先日入手したTシャツが突っ込みどころ満載なモノなので、今回のトピックに決定。
まずは、そのTシャツのイラストレーションをみていただこう。
フロントプリントは、スラッシュカットマフラーから炎を吹き、バーンアウト(タイヤを空転させ、白煙を巻き上げる)したアメリカンに跨る、釘バットを右手に持ったアンデッドもしくはダークヒーローといったところ。背景は日出(日の出)では無く、日没(日の入り)前を表しているに違いないだろう。
バックプリントには“Dirty Deeds 1/2 Price”とポップな感じで書かれています。
いかがであろう。厨二心をくすぐられたりしませんか? わたしは完全にやられました(後述しますが、さらに打ちのめされました)。
矢羽(やばね)が見えますが、ヘルメットを貫通して鏃(やじり)が頭に刺さっています。よく見ると2本も! これがアンデッドと推測した理由です。
貌(かお)も凄い。大きすぎる開いた口に尖った歯、血走った眼である。常軌を逸する表情である。もはや人間ではなく獣である。
はためく真っ赤なマフラー(正義のマフラー)に見えるのは、よだれが滴る真っ赤なベロ(舌)である! これがダークヒーローと推測した理由です。仮面ライダー初期を知っている方ならばわたしの言いたいことは分かるはずである。
ここまでくれば、日没前の太陽という推測も納得いただけるだろう。
もっとも突っ込みたいのは“右手に釘バット”だろう。それではバイクが走らないだろう(一般的には右アクセル)、と。ましてやウィリーするほどのバーンアウトは無理だろう、と。なんで右にジョッキーシフト(ハンドシフト)があるんだよ、と。フロントブレーキレバーもクラッチレバーもないじゃねえか、と。イラストレーターのご都合主義も大概にしろ、と。こんなところである。ご賛同いただけたであろうか。
で、イラストレーションを左右反転させてみた。それでも違和感がある……やはり、イラストレーターのご都合主義なのか……
ここで、後出しで申し訳ないが、これを制作したアパレルメーカーなどの情報を。BUCOを復刻したリアルマッコイズが手掛けたTシャツである。“BUCO”も“リアルマッコイズ”も知らないならそれは特に問題ない。もし知っている方ならイラストレーターのご都合主義ではないであろう、と、推測できるはずである。このイラストレーションに込められた本質を見抜こうとしたはずである。
ここまでがわたしの思考の経緯である。で、“イラストレーションに込められた本質を見抜こう”として検索しました。間違いなどあると思いますが、わたしの推測と妄想を書き記しておきます。
このオートバイのモチーフは、インディアン・モトサイクル製のスカウトというモデルではないかと。左アクセル?! で、右ジョッキーシフト(ハンドシフター)。クラッチは左足で操作するフットクラッチ(ロッカークラッチ)。
ヘルメットの矢にもメタファー(隠喩)が込められていそうです。それは、ハーレーじゃないということ。インディアンの矢羽を表現したのではないかという妄想。
日没前の太陽にも、日本製であるということを隠喩(メタファー)しているのではないか、と。
これらの情報をもって、改めて、このイラストレーションみて下さい。クラッときませんか? わたしはノックアウトされました。
ちなみに、バックプリントの“Dirty Deeds 1/2 Price”の意味は、“汚れ仕事格安で請け負います”といったところだろう。
※“Dirty Deeds 1/2 Price”の翻訳は2chの諸兄によってなされました。感謝いたします。
※追記 発売元のブログに“Dirty Deeds 1/2 Price”の訳が記されていました。「悪行は路地裏で山積みにされ半額セールにかけられる程度の価値しかない」ということらしい。
ちなみに、このイラストレーターは明記されておらず、“アメリカの新鋭アーティスト”ということらしい。他の作品も気になるなあ。
2017年5月10日水曜日
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