安部公房を知らぬ人はほとんど居らぬであろう。わたしも知っているくらいだから。ただ、読んだ記憶は無い。なんとなく敬遠していた。本屋で面白そうな本を物色していて“箱男”を見付けた。安部公房か……文学? まあ、何でも良い。完全にタイトル買い。
正直な感想は、ワケワカメである。ただ、読むのに苦労はない。一気に読まされる力があることは確か。どこかでワケワカメが解消されるのだろうと、次の章で、次のページでワケガワカルはずと思っていたが……ワケワカメだった。
こういうのがブンガクなのだろうか……やっぱりわたしには向いていないな。部分部分は面白いと思うのだが、全部ひっくるめると何がどうなっているのかサッパリ分からん。わたしが阿呆すぎるんだろうな、うん。
箱男の中の人の感覚はなんとなく把握できるかな。わたしのこのブログだってある側面では箱男的ではある。匿名で適当なことを書いているんだから、ね。
現代に通じる箱男といえばニートの人かな。存在するけど存在しないみたいな、ね。ニートといったって千差万別だろうけど。
生温い環境で成立するニートの人は少なからずいるよね。わたしだって環境が許せばニートになりかねないと思うもん。もし、宝くじで3億とか当たったら絶対に間違いなくニートになると思う。宝くじなんて買わないけど。だって限りなくゼロに近い確率なんてあてに出来ないし。
箱男というかニートというかそういう要素はわたしにはもの凄くあるな。ただ環境が許さないだけ。精神的にはニートかも知れないな。
今も昔も夢とか希望とか野望とか本当に無いし、この先生きのこる理由も望みもなんにもないんだな。惰性で生活しているだけだし。何もかも遅すぎるんだよな。気付くのが。そのうちにどうにもこうにもならなくなって進退窮まって困り果てるんだろうな。そして周りに迷惑を掛けてしまうんだろうな。嫌だ嫌だ。最悪だな。
そうならない為になんとかしなくてはと思うのだが、どこから手を付ければよいものやら……
明日から気持ちを入れ替えて頑張るとするか。そろそろ寝るか……
そろそろ寝るかと寝床にもぐり込んだが眠りつけない。“箱男”と一緒に入手した著者:沼田まほかる“猫鳴り”でも読むことにするか。
こちらも一気読み。こちらは猫を触媒にした何かを突き付けてくる3章だての物語。
ニュートラルな気分で読んでいたならば、もっとなにか刺さる物語だったのだろうが、“箱男”を読んだ直後に続けて読んだものだから刺さるところで刺さらず、妙なところが気になる始末。救いようのないどうしようもない駄目な登場人物というのがまったく居らんのですよ。一見殺伐としていているが、救いがある物語なんですな。なんという疎外感。わたしにはない救いがある感じ。なんなのコレ。ふざけんじゃねえよ。最悪だ。
やはりブンガク的なのは全く性に合わないや。ブンガクってのはなにか人の心を腐らせるのが目的なのか? 糞以下だな。何がって決まってるじゃないか、わたしが糞以下なのは。
睡眠時間を削って、30分寝坊して、慌てて着替えて、顔を洗って鏡をみると糞みたいな自分が見返しているもんだから鏡をぶち割りたくなった。最悪や。最悪。……寝坊しました。
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