困難というほどではありません。
 靴の大きさはシエテ・レグアスの方が大きく、アイアンハートのブーツカットではヒールが隠れません。アイアンハートのフレアーカットが欲しいところ。
 クレイプソールということもあって、履き心地は良いです。インソールが標準で入っておりサイズ的に遊びがなければインソールは追加する必要は無いような気がします。

 もう少し補足やらあれこれをば。サイレントウォーカーはワークブーツのカテゴリーになります。トゥにスチールが入っているようです。知り合いのスカイラインの後輪タイヤに轢かれましたが、ヘッチャラでした。ワークブーツでは軽量のような気がします。とはいえスニーカーほど軽くはありません。
 脱ぎ履きが若干面倒です。紐を解いて脱いだり履いたりすること前提です。が、面倒臭がりなわたしは少々工夫しました。まず、付属の靴紐だと若干短いので、靴紐を変更しました。靴紐はパラコードに変更。以前にロールで入手したので紐には困らんのです。1mで約33円とういのもコストパフォーマンスに優れているし、強度面でも靴紐には十二分なのであります。
 それと、パラコードはなんというかサラサラしていて結びが緩みやすいのですが、結び目になるあたりを蝋引きするとカチっと結べます。
 それで、靴紐(パラコード)をやや緩めに結びます(靴の中で足が遊ばない程度)。こうすると脱ぐのはだいぶ楽です(約10秒)。ですが、履くのはやはり靴ベラが必要な感じです。ただし靴ベラを使うと履きやすいようでいて実際は履きずらいんですな。靴ベラが抜けなくなるんです。かといってもっと紐を緩めにすると今度は靴の中で足が遊ぶのです。そういった時にフィンガープルループがあるのです。ですが、わたしの指は太すぎてフィンガープルループが利用できないんですよ。








 ということで、フィンガープルループを使用するための自分専用の道具を自作しました。あ、わたし仕様の道具なので完全に余談になるな。ま、いいか。
 素材はステンレスです。円になっているステンレスの部分は近くのホームセンターで入手。フィンガープルループを掛ける鉤状にステンレスの丸棒を曲げただけ。持ち運びに困らない程度には小さくしたつもり。自作した道具を使用すると約40秒で履くことが出来ました。靴ベラを使用するより幾分かマシになった。履きこむともうちょっと早く履けるような感じ。コツとしてはフィンガープルループを引っ張りつつ、足を尺取虫のようにもぞもぞさせると履きやすい。ま、横着しないで靴紐を解けばよいだけの話なのですが、ね。
 自作して使い勝手もそこそこなので満足していたが、ふと気付いたんですよ。S字のフックで事足りたんじゃないかってね。この手のS字フックを大量に使用していたのに……灯台下暗しとはまさにこういうことなんじゃないのかな。


 入手前にシエテ・レグアスについて調べると、“パンチョ”の愛馬に由来するとありました。1955年創業。で“メキシコの英雄パンチョ”について調べると、豪傑な人物だったようでありますな。アメリカさんとも揉めたようですし。最期は凶弾によりお亡くなりになられた。
 Wikiの抜粋では“ビリャはメキシコの大衆から英雄として扱われたが、メキシコ革命正史上では無視され続けた。彼が議会で正式に革命の功労者とされたのは死後43年経った1967年のことであった”とあります。
 シエテ・レグアスの創業が1955年ですから、メキシコ革命正史上では無視されていたが、メキシコの大衆から英雄として扱われていたというのは本当のようですね。ひょっとしたらメキシコではシエテ・レグアスのブーツをパンチョブーツと呼んでいたりして。








 そんなこんなでパンチョブーツとチペワを交互に履いているわけですが、先日、パンチョブーツを履いて本屋に行きました。“都市と都市”を買いにいったのです。しかしお目当ての本は無く、なにか面白そうな小説がないかしらと物色していると、“パンチョ”という文字が目の隅に入ったわけです。“パンチョ・ビリャの罠”。パンチョブーツを履いて“パンチョ・ビリャの罠”を偶然に発見したわけです。出会いは突然訪れるものです。そうそうあることではありません。ビリャの愛馬(シエテレグアス)が出会わせてくれたに違いありません。

