2012年3月31日土曜日

待つわ いつまでも待つわ 死ぬまでは

ヴォルコシガン・シリーズ
著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド 訳者:小木曽絢子

戦士志願 初版:1991年1月30日
自由軌道 初版:1991年8月30日
親愛なるクローン 初版:1993年12月24日
無限の境界 初版:1994年7月15日
ヴォル・ゲーム 初版:1996年10月25日
名誉のかけら 初版:1997年10月24日
バラヤー内乱 初版:2000年12月22日
天空の遺産 初版:2001年9月28日
ミラー・ダンス 上/下 初版:2002年7月31日
遺伝子の使命        初版:2003年12月26日
メモリー 上/下      初版:2006年7月28日
ミラー衛星衝突  上/下  初版:2012年3月23日


“ミラー・ダンス”が新刊で発売された時期が2002年で、面白そうなのでこれを購入しようと思ったら、シリーズものだった。いったんは躊躇するものの、根拠のない確信があったので戦士志願~ミラー・ダンスまでの10冊をレジに持っていた。と、いうのが10年前のこと。
 わたしは本を選ぶのに解説を必ず読む。ネタバレ注意とか一切無視して読む。ここで“根拠のない確信”があったら購入を決める。で、とりあえず本棚に放り込む。
 10年前のことなので記憶がさだかではないが、戦士志願を読み始める。これがめちゃくちゃ面白い。金鉱を掘り当てた気分だったのは今でも鮮明に憶えている。一気に戦士志願~ミラー・ダンスまでを読み切ってしまった。それで“遺伝子の使命”が発売されるのを首を長くして待っていたことも懐かしい記憶である。“メモリー”が発売されるのも随分焦らされた記憶がある。
 それで待てど暮らせどアナウンスがあったコマール(ミラー衛星衝突)が発売されることはなく、3年が経ち、半ば諦めてついには忘れていたのです。
 先日、ふらりと本屋に立ち寄ったら、“ミラー衛星衝突 上/下”を発見! 即確保。待つこと6年。直ぐに読むのは勿体ないと思っていたが、辛抱堪らず一気読み。今回のお話は正直にいうと6年も待たされた割には……そんなに面白いというほどではなかったが、ヴォルコシガン・シリーズを読み続けるにはどうしても外せない一冊という感じではある。
 ヴォルコシガン・シリーズはどれから読んでも問題なく楽しめるが、“ミラー衛星衝突”からというのはお奨めできないかな。面白味が若干薄いのは否めない。出来れば“戦士志願”から順に堪能していただきたい。

 本当は戦士志願~メモリーまで読み直してからミラー衛星衝突を読もうと思っていたのだが、引っ越ししてから半年も経つのに段ボールを積んだまま放置しており面倒で探すのは途中で諦めた。
 だけれども、ちょっとした収穫がった。デュマレスト・サーガ全31巻を発掘することが出来た。31巻中読んだのは1冊のみ。それもかなり昔で、何を読んだか記憶にないレベル。実質すべて未読といって差し支えない。
 これの入手は、2006年に1巻~5巻まで復刊(これ以降の巻は現在にいたるまで復刊されていない)された時期に、オークションで入手したという経緯がある。入手したら安心して積読塚の材料にしてしまったのであった。
 これでしばらく暇が潰せるな。でもこれ、本当は続きがあるんだよな……翻訳されることはたぶん……ワイルドカードも……

2012年3月26日月曜日

孤高の疎外漢

背が高く、足も長く、イケメンなお客様がいらっしゃいます。本当に羨ましいかぎり。なのですが、服装が駄目ということらしい。“らしい”というのはわたしの意見では無く、他のお客様の見解なのです。
 
・イケメンなお客様をイケ氏とします。
・イケ氏の服装が駄目だとおっしゃるお客様をエヌ氏とします。

 エヌ氏は高学歴高収入で、多趣味で、家庭持ちでお子さんが3人いて、リーダー的な方。非の打ちどころない好人物である。
 このエヌ氏は面倒見もよく、会社の後輩を引き連れて旅行などによく行かれる。わたしの仲介でイケ氏と知り合う。面倒見のよいエヌ氏は一回り若いイケ氏を仲間内の旅行に誘う。で、エヌ氏とイケ氏はかれこれ3年ほどの付き合いになる。
 先日、エヌ氏がいらっしゃり、イケ氏の服装が駄目だと言われた。何が駄目なのか聞いたところ、一週間ほど前にエヌ氏が企画した旅行にイケ氏も参加したそうで、他の参加者の女性陣の間でイケ氏の服装が話題になり、その話がエヌ氏にも伝えられたということらしい。女性陣もイケ氏と知り合って3年ということは一応書いておく。
 イケ氏は背が高く、足も長く、イケメンであるということは事前にお伝えしたとおりであるが、前々からイケ氏の服装が気になっていたらしい。イケメンなのに勿体ないということのようである。
 それで、イケ氏の改造計画が女性陣からあがったようで、どのような展開になるのか興味津々である。

