2014年12月26日金曜日

インソール入れちゃうよ派

『エンジニアブーツは愛でてよし、磨いてよし、履いてよし』 の続き
 先日入手したチペワの詳細を書き残しておこうと思う。

型番:02789 PT83
製造年:1993年11(11週目なのか11月なのかどちらかだろうな)
タグ:黒タグ
サイズ:US8E
ハイト:11インチ
色:黒
鉄芯:あり
ソール:ビブラム
ロゴ:サイドにインディアン
バックル:ローラーバックル

 こんな感じかな。

 ソールは少し減っているけれど、まだしばらく問題なさそう。ソール交換する時がきたらカスタムしてみたいと思っております。いろいろリサーチしていますが、専門用語がまだよく理解できません。

 履き心地ですが、若干ですが甲のフィット感がなく歩きづらいとしていた件は、ペダックのマスターインソールで改善しました?(※後述します) それとハイトが11インチでシャフトは割りと細めですが、脱ぎ履きは想像していたより容易な感じ。右足の脱ぎ履きはちょびっと時間が掛かる。これは右足のふくらはぎが左足よりやや太いため。これはシエテレグアスのサイレントウォーカー(新品時)を履くときに右足が時間が掛かったのでなんとなく気にはなっていたのだが、11インチハイトでシャフトが細いPT83で明確になった左右の足の違いかな。
 履き心地はインソール(ペダックのマスターインソールではなく、安いウレタン製のペラペラなインソール※後述します)で良くなった。なんというか、チペワのショートより履いた感じが軽く感じる。これは少し不思議ですねえ。

 エンジニアブーツのサイズ選びについて再度の補足。
 わたしのように扁平甲高さんにはワイズを優先しましょう。と、書きました。これは、一般にワイズサイズがD(またはE )なので、このサイズを優先した方が入手が容易になるという意味合いもあります。
 もちろん新品ならワイズを指定して注文すれば問題ないです。それでもなるべく安く入手できるならばそれに越したことはないですよね。と、わたしは思うのです。

 わたしの場合は、幸いにも、足長が24cmと成人男性の平均値より小さく、ワイズで合わせると平均値に近しいサイズになるので入手がより容易になるという損して得する変な足だったのです。
 それでもやはり限界があります。わたしを例にすると、わたしの足長は24cmですが大きくても足長サイズ27cmまでの靴になるのかなと思われます。
 実際には26,5cm以上の靴は持っていません。本来の足長サイズより2cm前後が限界かなあ。これは靴先が身体イメージより長いと歩いていてつまづきやすいという経験則からです。これはわたしがすり足で歩くというのもあるかな。

 足は十人十色なので、ワイズのDやEであわせたら12インチ(約30cm)を超えてしまう方には向かないですね。


※ペダックのマスターインソールの件。レッドウイングのレッドベッドとの比較で違いを書きます。

 以前入手したショートのチペワには、レッドウイングのレッドベッドというインソールを使用しています。これはブーツ初体験で足裏が痛くて仕方がなかったという経緯があります。で、レッドベッドのインプレです。履き心地がかなり変わります。足裏はスニーカーを履いているような感覚です。ただ、立体構造なので薄いとはいえ厚みがあります。ピッタリサイズのエンジニアブーツには不向きです。

 続いてペダックのマスターインソールについて。チペワにレッドウイングというのもなにか違うような気がして今回はペダックにしてみました。
 レッドベッドに似た立体構造でこれを選びました。似たような履き心地を期待したいたのですが……まるで別物でした。土踏まずのふくらみが大きく、足裏中央にもふくらみがもう一つあります。そして硬いです。PT83にインストールしたら……素のまま履いたより違和感があります。スニーカーのような履き心地を期待される方には向きませんね。わたしはまさにスニーカーのような履き心地を期待していたので……適当に選んでリサーチ不足でした。
 ですが、説明には疲れづらいとか書かれてますし、愛好されている方もおられるようなので評価は据え置きにします。しばらく履いてみないとよくわからないですからね。少しだけ歩いた感じは青竹踏みに似た感じです。

 エンジニアブーツにスニーカーのような履き心地(足裏)を求めるならレッドベッドかな。エンジニアブーツに“スニーカーのような履き心地”を求めるなよという意見もあるのは承知していますし、そもそもインソールは邪道だという頑固一徹さんも居られるでしょう。もっというならエンジニアブーツは遊びじゃないんだぜ! という厳しい意見もあるような気もします。そんな中でわたしはインソール入れちゃうよ派です。そんな派閥ないか。
 レッドベッドなどの立体構造インソールは厚みがあって無理な方には、安いウレタン製のペラペラなインソールでも履き心地はだいぶ改善されます。PT83に間に合わせでインストールしていたのですが割りと良かったです。
 スペンコというインソールも結構有名らしいですね。いつか試してみたいです。

※追記:ペダックのマスターインソールの件
 長い時間履いてみましたが、違和感は思ったほどなくこれはこれでありだなという感じです。

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地獄のエンジニアブーツ

『エンジニアブーツを磨こう!』

2014年12月23日火曜日

WEBの辺境で愚痴を叫ぶ小心者

 三年ほど前に嫌な仕事をした。それは他の店のトラブルをわたしが代わりに処理するというもの。望んでした仕事ではない。他店に泣き付かれて渋々行った。で、そのトラブルとはハッキリいうと悪質クレーマー絡み。
 その悪質クレーマーはわたしの地元に住んでいる。この件で周りに聴きこみ調査すると、悪い噂しかない。そのクレーマーをよく知る人物には「あいつとは関わるな」という忠告をされた。
 そんなこんなで忠告に従っていたのだが、年1回ぐらいでわたしのもとにやってきては無茶なことを要求される。そのたびに当たり障りなくかわしていたのだが……

   先日、奴から電話が。声を聞いただけでピンと来た。名乗らずに無理難題を押し付けようとされた。丁重にお断りしていたら……「めんどくせー客の相手はしたくねーってことか!」と電話越しに怒鳴られた。わたしは内心、ピンポーン、正解! よくわかってるじゃん。と思った。もちろんそんなことはおくびにも出さず丁重にお断りていたら、ガチャリと電話を切られました。