 そういうわけで、“パンチョ・ビリャの罠”を読みました。パンチョさんは物語の冒頭から登場しますです。はい。メキシコの酒場のテーブルに、首チョンパされたパンチョさんがドンと置かれるのであります。ミイラで、ヒゲつきで。割とカラっとしております。ホラーテイストありません。ここから物語がスピーディーに動き始めます。人がどんどん死にます。割とあっさり死にます。スプラッターテイストありません。ミイラの首がどんどん増えます。一つから三つに。二つ減って、四つ追加して五つになりました。みたいな。簡単にいうと、パンチョの首をめぐる争奪戦です。パンチョさんを知るには程よいエンタメではあったかな。
 装丁とタイトルは正直にいうと、あまり心惹かれる感じはないかな。シエテ・レグアス経由でパンチョ・ビリャを調べていなかっら間違いなくスルーしていたと思う。






 ブーツネタはもういいかな。欲しいブーツはあるのですが、当面は三足で事足りるのでね。そうするとブログを更新するネタはしばらく無いかな。ま、面白い小説でも見つかればいいのだけれど。

2012年3月17日土曜日

オレンジ色のニクい奴

昨夜ブンガクのようなものを続けて読んだら、糞みたいなコンボがキマって肥溜めに浮かぶ糞になった気分なのと、明日が叔父さんの通夜だということで、今日は仕事もなんとなく手につかない。
 そんなこんなで気分を変えたい。ブログを一日に2度更新することにした。といっても書くこともないので、以前に書いたやつでドキュメントに投げ置いてある適当なのを引っ張りだしての更新です。読み返してみてもちっとも面白くないのだけれど。昨夜ついでに写真も撮っておいたし。 


 先日、腕時計が欲しい(安くて、機械式で、ゴツいやつ)とブログに書いたが(追記:そんなこと書いていません。記憶を改竄している。というか痴呆ですな)、条件にピッタリ当てはまる時計をamazonで見付けてしまいました。
 それは“SEIKO ダイバーズ(SKX781K1)”です。海外では“オレンジモンスター”という愛称で親しまれているようです。機械式でゴツいです。お値段も14,700円とお手頃な価格です。
 これを見付けた時には、これだ! と思いましたね。早速注文してしまいました。

 文字盤が黒い“ブラックモンスター”という選択肢もあったのですが、服の色は地味目ばかりなので、さし色としてちょっと明るい色の文字盤が欲しかったので、迷わず“オレンジモンスター”に決めました。

 インプレッション的なもの。ダイバーズなので当然防水(200m)です。自動巻きで、手巻きの機能はありません。時刻合わせの際に秒針は止まりません。文字盤は大き目で時間は見やすい。蓄光も夜間の視認性を高めておりナイスです。
 ウレタンベルトも選択できましたが、バンドはステンレスを選びました。ステンレスバンドのコマを二つ外しました。バンドのピンはCリングで留めてあります。非常に小さいので無くさないように細心の注意をしましょう。わたしは一つ無くしてしまいました……

 正直に言います。ゴツいと思っていたのですが、それほどゴツくないよね……? ウェーブセプター(WV-M200D-1AJF)の方が若干デカいんですもん。もうちょっとゴッツゴツなのを期待していたんだけれども。まあ、いいんですけれど。シンプルでオレンジで良い感じではあります。






 今日はこれをして“オレンジ色の牛丼屋”に行くんだ。……というか、お前は牛丼屋か本屋しか行くとこないだろうが。と、自分に突っ込んでおきます。

 でもでも、最近自炊も頑張っているんですよ(ていうか、誰に媚びているんだお前は。気持ち悪いって)。お米に人参と油揚げを刻んで、一緒に炊きこんで“人参ご飯”とか作っています。甘くておいしい。






 しかし“オレンジ色のニクい奴”とかなんなんでしょうね。不意に浮かんできちゃうですもん。なんだっけ? いや本当に知りません!
 台所洗剤といったらジョイだからね。親父は確かライポンとか訳の分からんこと言っていたな…… 
 みなさん、台所洗剤と言ったらなんですか? ママレモ……いや、何でもない。ジョイだよジョイ!