 まあ、ハッキリいうと羨ましいかぎりである。イケメンであるがゆえ服装にまで女性陣に話題にされ、改造計画まで立てられるのである。傍から見ればこれほど羨ましいことはない。
 過去、現在にも無いし、未来にもわたしには起こりえない状況である。なんという疎外感。といことで羨ましがっても仕方が無い。“疎外漢”にわたしはなる。というか嫌でも“疎外漢”である。というかこういうことは誇らしくしないとならない。
 改めてここに宣言する。わたしは“孤高の疎外漢”である。どうだ参ったか。わっはっは。こら、“孤独の”とか“孤立の”とか言うなよ……

2012年3月25日日曜日

2年前のネタの推測的補足って……

“自作RGBアンプ(NJM2267)をSCPH130で使用して満足な結果がでました”というネタを以前に書きましたが、良い結果がでてめでたし、めでたし。な感じで、どうして良い結果になったのか考察的なものは書いていませんでした。というか阿呆なので考察的なものは書けなかったというのが正しいところなのです。
 なんとなくいつもあれはどうして良い結果になったのか考えるとはなしに考えていたのです。そうしていたらハタと気が付いたのです。今回はそれを書いてみました。ただし、実験とかはしていないので根拠の薄い考察的なものです。推測だけで書きました。間違いや誤りがある前提で読んでください。
 旬はとうの昔に過ぎ去ってしまったネタなので書いても無意味なような気がしています……


 PSone液晶モニターの正規な使用法と、RGB(21Pin)を利用した接続法の違いにいまさらながら気が付きました。これで何故シンクチップクランプが有効になるのか分かった気がします。
 まず、PSone液晶モニターの正規な使用法を改めて確認します。PSone液晶モニターは、PSoneと直接接続して使用する周辺機器です。接続になにも使用しません。AVマルチ端子のメスとオスを直接接続させる方式です。
 PSone液晶モニターを汎用利用する場合は、AVマルチアダプタを小改造して、他機種のRGB(21Pin)ケーブルと接続します。
 つまり、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルという余分な要素を追加しているわけです。わたしの場合には、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルの中間にRGBアンプを追加しているので3つの余分な要素を追加していることになります(もっと詳しく書くとRGBアンプだけでなく、同期分離とシンクチップクランプを追加しています)。
 AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルという余分な要素が問題になるということです。これを打ち消すためにRGBアンプを使用していることになるということです(結果を客観視するとそういうことになる)。

 RGBアンプは試行錯誤の結果という経緯があります。以前に経緯を書いたので繰り返しになりますがもう一度整理してみることにします。
 同期分離しても改善されず、NJM2267でRGBアンプを追加してもいま一歩で、シンクチップクランプを追加して満足のいく結果になりました。実はここで思考停止をしてしまっていたんです。が、なんとなく以前のことを思い出して検索していたら、急に霧が晴れたような答えらしきものを発見したのです。
 映像信号は直流信号だそうです。で、RGB(21Pin)ケーブルには電解コンデンサが内蔵されていますよね。この電解コンデンサは直流成分をカットして交流成分のみにする役割があるということみたいなんですな。
 ということを踏まえると、PSone液晶モニターの要求している信号は直流成分をカットしない映像信号だったわけ(PSoneと直接接続して使用する周辺機器)。
 つまり、AVマルチアダプタと他機種のRGB(21Pin)ケーブルを利用して汎用化しようとすると、直流成分をカットしてしまった交流成分のみの映像信号になってしまうということなんですな。もっとハッキリいうとAVマルチアダプタは悪さをしていない様子(推測)。

 偶然にうまくいったものをいまの知識で改めて考えると、暗中模索だったことがよく分かります。
 同期分離はおそらく的外れであり、NJM2267のRGBアンプも終端処理に電解コンデンサを使っているので、これもおそらく意味が薄く、最終手段として追加したシンクチップクランプで、失われてしまった直流成分を補っているということです。
 間違っているかもしれませんが、電解コンデンサを通すと輝度情報が失われるということになるのだと思われます。シンクチップクランプで黒レベルを底上げして固定させるというイメージですかね。
 単純な話、同期分離とNJM2267のRGBアンプは不要だったのかもしれない。シンクチップクランプだけあれば良かったのかもしれない。

