2011年12月8日木曜日

牛丼屋に出掛けよう!

BUCOのJ100を奮発して中古で入手。状態はとても良い。ただ、やっぱり革は重くて硬い。チペワで革に泣かされたけれど、J100はどうしても欲しかったから……今月は使い過ぎた(先月の話です)。
 硬いのはピュアホースオイルで改善可能なので早速塗りこんだ。本当にピュアホースオイルは良く染み込む。あまりクタクタしても困るので、今回は薄目に塗った。
 翌日から部屋着として着こむ。外出はちょっと気恥ずかしいので。着てるんじゃなく着られてる感があるし。毎日仕事からアパートに帰ると着続けた。一週間ぐらい着た。最後の駄目押しで、着ながら寝た。いい感じになった。でもなんだか外出で着るには気合いが入り過ぎてる気がしている。出掛けるといっても、スーパーに食材の買い出しか牛丼屋ぐらいだしね。とほほ。









 それで、気合い入り過ぎ感を緩和する手立てを考えた。J100の上にダウンベストを着る。ベストはアバクロ(パチものだと思う。新品で3,800円だし。EMSで上海から届いたし。一桁違うっていう話)。本物か偽物かは正直わたしには関係ない。ここら辺はこだわらない。わたしの中の扱いはユニクロと同程度。作りは割としっかりしているし、ダメージもところどころあるし意外と気に入った。
 だけれど、なにかデザインが泥臭い。写真で見たのと実際に手に取ってみたのとは違うなあ。J100の上に羽織ってみた。……釣りにいく恰好にしか見えない。気合い入り過ぎ感を緩和するのは成功したが、想定外のあらぬ方向へいってしまった。とほほ。

 ちょっと脱線。“本物と偽物”というのは面白いテーマではあるな。ちょこっと適当に書いてみるかな。本物というのは偽物という影がないと成立しないような気がする。逆もまた然り。光と影的なもの。だからといって偽物の存在を容認しているというのではない。一般的には偽物はどちらかというと悪。
 ここから話を捻じ曲げる。クリフォード D.シマック氏の『人狼原理』というSF。主人公は偽者的な何か。主人公に三つの人格的なものと身体的特徴がある。内容はとうの昔に忘れたが面白かったのは憶えている。この話は偽物=悪とはしていない。ただ主人公は悩み続けて……という話。もう一つはP・K・デックのタイトルがそのものズバリ『にせもの』もうとにかく主人公がパニック。自分がにせものなのかほんものなのか確信がなく暴走。最後は……という短編SF。短編だけれどもインパクトは凄い。

 話を戻します。再検討することに。J100だけだとどうして気合いが入り過ぎた感があるのだろう(牛丼屋に行くには)。シングルライダースというシンプルなデザインは、色は違えどレーシングスーツのデザインに近いからというのもあるな。あとは色かな。黒はいっけん地味だが革で黒は威圧感もあるような気がする。それから背中がのっぺりしているのも何か物足りないような気がしないでもない。
 J100の上にダウンベスト(偽アバクロ)が何か違うように見えるのを客観的に見てみる。まず、色の組み合わせかな。ダウンベストの色は緑色に近い茶色。合うと思ったんだけど、泥臭い感じになる。大きさのバランスも良くないと感じた。ダウンベストの丈が長すぎる。ショート丈だったら良かったのかも。
 ということで、上記を踏まえてどうするか考えてみた。ダウンベストにすると釣人ぽくなるので、ダウンではないショート丈のベスト。デニムのベストが一番合うような気もするが、マッドマックスや北斗の拳のような感じになってしまうような気がしないでもない……パンキッシュぽいのもいいかもしれんなあ。うーん悩む。デニムの黒いベストとかどうかなあ。黒×黒だけれども革の威圧感は緩和できそう。それでいてあらぬ方向にいってしまうということも無さそう。もう少し検索してみるか……