 全然関係ないけど、“ライポン”を検索したら可愛らしい蜂が出てきた。刺さない蜂ということで、昔は子供たちに簡易ペットにされていたらし。みなしごハッ……いや、何でもない。

食い合わせは確かにある

安部公房を知らぬ人はほとんど居らぬであろう。わたしも知っているくらいだから。ただ、読んだ記憶は無い。なんとなく敬遠していた。本屋で面白そうな本を物色していて“箱男”を見付けた。安部公房か……文学? まあ、何でも良い。完全にタイトル買い。

 正直な感想は、ワケワカメである。ただ、読むのに苦労はない。一気に読まされる力があることは確か。どこかでワケワカメが解消されるのだろうと、次の章で、次のページでワケガワカルはずと思っていたが……ワケワカメだった。
 こういうのがブンガクなのだろうか……やっぱりわたしには向いていないな。部分部分は面白いと思うのだが、全部ひっくるめると何がどうなっているのかサッパリ分からん。わたしが阿呆すぎるんだろうな、うん。

 箱男の中の人の感覚はなんとなく把握できるかな。わたしのこのブログだってある側面では箱男的ではある。匿名で適当なことを書いているんだから、ね。
 現代に通じる箱男といえばニートの人かな。存在するけど存在しないみたいな、ね。ニートといったって千差万別だろうけど。
 生温い環境で成立するニートの人は少なからずいるよね。わたしだって環境が許せばニートになりかねないと思うもん。もし、宝くじで3億とか当たったら絶対に間違いなくニートになると思う。宝くじなんて買わないけど。だって限りなくゼロに近い確率なんてあてに出来ないし。
 箱男というかニートというかそういう要素はわたしにはもの凄くあるな。ただ環境が許さないだけ。精神的にはニートかも知れないな。
 今も昔も夢とか希望とか野望とか本当に無いし、この先生きのこる理由も望みもなんにもないんだな。惰性で生活しているだけだし。何もかも遅すぎるんだよな。気付くのが。そのうちにどうにもこうにもならなくなって進退窮まって困り果てるんだろうな。そして周りに迷惑を掛けてしまうんだろうな。嫌だ嫌だ。最悪だな。
 そうならない為になんとかしなくてはと思うのだが、どこから手を付ければよいものやら……
 明日から気持ちを入れ替えて頑張るとするか。そろそろ寝るか……









 そろそろ寝るかと寝床にもぐり込んだが眠りつけない。“箱男”と一緒に入手した著者:沼田まほかる“猫鳴り”でも読むことにするか。
 こちらも一気読み。こちらは猫を触媒にした何かを突き付けてくる3章だての物語。
 ニュートラルな気分で読んでいたならば、もっとなにか刺さる物語だったのだろうが、“箱男”を読んだ直後に続けて読んだものだから刺さるところで刺さらず、妙なところが気になる始末。救いようのないどうしようもない駄目な登場人物というのがまったく居らんのですよ。一見殺伐としていているが、救いがある物語なんですな。なんという疎外感。わたしにはない救いがある感じ。なんなのコレ。ふざけんじゃねえよ。最悪だ。

 やはりブンガク的なのは全く性に合わないや。ブンガクってのはなにか人の心を腐らせるのが目的なのか? 糞以下だな。何がって決まってるじゃないか、わたしが糞以下なのは。
 睡眠時間を削って、30分寝坊して、慌てて着替えて、顔を洗って鏡をみると糞みたいな自分が見返しているもんだから鏡をぶち割りたくなった。最悪や。最悪。……寝坊しました。

2012年2月1日水曜日

メタボ対策はジーンズで

ジーンズのこと。旧リアルマッコイズの901Aを普段使いしているが、牛丼屋に行くだけでも寒い。
 そこで、分厚いジーンズを探してみた。アイアンハートが良さげ。予算が限られているので(貧乏)、オークションで物色していた。それで、着用回数の少ない461を入手。赤タブが付いているので2009年以前のモデル。
 21オンスデニムという代物。事前の情報収集によると、手ごわいやつである。上等である。ジーンズを育てるということにも興味があったので、のんびり育ててみるつもり。
 サイズはW29L34。少しでも太ると履けなくなるギリギリのサイズ。レングスはエンジニアブーツ前提だから問題ない。相当な短足なのでブーツカットは誤魔化しが効くのでありがたい。
 実際に手に取ってみると分厚い生地だね。出品者の方は出品にあたり2度目の洗濯をされたということのようなので、新品時の硬さはおそらくないと思われる。

