2012年7月14日土曜日

黒い霧

これから書くことは真実です。嘘はありません。少し怖い話です。

 朝起きて、猫に餌をやり、自分の食事の用意をしていると、何だかコバエが数匹飛び回っています。ちょっとうざったらしいけれどあまり気にしていませんでした。翌日、翌々日と経るたびにコバエが増えてきました。一週間もすると対策をしないとマズイぐらいコバエが増えてきました。きっとシンクの生ごみを放って置いたからだろうな。
 翌日、仕事前にコバエを取る粘着リボンを入手して台所に設置。仕事を終え、アパートに戻ると粘着リボンを確認する。結構な捕獲数。それでも相変わらずコバエが多く飛んでいる。殺虫剤は猫が居るから使いたくないので、コロコロ(粘着テープのローラー)でコバエを地味に捕獲することにした。

 3時間ほど掛けてコバエを60匹ほど捕獲した。こんなに多くいたのか……だが、コバエの殲滅が成功したわけではない。パッと目につく限り3匹ほどはいる。ということはまだその数倍のコバエが潜んでいるのだろう。

 コバエを退治するのはやはり根源を無くす必要があるな。シンクの生ごみを処分して、ついでにシンク下の収納を整理することにした。この収納には、米櫃やレトルト食品、お菓子などが置いてある。扉が三つあるので順に整理を始める。三つ目の扉を開けると、洗剤やらが置いてある。で、そこに記憶にない段ボールが置いてあった。一か月前に実家から分けてもらったジャガイモであることを思い出した。ジャガイモはあまり食さないので忘れていた。

 
 そこで、このジャガイモが入っている段ボールを開封したら……異臭と共に黒い霧が……霧の正体はコバエである。ベルゼブブが召喚できるレベル。慌てて段ボールの閉じて、ガムテープをぐるぐる巻きにして封印した。
 コバエの発生源を絶ったので解き放ってしまったコバエを殲滅することにした。それから4時間くらい格闘した。相当の数を退治したが、殲滅まではいかなかった。この後の数日間は朝夕最低10匹のコバエを捕獲するのがノルマになった。

 今朝は4匹ほど捕獲した。そろそろ殲滅できそうであるが、コロコロでコバエを捕獲するコツをつかみかけているのに……少々物足りない感もある。
 素早く動くコバエをコロコロで潰す快感をおぼえてしまった。コバエを捕獲するたびに猫に向かって「コバエゲッツ!」と嬉しそうに叫んでいる汗だくのパンツ一丁の自分て……怖い。

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