   本当に迷惑なんですよね。いくら仕事とはいえクレーマーに手を貸すことはしたくはありませんからね。三年前は他店が泣き付いてきて同情して他店の為に一肌脱いだのであって、クレーマーに手を貸したわけではないのです。そこのところを勘違いされても困るんですよね。

 今回は嫌なことがあってストレスが溜まったのでwebの辺境で吐き出してしまいます。ふー、少しスッキリしたかな。

2014年12月17日水曜日

エンジニアブーツは愛でてよし、磨いてよし、履いてよし

『地獄のエンジニアブーツ』というのを随分前に書いたが、これは適当に書捨てた感じだったのだが……当ブログのアクセス数を一番稼いでいたりする。
 とは言え当ブログ内の話であり、他所様からみればたいしたことないであろうことは重々承知しております。

 で、その“地獄のエンジニアブーツ”だったチペワは週一ペースで履き続けております。その後に入手したシエテレグアスのサイレントウォーカーも良く履いております。どちらも茶色の革なのですが、やはり定番の黒色のブーツも欲しいなあと思っておりました。
 某オークションでつらつらとWEB閲覧していましたら欲しくて堪らなくなっちゃったんですよ。WESCOのBOSSがね。でもわたしは貧乏なので新品は無理なのであります。中古品ならなんとかならなくもない金額で入手可能です。

 わたしの足のサイズは24cm。だけれども足幅があり甲高なのでスニーカーは26cmでジャストサイズ。前回入手したチペワのショートエンジニアは8,5インチ(26,5cmぐらい)で大き目を入手。ワイズはDでした。これでもあれやこれやしてもしばらくは馴染むまで難儀しました。シエテレグアスのサイレントウォーカーは8,5インチ(26,5cmぐらい)ワイズ広めでおそらくEだと思われます。馴染んで若干ブーツの中で足が遊ぶ感じです(靴紐を締めれば調整可能)。

 前述を踏まえて入手を目論んでいたのは、中古の“WESCOのBOSS”です。サイズは8インチ(26cmぐらい)ワイズはEです。中古なので革の伸びもあるだろうしワイズがEなら0,5インチ小さくてもOKかなという予測でした。
“WESCOのBOSS”はかなりメジャーらしいですね。新品のお値段は高めです。カスタムするとさらにお値段が増々です。わたしが入手を目論んでいたのはカスタムなしのスタンダードモデルだと思います。

 と、ここでうわなにをくぁwせdrftgyふじこlp……どういうわけだかチペワのPT83を入手していたんだ。な……何を言ってるのかわからねーと思うが……おれも何をされたのかわからなかった。
 なんというか、PT83が安く出品されてて、ボスも入札していて……PT83が思ったより高く……落札してしまい……ボスは今回諦めた……阿呆……お前はなんて阿呆なんだ……


 まあ、仕方ない。“WESCOのBOSS”はいつか入手するとして、今回は入手したPT83の紹介とからめてエンジニアブーツのサイズ選びについてちょろっと書きます。

 わたしの足(甲高)のサイズは、足長:24cm 足幅10,5cm 足囲:25cm位です。わたしの靴の適正サイズは24cmでワイズ3Eもしくは4Eですね。ちなみに足囲の測る位置を甲寄りに測ると28cm位あります。参考にしたのはここ。靴下を履いて測りました。
 わたしの場合一般に売られているスニカーだと26cmくらいが調度良いです。

 以前入手したチペワのエンジニアは8,5インチ(26,5cm)でワイズはDです。インナーにはレッドウイングのレッドベッド使用。甲がキツくてしばらく格闘しました。今はだいぶ馴染みましたが長時間6時間以上履いていると鈍い痛みがあります。
 シエテレグアスのサイレントウォーカーは8,5インチ(26,5cmぐらい)ワイズ広めでおそらくEだと思われます。インナーは入れていません。靴紐は緩めで履いています。若干ブーツの中で足が遊ぶ感じです。それでも歩きづらいということはなく長時間履いてもまったく問題ありません。
 一番わたしの足サイズに適合している靴はUSMCのスニーカーのようなブーツです。サイズは25cmでワイズはおそらく2Eのもの。インナーは入れていません。靴紐はキツ目に締めています。長時間履いても問題なし。重量がなく軽いです。わたし的にはすごく良い感じですが、他人から見ると小さくみえるようで「なにそのちっさい靴」と言われたことがあります。つまり見た目がアンバランスだったのでしょうね。

 わたしの足は扁平甲高なので参考にはならないと思いますが、扁平甲高な方の場合には足長ではなく足囲を合わせてエンジニアブーツを選んだ方がいいかもしれません。わたしの場合なら8インチ(26cm)でワイズE。8,5インチ(26,5cm)でワイズE。9インチ(27cm)でワイズD。

 上述を踏まえ入手したのがチペワPT83エンジニアです。思ったより高く落札してしまったと書きましたが、いろいろリサーチしてみると実際には幾分か安く入手できたと思われます。PT83は1983~1990年製になると思うので(※追記製造年は、1993年の02789でした)、経年劣化および履くことによるダメージがあるのがあたりまえです。そういった点をみても入手したPT83はとても状態がよいものでした。というか、わたしが以前手に入れた新品に近いチペワの方がつま先の傷が多いくらいです。前オーナー様が大切にしていたということだけあって良い状態です。大切に履いていきます。
 ちなみに入手したチペワの写真は 『エンジニアブーツを磨こう!』 にあります。
  前オーナー様はハーレー乗りだったようで、左足がシフトチェンジで良い感じにシワが入っています。これでわたしも「(この靴は)以前ハーレーに乗っていたんだぜ?」という嘘を吹かせることができます。うふふ。カブにでも乗ろうかしら。

  サイズは8インチ(26cmぐらい)ワイズはEです。ハイトは11インチ(高さ)。中古なので革の伸びもあることだろうしということでこのサイズにしてみました。サイズ感は良い感じです。甲の圧迫感がまるでありません。

・以前入手したチペワのエンジニア:8,5インチ(およそ26,5cm) ワイズD(246mm)
・今回入手したPT83: 8インチ(およそ 26cm) ワイズE(249mm)