 早速、履いてみる。うはー、キチキチ。太ももパンパン。ウエストはジャストなのだが、尻はオムツ状態。さすがにW29は無理だったのか。1インチなら許容の範囲だと思ったが甘かったか。とりあえずストレッチしたり、相撲の股割りっぽいことをしたり、ヤンキー座りをしたり、正座したり、奇妙な動作を繰り返す。立ち上がった状態から素早いヤンキー座りのスクワットを繰り返していたら……バリッと嫌な音。最強ジーンズもわたしの股間には敵わなかった。ジーンズが敗れた(誤字ではない)。股間部分の糸が切れて解れた。蝋引きの麻糸で適当に補修&補強。
 とりあえず、急激な動作は避ける。履いたまま寝る。朝起きたら、ちょっぴり馴染んできた。だけれどもまだキツイ。
 徐々に体重が増えてきていたので、これを契機に2Kgほど体重を落とすことにする。とりあえず、夜のリッツを一日おきにすることにする。牛丼も大盛りは一日おきにすることにする。急激に食事制限するとロクなことがないからね。
 
 半年ぐらいは汚さないように履きこんで、洗濯するつもり。意図してジーンズを育てるのは初めてなので、どんなヒゲが現れるのか楽しみだな。膝の裏のハチノスっていうの? がどんな感じになるのかな。どちらにしろ少しは体重を落とさないと、尻が割れるな。いや、もともと割れてるか。

続 メタボ対策はジーンズで

2012年1月25日水曜日

大盛り、卵セットで

ペイントで看板を変えた。自己紹介の絵も変えてみた。








 牛丼屋に行く最近の自分をちょっとデフォルメしてみました。

2012年1月22日日曜日

卵にペーソス?

去年の年末にお客様から卵を20個頂いた。大変ありがたかったが、一人暮らしに卵20個は持て余す。
 そこで、10個だけ頂くことを申し出ると、「せっかく持ってきたのだから食べてくれ」という返答。それはそうだなと思い、どう料理すればいいのか伺うと、あっさり「ゆで卵」という返答。なにやらちょっと古い卵のほうがゆで卵に向いているということらしい。なるほど。
 せっかく頂いた卵なので、早速ゆで卵を作ることにした。10分茹でて、冷水に入れるだけということもお客様から伺っていたのでね。考えたらゆで卵を作ったことがないことに気付いた。
 久しぶりだな、ゆで卵。茹でたてを食べてみた。うまい! といことで毎日4個のゆで卵を食すというのが日課になった。さすがに食べ過ぎのような気がしたので、今は週10個にしている。

 さて、わたしのゆで卵事情は置いておくとして、本屋に良い暇つぶしがないか物色しにいきました。入手したのは下記の2点。
・卵をめぐる祖父の戦争 著者:デイヴィッド・ベニオフ 訳者:田口 俊樹
・ねじまき少女 著者:パオロ・バチガルピ 訳者:田中 一江・金子 浩

 『卵をめぐる祖父の戦争』は面白かった。手に取った理由は、上述の理由により、という実にくだらないものという要因もあるが、説明的なタイトルにほのかな面白味を感じたので。
 内容は、卵をめぐる祖父の戦争です。これ以上に的確な説明はないです。本当に。蛇足として付け足すなら、卵は手段で、目的ではありません。以上。
 訳者あとがきで、“本書の読みどころは言うまでもない。笑いとペーソスだ(抜粋)”と書かれている。まさにそのとおり。笑いとペーソスなのである。笑いとペーソス? なのである。ペーソスって何? なにはともあれ、笑いとペーソスなのである。読めばわかる。ペーソスがぺヤングソースの略ではないことは読めばわかる。待て待て、検索するな。本書を読めば、笑いとペーソスを実感できるから。
 タイトルにも笑いとペーソスがあると思うよ? 光と闇。善と悪。空腹と満腹。創造と破壊。卵と雄鶏。平和と戦争。笑いとペーソス。つまり二元論のような対義語的なものか? ああ、わかった。つまり島田紳助だな。笑いとペーソス。