 数日後、検索の果てについに希望するベストを発見する。アイアンハートの“スウェーデンサージボア付ワークベスト”これ良さそう。お値段が……お高い。躊躇するもこれで……SOLD OUT……な、なんだってー。仕方ない。だけれども方向性は決まった。ワークベストで探せばいいんだな。

 アイアンハートのワークベストの発見で条件はより厳しくなる。条件は、Mサイズ。黒または黒に近い色。革ではないマットな素材(てかりが少ない素材)。ダウンベスト系は釣人ぽくなりそうなので今回は見送り。同様の理由で大量に収納ポケットがあるタイプはNG。ただ、手が突っ込めるポケットは付いているもの。適度な厚みがあること(薄くてペラペラしていないもの)ロゴは控えめで。

 オークションで物色中……CATのワークベストが良さそう。中古で安い。ただ、画像をみるかぎり、色がグレーに近い。それとシンプルすぎてのっぺりしている感じはするが、上述の条件はおおむねクリアしている。これにするか。しかし、CATって何なんだろう? 見たことがあるロゴだけれども……検索、検索っと。おお、重機か。キャタピラー(英語:Caterpillar Inc.、NYSE:CAT)ティッカーシンボル(符丁)で“CAT”なるほど。これにネコのワッペンでも貼ろうかな。ふざけて検索すると……かわいすぎるワッペンを発見。相当な葛藤をした末、かわいさに負けて購入ボタンをポチっ。実際に貼るかはわからない。

 CATのワークベストとかわいすぎるワッペンが届いた。位置決めをする(おいおい……かわいさに負けた)。手縫いする。完成。ちょっと痛い感じもするが……なにしろこのワッペン“入園入学の手作りグッズに”だから。これはこれでありかもしれない。流行るかもしれない……ないか。
 別途にCATのワッペンも入手して、のっぺり感を消すために背中に縫い付けました。









 CATのワークベストでMサイズというのは中古(新品でも)で見つかれば安いですが、ちょっと少ないです。それでもう一度今回入手したCATのワークベストをいろいろ調べました。ダック生地(帆布)というものらしく、この生地が使われているベストのことを通称“ダックベスト”と呼ぶようです。
 ダックベストで検索すると、カーハートというメーカーのダックベストが見つかりました。こちらはアイアンハートのものより安いです。新品で送料込で、7,000円前後で入手することができますね。カーハートのダックベストはわりかしメジャーらしいです。とりあえずこちらもポチってしまいました。
 もの凄い遠回りをしてしまいました。恥ずかしすぎるので書いていませんが、アバクロのベストの失敗の後に凄まじい大失敗がありました。それは内緒です。服にこだわりとか知識がなかったのでこれも勉強だと思っています。
 いつも思うのですが、知らないことは調べようがないんですな。以前のブログで虫の名前を調べようとしていましたが、どうひっくり返っても検索で引っかからなくてモヤモヤしたことを思い出しました。心優しい方のコメントで「それはハンミョウという虫です」と教えていただきましたが。

 そんなことよりとんでもないことが起こったのですよ。ダウンベストは釣人ぽくなりそうだから今回は避けたと書きましたが、なんとCATのダックベストのポケットに……“へら鮒放流協会のバッジ”が入っておりました……しかも昭和61年のもの。ずっこけました。

 J100とCATのワークベスト合わせる。ハードな感じは薄らいで、少々野暮ったくなって、想定外のかわいさがプラスされた。あとはこれをさりげなく着ることだけ。笑われたら負け。笑わせたら勝ち。つまり、最終的には着ている自分の度量によると思われる。









わたしの場合はJ100のハードさを薄めようとあーでもない、こーでもないと遊んでいたが、わたしと真逆の発想で革ジャンで遊んでいる方をみつけました。ここ 。凄いですねえ。こちらの方は本物のバイカーさんのようです。

※写真はPicasa3で修正しています(雰囲気をだすため)。色合いなどの参考にはなりません。

 さて、そろそろ牛丼屋に行く時間だな。牛丼屋に出掛けよう!


※印関連する投稿
『シングルライダースで行こう!』
『BUCO J-100を攻略せよ!』

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