 ワイズの差は3mmです。わずか3mmですがまるで別物です。8,5インチの方にはレッドベッドのインナーを追加していますので、甲の圧迫が増していますが。インナーを入れたのは甲の痛みももちろんのことですが、足裏が痛くて仕方がなく入れました。現在は甲の革も馴染みだいぶ楽になっています。
 一方、今回入手したPT83は甲の圧迫がありません。ワイズの3mmの差と履き慣らされた馴染みによりどちらかというとわずかに足が靴の中で遊ぶ感じです。

 歩きやすさは8,5インチの方に軍配が上がります。PT83は甲がわずかに遊んでいるので気持ちあるきづらいです。これはインナーで対処できる範囲です。インナーをいれたらこれは解消されると思います。
 つまり、エンジニアブーツは足長が大き目でも、踵が多少遊んでいてもそれほど問題なくて、甲がフィットしている方が良いと、わたしは、思います。これは、私感です。

 それと誤解なきように書きますが、ワイズのDとかEというのはあくまでも一般的な参考数値でしかなく靴のメーカーや製造時期により異なると思いますし、新品であるか中古であるかのかということによる違いもあると思います。もっというなら同じサイズ、同じワイズで同じ製造ロットであろうとも差異はあると思います。ですので、本音を言えば試着することが最善の方法であるということです。特にエンジニアブーツはベルトはあるものの調整範囲はごくわずかで(締めることは可能)すので、ワイズのサイズ感が最重要ポイントで、これが自身の足サイズからズレていると歩きづらくなると思います。
 
 エンジニアブーツ選びの前提は何よりまず試着をお勧めします。足は午後になると少々むくむらしいので午後の試着が良いようです。それも20分ぐらいは履いて歩くと良いらしいですね。
 それからインナーを入れるか入れないかというのも考慮したほうが良いでしょう。それと靴下かな。厚手のものを履く可能性も考慮したほうが良いでしょうね。
 革は履きこんでゆくと伸びるというのも考慮すべきです。最初から指先が当たって痛いのは改善できないと思われるので気をつけましょう。甲がフィットしていれば踵が多少遊ぶのは支障ないと思います(私感)。甲の革は履きこんでゆくと伸びます。これにも考慮すべきです。
 あとは個人の好みの問題で大き目を選ぶもよし、キツ目で馴染ませるのもよしですね。ただ後者は履く頻度にもよりますが、数ヶ月の格闘が必要だと思われます。前者はインナーとか靴下である程度調整できますね。
 あとは本職の靴屋さんにアドバイスしてもらうのが一番でしょうね。


 わたしのように靴屋さんに行かないでどうにかしたいなら、ご自身の足を実測して情報を収集して推測による入手ですね。
 自分用の適合を表にしておこうかな。







 こうするとよく理解るな。うん。やはり適当にエンジニアブーツを買うと地獄をみるな。
 今更ながら以前入手したチペワのエンジニアブーツがなぜ地獄だったか把握しました。ワイズがEだったら調度良い感じだったのかも。
 これもあくまでも目安にしかならないのは言わずもがな。ただある程度の指針にはなるかな。こんな風に自分専用の表を作っておくのもいいかもしれません。

 今回のPT83の入手は大成功でした。失敗から学ぶところが大きかったです。とりあえず安いインナーを入れてみたらサイズ感バッチリになりました。後ほどペダックマスターインソールを入手してみようと思っています。
 まあそれはともかく、WESCOのBOSSほしいなあ。

※写真はそのうちに撮ってアップします。



つづきを書いてみました。
『インソール入れちゃうよ派』

『エンジニアブーツを磨こう!』

2014年9月16日火曜日

たまにはほんわりほっこりもいいもんだ

時が新しかったころ
著者:ロバート・F・ヤング
翻訳:中村 融
東京創元SF文庫

 久しぶりに本屋に向かう。これといって気になる本はなかった。手ぶらで帰るのもなんだからローバート・F・ヤングの『時が新しかったころ』を入手した。
ロバート・F・ヤングといえば『たんぽぽ娘』かな? まあ、読んだことないけど。『ジョナサンと宇宙クジラ』は読んだと思うがまったく憶えていない。わたし的にあまり響かなかったのだと思う。表紙のイラストしか憶えていない。
『時が新しかったころ』の表紙絵はなんとなくジュブナイル系を匂わす。今で言うライトノベル系な予感。

 早速、自宅に帰って読み始めた。軽い感じなSFですね。うん。あっさり読める系。感想は、「ほんわりほっこり」なにも難しいところはない。
 絵本にすれば子供が喜んで、「お母さん、新しかったころ、また読んで!」とせがむ子供の姿が目に浮かぶようなお話でした。
 たまにはこういうのもいいかな。はてさて、『時が新しかったころ』は短編、中編、長編があるようである。話の骨子は同じようで中編、長編は短編をもとに作られたようです。わたしが読んだのは創元なので長編版ですね。
 短編をふくらし粉でふんわり仕上げた砂糖菓子のようなお話です。“ほんわりほっこり”が足りていない方いかが?

2014年7月29日火曜日

2014年7月26日土曜日

オウムと猫と

 梅雨も明けていよいよ夏がやってくる。大人になるとただ暑い夏に嫌気がさす。どちらかと言えば冬のほうが楽だと感じる。
 それでも子供時代は夏は楽しみでしかたなかった。まず、夏休みである。クワガタ捕りとか、駄菓子屋とか、祭りとか、海とかね。いまではどれも楽しめない。ただ暑いだけじゃないか。
 子供のころはあらゆることが未知であり、わくわくであった。まあ、戻りたい気持ちはないけれど。
 それでも子供ろのころの夏の記憶を辿ると必ず、『オウムと猫と』というワンシーンを思い出す。まあ、それだけなんだけど。


