2012年4月6日金曜日

きみの相貌は忘れえない

2010年6月に忽然と姿を消したともだちのネコくん。おとうとのネコ次郎も2011年の12月半ばに何の挨拶もなしに何処かに行ってしまった……
 ネコ次郎が姿を消したのもネコくんが旅立ったのと同様の理由であった。それは母親ネコに仔猫が生まれたから。そうなのである、あらたなともだちである。名は付けていない。便宜上“チビ”にしておく。チビはまったくわたしを相手にしてくれない。呼び掛ければごく稀に小さく返事をしてくれる程度である。一度も触れたことがない。というか母親ネコ同様そうとうに用心深い。
 チビはネコくんに顔つきが似ている。ネコ次郎も似ていたな。ネコくんとネコ次郎はどうしているのだろうか……

 最近の話、職場の通りを隔ててネコくんらしき姿を目撃する。尻尾が短いのが特徴なのでひょっとすると……ネコくんかも。

 今日、チビに餌を用意していたら、ネコくん登場! 実に約2年ぶりである。ネコくんは「あんた誰?」的な様子。餌を食べている最中に何度も声を掛けたが素知らぬ素振り。あんなに仲良くしていたのに……きみが居なくなってどんなにショックだったか。それはさて置き、健康状態は良好な様子。痩せてもいないな。顔つきは相変わらずイケメンで風格がついた感じである。
 以前はボスネコにおびえていたが、十分にボスネコに対抗できそうである。ボスネコはどうやらネコくんの親父みたいなんだけれどもね。今度はチビがおびえている様子だ。きょうだいなんだから……仲良くしなよ。

 ネコくんが失踪してから現在までほぼ毎日わたしの地域の“保護・収容動物情報”をチェックしていたが、ようやっと安否確認ができてホッとしている。たぶん近所の猫好きの方に世話されているような気がする。毛並も良かったし。たまには顔を見せてね、ネコくん。もちろんネコ次郎もね。

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