2014年7月10日木曜日

ガニメデ支配 

ガニメデ支配 創元 フィリップ・K・ディック/レイ・ネルスン

 先日、本屋で仕入れてきた小説である。ディックの翻訳本はかなり所有していると思う。現在段ボールの中なので確認は出来ない。所有するディックの小説の大半は随分昔に読んでいる。『高い城の男』といくつかは未読だ。

 一時期はディックにハマっていた。同時期にハマっていたのが村上春樹。春樹は『ノルウェイの森』の手前でまるで興味が無くなってしまった。その当時は春樹とディックに何かしらの共通性があるように感じていたなあ。記憶の彼方のことなのでどのあたりがそう感じたのか不明なのだけれども……ただ強い中毒性があったな。今になって思うと、春樹は中二病的な麻疹的な感じがする。ディックの中毒性は、煙草に似ているかな。完全に毒の中毒性である。

今回、久しぶりのディック。『ガニメデ支配』を読んだ印象は、ライトノベルだな。例えていうと、菊池秀行氏が書いたソノラマ文庫のエイリアンシリーズである。これはわたし的にはかなり正しい例えになる。菊池秀行氏がこれを読んだら驚くレベルだと思われる。読んでいて終始それだけが想起されたのはわたしだけだろうか。

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