2021/11/23 描き直してみました。

2014年7月25日金曜日

腐肉ナゲット

 マクドナルドを代表に腐った肉の流通がニュースになっているが、知り合いの物流業者に話を聞くことができた。
 この物流業者はマクドナルドにも荷物(食材)を運んでいるということだが、ニュースが流れた翌日から返品された腐肉ナゲットを運んでいるとのこと。回収が行われていることがわかった。
 だが、この食品の問題は誰もが感じているように根が深い。この問題は氷山の一角に過ぎないというのもみなさんが感じておられることと思う。
 特に危険なのが中国(韓国)からの食材。この国から入ってくるすべての食材を仮に検査したとしたら相当数の食材がはじかれることは想像に難くない。
 食品に関しては安いからという理由で腐肉を利用しても良いとか、禁止薬物を使用して良いというのは許されることにならない。もちろんこれは輸入品に限らず、国内で生産された食品にもいえること。
 それが嫌なら安い食品を食べるなというのも大きな間違い。ただ、現時点でいえる自衛手段は生産国表示を確認するということぐらい。加工食品に関しては原産国の表示義務がないようなので表示のないものは避けるということぐらいだろう。
 わたしはTVを所有していないのでTVをみないのだが、大手企業がTV業界などのスポンサーとしてあるいじょうこの問題を必要以上に取り上げづらいことと思われる。
 そうだ、これは付け加えておいた方がいいかな。この腐肉の真相追求と報道したのは他でもない中国の報道機関である。正義はどの国にも存在しているのだなあと思いました。

 まあ、なにが困ったかというと主食の牛丼が食べられないことだ。疑ったらキリがないことだが、疑わざるをえない状況なのである。

2014年7月24日木曜日

猫の争い

 モーモーとキーノ(WEBネーム。猫)は仲良しである。本当にしょっちゅう争いをしている。観ていて飽きない。
 観戦の醍醐味などを。猫の争いの面白いのは平面的ではなく立体的。つまり高低差のある縦横無尽な闘いなのである。
 争いの始まりはだいたいにおいてモーモー(雌。白黒)が仕掛ける。前脚、後ろ脚ともに突っ張って胴体を山型にして身体を大きくみせて変則的カニ歩きのような挑発の動作をして、サッと逃げる。この動作をみたキーノ(雄。キジトラ)が床面にへばり付くように姿勢を低くする。前脚の一方を床面から上げて、尻尾を左右に、お尻を左右に振って、モーモーに突撃するのだ。
 逃げるモーモーに追うキーノ。棚にジャンプしてさらにエアコン上に逃げるモーモー。エアコン上からカーテンレールに移動して棚に飛び降りる。棚から床に戻って風呂がまに、キーノが追いついたら入れ違いで風呂がまから逃げ出し、押入れに入り身を潜め、キーノが見失っている隙をうかがって棚へジャンプ。棚の上で床にいるキーノに再度の挑発姿勢をする。このような争いを繰り広げる。
 意外なのはモーモーの敏捷性だ。キーノよりも体格的には小さいのだが重量的には上回るポチャリ体型のモーモー。床から棚、棚からエアコン上の一連のコンボはまさに弾丸の如き神速なのだ。
 一方、キーノはというと争いに興奮すると尻尾が3倍ほど太くなる。ジャンプ能力ではモーモーを上回る。低い棚からカーテンレールに助走なしにジャンプする芸当はモーモーには不可能な技である。走行性能もキーノが上かな。
 警ドロでいうとモーモーが泥棒で、キーノが警官という役割だな。まあ、仲良く喧嘩しなというところ。ただ、夜中の2時とかにはやめて欲しいのだが……

 この仲の良い喧嘩をみて思い出すのは、わたしの子供時代の喧嘩である。小学6年で喧嘩を自発的に封印したのだが、封印するまではほぼ毎日喧嘩をしていたな。今から考えると会話というコミュニケーションより、喧嘩という肉体を使用したコミュニケーションのほうが得意(実は楽しんでいた)だったのだと思う。相手は迷惑だったろうけど。
 中学以降、現在至るまで喧嘩はしていない。まあ、それが普通なのだが。危険人物ではないです。念のため。


飼い猫の大脱走


産児制限眼鏡……なんだそりゃ

 ミリタリー系の小物をWEBで物色していて、USSの眼鏡を入手したのは1年ほど前。もともと視力はよく眼鏡には縁がなかったのだが、このUSSの眼鏡に偏光レンズが付いていたのでなんとなく入手した。
 だが、眼鏡(サングラス)はわたしには似合わない。かけるとものすごくスケベ顔になる。本性丸出しになってしまう感じになる。であるが、日差しが強い時にはサングラスが必要だなと思うことは多々あった。それでも今までは本性をさらけ出すのが嫌なので我慢していた。
 USSのサングラス(以下USSに省略)を入手してかけてみたらダサダサのスケベ丸出し。調べてみたらUSSの別名はBCGらしい。日本語にすると産児制限眼鏡になるようである。つまり、このUSSをかけるとダサく(分が下がる)なりモテなくなり、恋人ができないしましてや子作り(SEX)なんて無理無理という眼鏡なのだそうだ。
 まああれだ、わたしの場合は眼鏡をかけていなくともBCGな感じなので問題ない。さらにスケベが追加されるのが嫌なのだ。

 そんなこんなでUSSを入手したものの使用することはなかったのであるが、車を運転している時ぐらいダサスケベになってもいいと思い使用し始めた。
 すると、思いもよらぬことが起こった。モテ始めたのである。もうモテモテになってしまった。……嘘である。そのようなことはないのだが、すこしの変化がみられた。

 例えば、先日のこと車を運転していると前を走る車がのんびり走っていた。わたしもそれにならってのんびり走っていたら後方から車(うさぎさん)がすごい勢いで迫ってきた。うさぎさんは、強引にのんびり運転していたわたしと前方の車を反対車線に入り追い抜いた。
 危ない運転だなと思ったがのんびり走っていた。前方ののんびりさんが左折してものんびり走っていた。だいぶ先に先程のうさぎさんがいた。うさぎさんの前方にぞうさん(トラック)がのんびり走っていた。しばらく経つと信号でわたしがうさぎさんに追いついてしまった。するとどうだろう、うさぎさんの視線を感じた。バックミラーでわたしを何度も確認している様子。わたしは適度な車間をとってうさぎさんにプレッシャーが掛からないようにしていたが……なんとうさぎさんがハザードを出して止まってしまった。わたしは仕方なくうさぎさんを抜いた。抜いた直後にバックミラーでうさぎさんを確認すると、うさぎさんが申し訳なさそうにすぐにわたしの後ろについてきた。
 わたしは本当にうさぎさんにプレッシャーをかける運転はしていない。あ、このUSSでプレッシャーがかかったのかなと思った。