“本書の読みどころは言うまでもない。島田紳助だ”わけわかめ。

 冗談はさて置き、戦時下における極限状況における笑いはペーソスを誘うのであり、ペーソスだからこそ笑いを誘うということでいいだろうね? 待て待て、検索するなよ。とにかく、『卵をめぐる祖父の戦争』の笑いとペーソスは一級品だから、笑いとペーソス成分が足りていない方にはおすすめです。

2012年1月19日木曜日

ポージングと会話で錬金

銀河ヒッチハイクガイドという小説が好きだったりするわけなのですが、映画も好きだったりします。マーヴィンの鬱ぶりも好きで、マーヴィンのフィギュアが欲しいなあ。と、検索したりしていたのです。だけれども、映画公開から数年経っているので入手は難しそう。
 画像検索で我慢するか。と、検索していたら、白い女性型ロボが検索に引っかかりました。こういうのに興味はなかったけれど、ちょっとだけそのページを覗いてみると……ニコニコ動画が貼り付けてありました。ファイアボール全13話。
 ファイアボール? 聞いたこともない。とりあえず再生……白い女性型ロボのCGアニメ。一話目で引き込まれました。だって、一話目が銀河ヒッチハイクネタなんですもん。アニメは観ないという意思を曲げざるを得ない。観たら……これは傑作だと思いましたね。ディズニーの作品だけれども日本製。
やはり、日本のアニメは面白いんだな。

 ちょっとだけ分析めいたものを書いてみる。
・一話が2分未満。
・CGだけれども、動きが少ない。
・会話とキャラクターのポージングが肝である。

 これだけで面白いアニメを作ることができることに感心した。あえて制約を設けている感じ。例えるなら4コマ漫画。無機質で表情のないロボットに命を吹き込む錬金術だね。これをポージングと会話だけで成し遂げることに素直に驚いた。
 これ、4年前の作品なんだね。まったく全然これっぽちも1mmも知らなかった自分にも驚いた。

2012年1月9日月曜日

続 地獄のエンジニアブーツ

先日、チペワのエンジニアブーツに散々文句を垂れて 、入手して直ぐに革にピュアホースオイルを塗りたくり、手で揉んで揉みしだき、インソールにレッドベッドインソールをチョイスして、もったいないから我慢して履くとしていた件。
 1日おきに履いていたが、甲の痛みは薄らいで、糞重いのにも慣れてきた。というか、重いほうがしっくりする気さえするようになってきた。
 もう今は地獄のエンジニアブーツではない。スニーカーには戻れない気がしてきた。脱ぎ履きも20秒くらいでできるし、ブーツの中で足が遊ぶこともない。もう少し履きなれれば甲の痛みも消えそうである。
 最低ランクだったものが、最高ランクに移行する気配。“地獄のエンジニアブーツ”ではなく、“地獄巡りはエンジニアブーツで”という感じかな。

関連する投稿
エンジニアブーツは愛でてよし、磨いてよし、履いてよし

『エンジニアブーツを磨こう!』

2012年1月7日土曜日

漫画好きが『解錠師』を読んだら萌え画になるのだろうか……

去年は一冊も本を読まなかった。まあ、去年はいろいろあったから……
 精神的余裕もなかったし、独り暮らしを始めて、いまだに本は段ボール箱に詰まって重ねて置いてある状態だしね。

 正月休みは本当に暇だった。テレビは観ないと決めたので購入していないし、ゲームもやらないし、アウトドア的な趣味もないし、パチンコとかはかなり昔に止めたし、つまり寝ているぐらいしか暇潰しがない。
 そんなこんなで、久しぶりに本を読んでみるかと思い立ったわけ。段ボール箱を引っ掻きまわせば未読の本がいくらでもあるのだが、面倒くさい。そこで久しぶり本屋に足を運ぶことにした。
 購入したのは、以下の4冊。

・解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕(HPB)著者:スティーヴ・ハミルトン 訳者:越前敏弥
・霧が晴れた時(角川ホラー文庫―自選恐怖小説集) 著者:小松左京
・幻夢の時計(タイタス・クロウサーガ) (創元推理文庫) 著者:ブライアン・ラムレイ 訳者:夏来健次
・天獄と地国(ハヤカワ文庫JA)著者:小林泰三