 RGB化N64,RGB化GCとDCが顕著に良い結果がでたのは、おそらくRGB信号が基準に満たないからだったということなのだろう。RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターでそれなりに映っていたのは、TVやモニターのマージンというか性能に助けられていたということではないかと思われる。
 PSone液晶モニターは、RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターというよりは、直流の映像信号を要求する業務用モニター的なものになるのかな。
 だから、家庭用ゲーム機を業務用モニターに映す場合にシンクチップクランプが有効になるという手段が、PSone液晶モニターにも有効になるということだったんですな。
 この結論に達するまでに2年も掛ってしまった。本当に阿呆ですね。なにはともあれ阿呆は阿呆なりに紆余曲折の末に、というか紆余曲折があってこそ理解を深めることができました。

 誤解のないように改めてしつこく書きますが、RGB(21Pin)入力端子があるTVやモニターでは、シンクチップクランプは避けた方が良いでしょう。
 家庭用ゲーム機を業務用モニターに映す場合には有効な手段のようです。
 PSone液晶モニターは業務用モニターに近しいというだけで、業務用基板が映せるということはありません。信号レベルの違いがあるので、映ったとしてもおそらく白飛びしてしまうと思われます。もしくは同期信号の問題でまったく映らないとかね。最悪な場合PSone液晶モニターが壊れて火を噴くなどということもあるかも知れません。わたしの興味の範疇にはありませんので本当のところは判断できかねます。

SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作


2012年3月20日火曜日

グーチョキパンチョ







 チペワのエンジニアブーツを入手してからというものブーツに興味津々なわけであります。
 仕事柄エンジニアブーツを履いていても問題ないので、キャタピラーのエンジニアブーツを履きだしました。チペワとの違いはロングなのにすごく軽く、ワイズがEということもあって甲の痛みは皆無なわけです。まったくストレスを感じないエンジニアブーツだったりします。
 入手して直後にピュアホースオイルを薄く塗りこんで、防水スプレーを吹いたのですが、水が掛ると普通に染み込んでしまいます。ということで、革を縫う蝋引き(蜜蝋)とピュアホースオイルを湯銭して混ぜた靴クリームを自作しました。蜜蝋を多めにしてしまったため若干硬めですが、効果絶大でした。








 前振りはこれぐらいにして、本題に入ります。普段履きでもう一足ブーツが欲しくて仕方なくなり、いろいろ物色していました。今回は編み上げタイプに絞って検索、検索。ホワイツやウエスコがカッコいいなあ。お値段がお高い……わたしには高嶺の花です。買えない値段ではないけれど、もう少し庶民価格でそれでいて造りがしっかりしていて、レッドウイングでもなくチペワでもないメーカーってないかしら。
 探せばみつかるもので、シエテ・レグアスのサイレントウォーカーが目に留まりました。メキシコ製。自社持ちのタンナーで鞣した革で造られているということです。定価は3万円前後。amazonで2万円前後。オークションでも2万円前後でしょうか。amazonではセール時で1万円前後で入手できることもあったようです。サイズが24,5cm未満であれば一万円以下で入手可能(2/29現在。amazon)。
 わたしはオークションで1万6千円(新品・送料込)で入手しました。オークションの検索は“siete leguas”です。“シエテ レグアス”で検索すると安い方は出てきません。とはいっても日本ではメジャーなメーカーではないようで、出品は少ないですね。

 わたしが入手したのは、6アイレット3フックの“5210 サイレントウォーカー”です。ソールはビブラムのクレイプソール。ソールはミニビブラムよりクレイプソールの方が断然カッコいい気がします。

 インプレッション的なもの。とはいえ比較対象はチペワのエンジニアブーツだけになりますので、適当に読み飛ばしてください。わたしの足は24cmで幅広甲高でスニーカーは26cmがジャストサイズです。 チペワは8,5Dでした。インソールはレッドウイングのレッドベッド。履きなれるまでは甲が痛かったです。現在は鈍い痛み程度。ワイズがEだったら問題なかったのかな? と、今にして思う。
 シエテ・レグアスは8Eをチョイス。インソールは不要です。サイズはバッチリ。重さはチペワよりも軽い。革質はチペワとは違う。チペワはピュアホースオイルでしんなり柔らかになったが、シエテ・レグアスは革が厚くて乾いていて硬いです。ピュアホースオイルを入れてもほとんど変化がありません。もっとも甲の痛みが無いのでムキになって柔らかくする必要もないので、そんなにオイルは入れません。じっくり育ててゆこうかと思っています。
 脱ぎ履きはチペワの方が圧倒的に楽です。20秒もあれば余裕です。シエテ・レグアスはもう少し時間が掛りますが困難というほどではありません。
 靴の大きさはシエテ・レグアスの方が大きく、アイアンハートのブーツカットではヒールが隠れません。アイアンハートのフレアーカットが欲しいところ。
 クレイプソールということもあって、履き心地は良いです。インソールが標準で入っておりサイズ的に遊びがなければインソールは追加する必要は無いような気がします。