 それともう一つエピソードがある。週一で行く業者の集まり。かなり大きな会場で食堂が併設されている。会費を払っているので食事が無料なのである。たいていは寿司の握りと何かを食す。何かが蕎麦だったり、カレーだったり、チョコレートパフェだったりする。
 それで、最近はこの会場にいる時もUSSをかけている。ダサスケベでもいいやと思い始めたのだ。
 で、先日は寿司の握りを昼食にした。3時頃に時間が空いたのでチョコレートパフェを食べようと注文すると、食堂のおばちゃまが「小さい声で頼まないとね」と、わたしに言うのである。どうやらわたしがチョコレートパフェを食すのに違和感があるということらしい。つまりおばちゃまは『このダサスケベ。チョコレートパフェなんて気持ち悪いわね』ということらしい。

 このような効果がUSSにあるということだ。刺激のない生活から刺激のある生活へ。ダサスケベおそるべし。凄いぜUSS。ヒャッホー




2014年7月23日水曜日

腐った肉

 なにやらマクドナルド、ファミマ、セブンイレブン、吉野屋、ケンタッキーフライドチキン、スターバックス、ピザハット、バーガーキング、サブウェイ、イケアなどに腐った肉が混ざっているというニュースが流れている。
 わたしは、セブンイレブン、吉野屋、ごくまれにマクドナルドとファミマを利用している。利用状況では吉野屋の頻度が抜きんでている。
 どうするんだよ、これ。腐った肉を食っていたのかよ? どうするんだよわたしの飯は……

 しばらくは自炊かな…… 賞味期限が切れてもあまり気にしない性格だが、それは自己責任だからいいが、知らずに食べていたのかと思うと……
 

2014年7月17日木曜日

悪魔的な魅力について

 先日読んだ“狼の王子”に“悪魔的な魅力を持つ男”というワードが出てくるのだが、それをなんとなく考えていたらひとつ思い出したことがあるので書いてみる。
“悪魔的な魅力”というにはオーバーな感じだが、近しい人物・現象をみたことがある。
 それはわたしの職場近くで観察・目撃したことだ。職場近くの民家にある夫婦(子供一人)が引っ越してきたのであるが、その奥様がわたし的に非常に美しいと思ったのである。ファション誌から抜け出してきたような美しさみたいなね。プロポーションは抜群で顔も一級な感じだった。わたしは女性全般が可愛らしく美しくみえるいわゆるストライクゾーンがひろい感じなのだが、この女性はその中でも上位にくる感じなのであった。
 わたしの判断だけではなく、これは彼女の取り巻きを見ても明らかで、引っ越し直後から子供のつながりで大量のママ友が彼女の家を出入りしていた。時には10人くらいが押し寄せてきていた。これが“悪魔的な魅力”とまではいかないかもしれないが、わたしが観察・目撃した近しい現象である。
 その後の観察は不意に終わってしまったのだが。つまり、彼女の姿だけがみられなくなってしまったのである。旦那と子供は居るが彼女は居ないみたいな。なにがあったか知る由もないので憶測とか妄想は控えるが、引っ越しからおよそ半年後にぱったりと姿をみなくなった。
 ちなみにその女性と話したこともなく、旦那とも話すこともない。近所の人からの噂というのもない。すべて謎のままである。もう一度いおう、すべて謎のママである。あれ……滑ったかな。

2014年7月14日月曜日

狼の王子

狼の王子 ハヤカワ 新書版HPB クリスチャン・モルク(著) 堀川 志野舞(訳)

 先日、本屋で仕入れてきたうちの1冊。以前、本屋で入手しようか迷っていた本。あらすじを読んで、三人の女性の死体、悪魔的な魅力を持つ男、死者の日記、とワードを抽出してみた。
 当然のことながら男女間のドロドロが書かれていると推測。読んだことはないが、ハーレクインぽい内容なのかもしれんと思ったのである。男女間のドロドロで、三人の女性の死体だからなあ。わたしの不得意分野だし一度はスルーした。
 すこし言い訳。ハーレクインの作品がどんなものだか読んだことがないので想像でしかないが、男女間の性愛・愛憎劇が主な内容だと想像される。これにあらゆる味付けがされているのだろう。かつターゲット層は成人女性全般というところだろう。こういうイメージをハーレクインに抱いている。中らずと雖も遠からずなのじゃないかなあ。

 そういうわけで一度はスルーしたものの“狼の王子”というのはなにか幻想的だし、タイトルから“狼の伝承”的なものも書かれいるような感じがする。そのあたりに心惹かれるものもあった。
 なにしろ狼である。狼に関しては少なからず思い入れがある。高校3年の1年間は昼休みに図書館に逃げ込んで“オオカミと人間”という本を読んでいるフリをし続けたから。以前にブログ書いているな。わたしの何度かある暗黒時代だ。
 それはさて置き、読んでいるフリとはいえ来る日も来る日もなので一通りは読んでいる。そのなかに狼に関する神話とか伝承が記載されていたのは憶えている。
 狼は時代、地域により扱われかたが様々で悪魔的であったり英雄的であったり、それらが混ざったりして興味深かった。そんなこんなで迷ったすえに入手してみたわけである。

 だいぶ前フリが長かったが、本題の感想的なもの。前フリで推測したように“男女間のドロドロ(男女間の性愛・愛憎劇)”“狼の伝承”はそれはそれはタップリ詰まっていた。
 わたしが苦手だなと懸念していた“男女間のドロドロ”はあったが、わたしの懸念は作者の筆力により大きく覆された。
 事件の真相は日記という形で読者に提示されるのだが、これがみずみずしく赤裸々で日記を書いた者が亡くなっていることを本当に、本当に、残念に思ったほどだ。
 この物語は“死者の日記”が大半を占めている。内容はもちろん陰惨だが、これを大きく上回るみずみずしさがある。読んでいてグイグイ引っ張られる魅力がある。“狼の伝承”もなかなかのものである。