 どれも良い暇潰しになった。ジャンル的に好きなのは、SF。あんまり読まないけどたまに読むのはミステリーかな。純文学とかは読まない。
 それで、今回読んだ中でも面白かったのは解錠師だった。ということで、感想みたいなモノを書いてみる。感想になってないんだけどね。

 解錠師のカタルシスっていうのは言うまでもなく鍵を使わないで解錠することにある。一般人ではなかなか味わえる感覚ではない。これに似た一般人でも味わえるカタルシスを考えてみた。知恵の輪かな。それも難易度が高ければ高いほど得られるカタルシスが大きいというのも似ていると思われる。
 主人公は背徳の技術を修得する。まずは独学で。それからやむにやまれぬ事情により金庫を解錠する訓練を積む。で、プロの解錠師になるわけ。
 それと、主人公は絵を描くのが好きでセンスがあるわけ。主人公はある人とのコミュニケーションに絵を使うことにした。ただの絵ではなく、漫画にすることにした。これもやむにやまれぬ事実があってのこと。彼は幼少にある事件に巻き込まれて、しゃべることが出来なくなってしまったんです。

 ちょっと脱線。わたしは漫画を久しく読んでいない。アニメとかも全く観ない。理由は、小説に比べて想像力が規制されるから。二十歳前後で意識的に断ち切ったもの。漫画的なものやアニメ的なものが嫌いというわけでは無い。現在も意識的に排除している。ごくまれに強烈な欲求に見舞われるが、昔観たり読んだりしたのを記憶から引っ張りだして何とかしのいでいる。つまりやせ我慢している状態。こういう状態を十年以上続けている。良いのか悪いのか分からないが、一度決めてしまって十年以上経つと、この状態を維持することの無意味さも分かるが、ここまでくると意地でも読んだり観たりするつもりがない。
 弊害がないわけではない。たまに困ることもある。例えばこういう一文をツイッターで目にしたとき。“ガンダムの最終回のアムロみたいな気分です(抜粋)”前後の文面でおおよその推測はできるのですが、正確なニュアンスはわたしには伝わってこない。というかアムロって死んだんじゃなかったの? というトンチンカンぶり。まあ、実生活での真の意味での弊害は無い。

 話を戻すと、物語は主人公の刑務所での回想から始まる。回想には二つの時間軸があり、徐々に徐々にこの時間軸が近づいて、最後には主人公が回想を始めた刑務所に戻る。
 主人公は美術的なセンス(漫画も)と、解錠師の技を併せ持つことになる。そして過去の忌まわしい事件によりしゃべることができない。それとバイクを駆る快感を知っている。おまけにちょいイケメン。ひょんなことから少女に出会う。それから少女を救うためにゴーストという人物に背徳の解錠師の訓練を受けることになる。漫画は少女とのコミニケーションとして活用される。プロの解錠師になって少女を救うことができるが、主人公は犯罪の泥沼にはまり込んでしまい……というのが大筋。
 
 わたしは感想を書くのは苦手なので、これじゃまったく伝わらないな。夕方から読み始めて、午前4時45分まで……最後のページまで、暖房無しで台所の換気扇を回しながら、煙草とコーヒーを飲みながら読み切った。面白かった。
 この物語では、漫画というコミニケーションは結構重要な要素だったりする。だから、わたしとは逆に、漫画は読むけど小説は読まないという人にも読んでもらいたいなあと思ったりした。人によって漫画の描写の部分は大きく異なるイメージになるんだろうな、などと想像するとこれまた面白い。漫画家が描いてみたものもみてみたい気もする。いや、絶対に観たり読んだりしないんだけれども。
 漫画は日本の文化だという意見もある。わたしもそう思うこともある。だけれども漫画にしろアニメにしろ蔓延し過ぎのような気がしないでもない。一人ぐらい右へ倣えしない偏屈が居たっていいだろう? だけれども漫画を否定はしない。漫画を我慢しているだけ。絶対に読まん。WEBの4コマ漫画とかぐらいはたまに読むけどな。ごめん嘘ついた。でも基本姿勢は変えたくないと思っている。