 もう少し補足やらあれこれをば。サイレントウォーカーはワークブーツのカテゴリーになります。トゥにスチールが入っているようです。知り合いのスカイラインの後輪タイヤに轢かれましたが、ヘッチャラでした。ワークブーツでは軽量のような気がします。とはいえスニーカーほど軽くはありません。
 脱ぎ履きが若干面倒です。紐を解いて脱いだり履いたりすること前提です。が、面倒臭がりなわたしは少々工夫しました。まず、付属の靴紐だと若干短いので、靴紐を変更しました。靴紐はパラコードに変更。以前にロールで入手したので紐には困らんのです。1mで約33円とういのもコストパフォーマンスに優れているし、強度面でも靴紐には十二分なのであります。
 それと、パラコードはなんというかサラサラしていて結びが緩みやすいのですが、結び目になるあたりを蝋引きするとカチっと結べます。
 それで、靴紐(パラコード)をやや緩めに結びます(靴の中で足が遊ばない程度)。こうすると脱ぐのはだいぶ楽です(約10秒)。ですが、履くのはやはり靴ベラが必要な感じです。ただし靴ベラを使うと履きやすいようでいて実際は履きずらいんですな。靴ベラが抜けなくなるんです。かといってもっと紐を緩めにすると今度は靴の中で足が遊ぶのです。そういった時にフィンガープルループがあるのです。ですが、わたしの指は太すぎてフィンガープルループが利用できないんですよ。








 ということで、フィンガープルループを使用するための自分専用の道具を自作しました。あ、わたし仕様の道具なので完全に余談になるな。ま、いいか。
 素材はステンレスです。円になっているステンレスの部分は近くのホームセンターで入手。フィンガープルループを掛ける鉤状にステンレスの丸棒を曲げただけ。持ち運びに困らない程度には小さくしたつもり。自作した道具を使用すると約40秒で履くことが出来ました。靴ベラを使用するより幾分かマシになった。履きこむともうちょっと早く履けるような感じ。コツとしてはフィンガープルループを引っ張りつつ、足を尺取虫のようにもぞもぞさせると履きやすい。ま、横着しないで靴紐を解けばよいだけの話なのですが、ね。
 自作して使い勝手もそこそこなので満足していたが、ふと気付いたんですよ。S字のフックで事足りたんじゃないかってね。この手のS字フックを大量に使用していたのに……灯台下暗しとはまさにこういうことなんじゃないのかな。


 入手前にシエテ・レグアスについて調べると、“パンチョ”の愛馬に由来するとありました。1955年創業。で“メキシコの英雄パンチョ”について調べると、豪傑な人物だったようでありますな。アメリカさんとも揉めたようですし。最期は凶弾によりお亡くなりになられた。
 Wikiの抜粋では“ビリャはメキシコの大衆から英雄として扱われたが、メキシコ革命正史上では無視され続けた。彼が議会で正式に革命の功労者とされたのは死後43年経った1967年のことであった”とあります。
 シエテ・レグアスの創業が1955年ですから、メキシコ革命正史上では無視されていたが、メキシコの大衆から英雄として扱われていたというのは本当のようですね。ひょっとしたらメキシコではシエテ・レグアスのブーツをパンチョブーツと呼んでいたりして。








 そんなこんなでパンチョブーツとチペワを交互に履いているわけですが、先日、パンチョブーツを履いて本屋に行きました。“都市と都市”を買いにいったのです。しかしお目当ての本は無く、なにか面白そうな小説がないかしらと物色していると、“パンチョ”という文字が目の隅に入ったわけです。“パンチョ・ビリャの罠”。パンチョブーツを履いて“パンチョ・ビリャの罠”を偶然に発見したわけです。出会いは突然訪れるものです。そうそうあることではありません。ビリャの愛馬(シエテレグアス)が出会わせてくれたに違いありません。