 物語の大筋は、三人の女性の死体の謎を“死者の日記(複数あり)”でたどることである。ミステリーに“男女間のドロドロ(男女間の性愛・愛憎劇)”という味付けがされている。
 それだけにとらわれてはならないと思った。阿呆なわたしが見当違いしていて、お前は全然読めていないといわれるかもしれないが、おそれずに書いてみる。この物語の底流というかテーマにあるのは“法と道徳”である。
 悪魔的な魅力を持つ男によりまわりは大混乱、平穏な生活を送っていた人々が巻き込まれ、個々人が持つ“法と道徳”がグニャグニャにゆがんでゆく。この歪みにも着目してみてほしい。とくに叔母さんのゆがみが哀愁を誘うし怖ろしくもある。
 それと、この死者の日記を手に入れて真相を確かめる若者が探偵的な役割をはたす。この若者視点で物語の全容がわかる構造となっている。この若者が死者の日記と現実の世界をつなぐ役割をはたして、かつ若者の物語が絡んでいる。
 死者の日記(2冊)を寿司(メイン)とするならば、若者の物語はむらさき、わさび、ガリ、あがりのよう印象である。つまり物語を補強・補助する役割になる。
 どちらかというと女性のほうが愉しめる物語のような気がする。わたしは男だが、主要の女性キャラにとても魅力を感じた。難解なところはなく読みやすく面白いと思いました。
 最後に、死者の日記は2冊だが、さらにもう1冊の日記の存在が……気になる方は本書をお手に取りください。

2014年7月10日木曜日

ガニメデ支配 

ガニメデ支配 創元 フィリップ・K・ディック/レイ・ネルスン

 先日、本屋で仕入れてきた小説である。ディックの翻訳本はかなり所有していると思う。現在段ボールの中なので確認は出来ない。所有するディックの小説の大半は随分昔に読んでいる。『高い城の男』といくつかは未読だ。

 一時期はディックにハマっていた。同時期にハマっていたのが村上春樹。春樹は『ノルウェイの森』の手前でまるで興味が無くなってしまった。その当時は春樹とディックに何かしらの共通性があるように感じていたなあ。記憶の彼方のことなのでどのあたりがそう感じたのか不明なのだけれども……ただ強い中毒性があったな。今になって思うと、春樹は中二病的な麻疹的な感じがする。ディックの中毒性は、煙草に似ているかな。完全に毒の中毒性である。

今回、久しぶりのディック。『ガニメデ支配』を読んだ印象は、ライトノベルだな。例えていうと、菊池秀行氏が書いたソノラマ文庫のエイリアンシリーズである。これはわたし的にはかなり正しい例えになる。菊池秀行氏がこれを読んだら驚くレベルだと思われる。読んでいて終始それだけが想起されたのはわたしだけだろうか。

2014年7月7日月曜日

ボディーイメージ

 先日、YouTubeで“特命リサーチ”というのを暇つぶしにみた。この番組はオカルト的現象などを科学的な切り口で検証する。というもの。
 わたしはこういう切り口が合っている。幽霊とかUFOとかそういう現象を鵜呑みにしたくないタイプなのである。だいたいUFOとは“未確認な飛行する何か”なのだからね。大半の方はそれをわかった上で楽しんでいるので興ざめすることをここでうだうだ書くつもりはない。
 本題は『ドッペルゲンガーの正体を調査せよ』というもの。この回の結論としてドッペルゲンガーの正体は、ボディーイメージという身体的感覚が狂ってしまうということにあるらしい。
もう少し詳しく書くと、脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域がボディーイメージを司るらしい。片頭痛持ちの方に多いということを科学的に検証している。それ以外に説明が付かない現象もあるがこれは追って報告するとしている。じつにスマートな番組構成である。
 わたしが興味をもったのは、ドッペルゲンガーではなく、ボディーイメージの方である。誤解のないように書くとダイエットで必要とされている、なりたい自分のボディーイメージではない。自分自身の身体的感覚の方である。ただ、ダイエットのそれもまったく別物であるとも言い切れなく、大きなくくりでは同カテゴリーに入るものなような気がする。

 自身の肉体と脳が作り出すボディーイメージがきちんと合っている場合は日常生活に困ることはない。そもそもボディーイメージそのものを知らなくても脳が勝手に機能しているのだから問題ない。
 ボディーイメージそのものについての学術的なものは阿呆なわたしが書けるものではない。わたしが面白そうと思ったことをつらつら書いてみようと思う。

 ボディーイメージはなくてはならない脳の機能だと思われる。“箪笥の角に足の小指をぶつけて痛い”というのは誰しも経験したことがあるでしょう。これは小さなボディーイメージのエラーということになる。舌先を誤って噛んでしまうとかもこれに当たる。これに類することは意外に多いように思う。
 優れたボディーイメージもいろいろあるな。わたしには出来ないことだが、PCのブラインドタッチなんかはこの潜在能力によるものの代表なのだろう。編み物とかサーカスの曲芸とかそれは枚挙にいとまがないことと思う。
 優れたボディーイメージ(潜在能力)をいろいろ考えていたらこの能力は訓練で鍛えることが可能だということが推測できる。ただしボディーイメージだけでは無理なことも多々あり、あくまでも人間の能力の一部と捉えるのが自然だろう。
 あとこのボディーイメージについておそらく関連するのは、自転車とかオートバイとか車の運転だと思う。運転はボディーイメージを訓練・経験によって拡張しているということになる。つまり機械を自身の肉体の延長として操れるのはこの能力のおかげなのだろう。訓練された熊が自転車をこいで運転したり、猿がボールに乗って曲芸したり、犬がスケボーを操ったりしていることから分かるように人間だけが拡張できる能力ではないようだ。
 身体障害者の方もボディーイメージの延長する能力を使っている場合があるな。下半身不随の犬も車輪を利用したり、イルカの尾をゴムで代用しているというのもこれに当たるな。
 もう少し高度なものもあるな。機械の遠隔操作。ラジコンとかね。これもおそらくボディーイメージの延長になると思う。
 SF小説などにも具体的にはパッとは思いつかないけれど、この手のアイデアがたくさんあるよね。

 つらつら書いてみたが……わたしのボディーイメージエラーをひとつ。朝、洗顔していて小指が鼻の穴に突き刺さって鼻血を出した。
 優れているであろうボディーイメージは、小学生のころコマで遊んでいて習得したつばめがえしぐらいかな。それと、銭湯で脱衣するときにささっと細工することかな。ささっとなにをするのかは書けません。とほほ。

2014年7月1日火曜日

阿呆が『ガラスの鍵』を読んだら

 先日読んだ作品である。創元の17版。 
 読み終わった直後の感想は、なんだかぼんやりしているなあ。という感じ。なにがぼんやりしているかというと、わたしの理解力がである。素直に、率直な感想は、どのへんが傑作なの? である。

 この本を入手したのは随分前だ。入手した理由は、わたしが好きな作家ジョー・ゴアズが『ハメット』を書いているので入手だけはしておいたというもの。ちなみにジョー・ゴアズの『ハメット』は読んでもいないし未入手だったりする。
 ダーシル・ハメットの名を知らないというわけではない。非常に有名で偉大な作家であるという“知識”はあった。そういうわけで、ジョー・ゴアズが推すハメット。『ガラスの鍵』が面白いであろうことは間違いない事実なのである。
 それでも長年読もうとしなかったのは、正確を記すなら、何度か数ページ読んでやめたのは面白くなさそうな予感がしたからだ。必ず解説を先に読むのだが、もうこの時点であまり面白くないと判断していた、と思う。今回読み切ったが、やはり解説を先に読んでも面白そうには思えなかった。

 今回は何故読み切ったかというと、手元に未読の本が『ガラスの鍵』とその他数冊の小説しかなく(段ボールには未読の小説が腐るほどある)、なおかつ当日は雨が降っていて仕事を休んで(さぼった)家を出たくなかったので薄めの『ガラスの鍵』を読んで暇を潰そうと思ったというじつにくだらない理由なのである。
 その数日前にジョー・ゴアズの『路上の事件』を読み終わっていたといのもほんの少しあるかな。で、最初に書いたような感想になる。

 読み終わったので気兼ねなくWEBで感想を読み漁るかな。それでわたしの鈍い頭で足りない成分を補うつもりだった。少し読んで、やっぱりよく考えて、自分なりに面白いと感じるようにしたいなと思った。
 自分なりの感想というか面白いと思える前向きなものを書いてみます。というか思ったことなどいろいろ書いてみてようかな。

 まずは『ガラスの鍵』を読むまえの前フリ的なこと。前提としてわたしは阿呆である。これは大事なこと。読書は好きだが読書量は多いほうではない。感想は苦手。ミステリーというジャンルはそれほど好みではない。古典とか名作とされるものはほぼ読んだ記憶がない。
 リチャード・スタークが大好きである。リチャード・スタークを経由してジョー・ゴアズを知った。ゴアズの作品は4,5冊読んだ。わたし的にスタークが100スキーならゴアズは75スキーだ。ゴアズ経由でハメットを入手、ハメットは今回の『ガラスの鍵』が初読みである。ちなみに今回読んだ『ガラスの鍵』は25スキーぐらいかな。
 客観視すると、エンターテインメントしているかしていないかというのがわたしの面白がる基準だと思う。これはとても曖昧な基準だけれどもそういうことになる。

 そろそろ本題の『ガラスの鍵』について。念頭においていたのはこの作品がハードボイルドであるということ。ミステリー的には重きをおいていないことである。これは解説にそのように書かれていた。つまりハードボイルドであるということをもっとも気にして読んだということ。
 ハードボイルドというと必ず思い出すのは、『ハードボイルドって本当は何なの?』http://www.nsknet.or.jp/~jkimura/jp-tgs/hardboiled-j.html という翻訳家/作家:木村二郎氏のガムシュー・サイトである。これは随分前に読んでハードボイルドについて認識を改めた記憶がある。
 もう一度、正確に書くと、『ガラスの鍵』を読むにあたって気にしていたのは“ハードボイルド文体”である。だいたにおいてこのようなことを気にして読んだらまず面白いとはならない。まあしかし、読み方としては間違いではないであろうと思われる。
 次に読んでいて一番気になったのは主人公の立ち位置というか軸足というかそういうところ。ハードボイルド文体で書かれているためそのあたりがハッキリしない。というかこれは当然のことになる。読み手が主人公の行動や発言から推測しなくてはならない。
 つまるところハードボイルド文体という手法がわたしにはまったく合わないのだろう。まったくというのは言い過ぎかな。ハードボイルド文体に徹しすぎたものには馴染みがないので戸惑ったというべきなのか。とりあえず初日の感想的なものはここまで。



数日後
 読み返しなし。主人公はある殺人現場(事後)に出くわして、これを追うというのが話の大筋。犯人を追う当初は自分の利害が大きい。自分の利を回収してもこれを追うことになる。これはめぐりめぐって自分の立ち位置的に利があるから。ただし途中からこの利がほぼなくなっても犯人を追うことになる。こうなると主人公の行動原理が読みづらくなる。
 ただしこれまでの主人公の行動、発言から以下のことが読み取れる。彼の発言は嘘偽りが少なそうである。他人の発言を注意深く聞きそれを次の行動の軸にする。というか例えが違う気がするが、わらしべ長者的に他人の発言を利用して真相に迫る。暴力に対して暴力の応酬は少ない。暴力による解決を望んでいないようである。女性に対してドライな感じ。割と人当りがいいようだ。曲がったことがあまり好きではなさそうだ。利用できそうなものは極力利用する(ただし銃の利用はほぼない)。このぐらいかな。
 ここまで書いても彼の行動理由がわからない部分もいくつかある。この推測不可なところがもやもやして面白味を感じづらいのかもしれない。それとミステリーに重きをおいていないというところも話に引き込まれづらいということもあるような気がする。
 いったんここまでで感想的なもの第2弾終了。この続きは改めて書く。



数日後(感想的なもの第3弾)
 読み返してみた。話の筋もわかっているので集中して主人公の心理を推測しながらじっくり読んでみた。
 まずは、話の大筋を整理する。組織の身内が容疑者として身柄が拘束されている事件。これと組織のボスが後押しすることになった上院議員の息子が殺害された事件。この二つの事件を追うのがこの話の骨格になる。

 主人公の立ち位置は、組織のボスの親友でありアドバイザー。いわゆる正業にはついておらず、本人いわく“賭博師であり政治家のヒモ”である。
 組織というとマフィアなどの犯罪組織をイメージするが若干違い、その地域を実質的に支配する権力者組織ではあるが真っ黒な犯罪組織ではなくややグレーな組織。ボスの正業は土建業者の社長である。

 主人公の人となりは、組織のボスの右腕であるように、組織の支配する地域のあらゆることに精通する切れ者。
性格はどちらかというと温厚。やや無鉄砲なところあり。暴力による問題解決を好まない。これに付随して銃は基本使わない。ただし必要な場合は最小限の使用はする。
 人当りがよく顔が広く、会話が上手くかけひきは得意。女性にも人気があるのは性格にもよるが、おそらく容姿も整っている様子である。服装にもこだわりがあるというのも会話からうかがえる。住んでいる家も豪邸とはいわないがかなりよいし、金に困っている様子はない。
 ちなみに明確ではないがニューヨークから流れてきて1年ちょいで現在の地位にいるようであるし、政治の舞台裏にうんざりしているような発言や犯人捜しでのニューヨークでの出来事からも主人公のひととなりがうかがえる。

 初読ではハードボイルド文体にてこずって主人公の立ち位置というか軸足(行動理由)がわかり辛いと書いているが、読み直ししてみると、全然そういう感じではなかった。
 おそらく主人公の立ち位置による軸足だけにとらわれて主人公の心理というか倫理感を読み切れていなかったため、途中から主人公の行動原理が読みづらくなると初読では感じたのだろう。
 読み直しをすると主人公の倫理感が完全ではないがかなり明瞭にわかったような気がしてぼんやりしているという感想はなくなった。
 それと解説を読んでも面白そうには感じなかったということをボンクラなわたしが書いていますが、本文を読み直してから再度読んだらとても素晴らしい解説であると思いました。要点がじつに明快に書いてあります。失礼いたしました。

 それとこれはわたしの問題なのだが、ななめ読みというか読み飛ばしというか空読みを結構していて、やはり、わたしは、阿呆なのだなと再認識した。

 初読では『ガラスの鍵』は25スキーぐらいかな。としているが読み直し後では50スキーに評価が上がった。名作なのに50スキーなのかよという突っ込みがあるだろうが今現在のところはこれが本心だ。
 ヘミングウェイに影響されたハメット。ハメットを高く評価している後継のチャンドラー。これは解説に書いてあった。そしたらもっと評価すべきだよと思うが、あいにくわたしは阿呆なので真の意味での理解には及ばないのだから仕方がない。

 ここで大きく脱線してもいいかなあ。ハメットさんにも申しわけないし、ハメットファンにも、ミステリーファンにも、いわゆる文学に真面目な方々にも、出版界にも、翻訳者様にも大変、大変失礼いたしました。と、先に謝っておきます。
 あのですね、50スキーからもう少し評価を上げる読み方を本当はしていました。わたしの場合はこれで50から65スキーに上がったのです。怒らないでくださいよ。本当に怒らないでくださいね。お願いしますよ。
 それは……主人公ならびに登場人物の全員を……擬人化した犬として読んだのです。わーごめんなさい。本物の犬が2匹出てきますがこれは擬人化しない犬としました。犬種に詳しくないので、わたしの脳内ではブルドッグとボクサー犬が多数になってしまいました。猿のようなブルドックも登場しますよ。いひひひ。
 ここで犬のみなさんにも、犬スキーの方々にも謝らなければなりませんね。ごめんなさい。ワワンワワン。

 追記:よく考えたら擬人化という表現は違うな。擬犬化かな。
 

2014年6月24日火曜日

這い寄るザラザラ

 最近、モーモー(WEBネーム)による寝る前のスキンシップが習慣になっている。
 仰向けになって本を読んでいると、上半身に乗ってきてあごを舐められる。
 うれしくはあるが、舐めたついでにあごを甘噛みされることがある。これは眠気が飛びます。はい。


2014年6月23日月曜日

目覚めは激痛とともにやってくる

 みなさん寝坊してますか? わたしはいつも寝坊しております。
 朝は起きたくありません。いつまでも寝ていたい……まあ、そういうわけにもいきませんが……
 わたしは毎朝起こされます。猫のキーノ(WEBネーム)に起こされております。まずは鳴いて、つづいておでこを前足でコンコンと……それでもわたしが起きない場合には鼻の穴に爪をひっかけて引っ張りあげます。これは効果的です。はい。


2014年5月20日火曜日

ミリタリーなシルバーリングのこと

 ミリタリーに興味をもってから1年前ぐらいに手に入れたシルバーリング。
普段は気に入っていてはめているが、仕事中はリングははめていない。仕事中は鍵束のカニカンにリングを付けている。
ポケットに鍵束を入れていて、どうしたことにかリングが変形していた。シルバー製なので簡単に修正したが、つなぎ目にヒビが入ってしまった……
 7部の銀ロウを使用して適当にロウ付けをした。いろいろ失敗したが適当に処理した。

 気に入っているリングなので再度の変形は避けたいところである。それで、鍵束と一緒にしているときに変形を防止するためのリング内リングを自作しました。

 自作といっても簡単なものです。ステンレスパイプを切って外径をシルバーリングの内径に合わせただけのもの。 お金は掛けたくないのでその辺に転がっているものを利用しました。それはバイクのステンレスハンドルです(普通はその辺の転がってはいないか)。
 ハンドルの外径をサンダーで削りシルバーリングの内径に合わせただけ。着脱はきつからずゆるからずな感じになりました。  副次効果として薬指サイズが小指サイズの太さ変換アダプターになりました。











 ミリタリーなシルバーリングをもう一つ欲しいところであるが、なかなか気に入ったデザインがない。おまけにデザインは良いがサイズが合うものがない。まあ27号とか日本人の平均値からかけ離れているから仕方がないのだけれど。