 そういうわけで、“パンチョ・ビリャの罠”を読みました。パンチョさんは物語の冒頭から登場しますです。はい。メキシコの酒場のテーブルに、首チョンパされたパンチョさんがドンと置かれるのであります。ミイラで、ヒゲつきで。割とカラっとしております。ホラーテイストありません。ここから物語がスピーディーに動き始めます。人がどんどん死にます。割とあっさり死にます。スプラッターテイストありません。ミイラの首がどんどん増えます。一つから三つに。二つ減って、四つ追加して五つになりました。みたいな。簡単にいうと、パンチョの首をめぐる争奪戦です。パンチョさんを知るには程よいエンタメではあったかな。
 装丁とタイトルは正直にいうと、あまり心惹かれる感じはないかな。シエテ・レグアス経由でパンチョ・ビリャを調べていなかっら間違いなくスルーしていたと思う。






 ブーツネタはもういいかな。欲しいブーツはあるのですが、当面は三足で事足りるのでね。そうするとブログを更新するネタはしばらく無いかな。ま、面白い小説でも見つかればいいのだけれど。

2012年3月17日土曜日

オレンジ色のニクい奴

昨夜ブンガクのようなものを続けて読んだら、糞みたいなコンボがキマって肥溜めに浮かぶ糞になった気分なのと、明日が叔父さんの通夜だということで、今日は仕事もなんとなく手につかない。
 そんなこんなで気分を変えたい。ブログを一日に2度更新することにした。といっても書くこともないので、以前に書いたやつでドキュメントに投げ置いてある適当なのを引っ張りだしての更新です。読み返してみてもちっとも面白くないのだけれど。昨夜ついでに写真も撮っておいたし。 


 先日、腕時計が欲しい(安くて、機械式で、ゴツいやつ)とブログに書いたが(追記:そんなこと書いていません。記憶を改竄している。というか痴呆ですな)、条件にピッタリ当てはまる時計をamazonで見付けてしまいました。
 それは“SEIKO ダイバーズ(SKX781K1)”です。海外では“オレンジモンスター”という愛称で親しまれているようです。機械式でゴツいです。お値段も14,700円とお手頃な価格です。
 これを見付けた時には、これだ! と思いましたね。早速注文してしまいました。

 文字盤が黒い“ブラックモンスター”という選択肢もあったのですが、服の色は地味目ばかりなので、さし色としてちょっと明るい色の文字盤が欲しかったので、迷わず“オレンジモンスター”に決めました。

 インプレッション的なもの。ダイバーズなので当然防水(200m)です。自動巻きで、手巻きの機能はありません。時刻合わせの際に秒針は止まりません。文字盤は大き目で時間は見やすい。蓄光も夜間の視認性を高めておりナイスです。
 ウレタンベルトも選択できましたが、バンドはステンレスを選びました。ステンレスバンドのコマを二つ外しました。バンドのピンはCリングで留めてあります。非常に小さいので無くさないように細心の注意をしましょう。わたしは一つ無くしてしまいました……

 正直に言います。ゴツいと思っていたのですが、それほどゴツくないよね……? ウェーブセプター(WV-M200D-1AJF)の方が若干デカいんですもん。もうちょっとゴッツゴツなのを期待していたんだけれども。まあ、いいんですけれど。シンプルでオレンジで良い感じではあります。






 今日はこれをして“オレンジ色の牛丼屋”に行くんだ。……というか、お前は牛丼屋か本屋しか行くとこないだろうが。と、自分に突っ込んでおきます。

 でもでも、最近自炊も頑張っているんですよ(ていうか、誰に媚びているんだお前は。気持ち悪いって)。お米に人参と油揚げを刻んで、一緒に炊きこんで“人参ご飯”とか作っています。甘くておいしい。






 しかし“オレンジ色のニクい奴”とかなんなんでしょうね。不意に浮かんできちゃうですもん。なんだっけ? いや本当に知りません!
 台所洗剤といったらジョイだからね。親父は確かライポンとか訳の分からんこと言っていたな…… 
 みなさん、台所洗剤と言ったらなんですか? ママレモ……いや、何でもない。ジョイだよジョイ!

 全然関係ないけど、“ライポン”を検索したら可愛らしい蜂が出てきた。刺さない蜂ということで、昔は子供たちに簡易ペットにされていたらし。みなしごハッ……いや、何でもない。

食い合わせは確かにある

安部公房を知らぬ人はほとんど居らぬであろう。わたしも知っているくらいだから。ただ、読んだ記憶は無い。なんとなく敬遠していた。本屋で面白そうな本を物色していて“箱男”を見付けた。安部公房か……文学? まあ、何でも良い。完全にタイトル買い。

 正直な感想は、ワケワカメである。ただ、読むのに苦労はない。一気に読まされる力があることは確か。どこかでワケワカメが解消されるのだろうと、次の章で、次のページでワケガワカルはずと思っていたが……ワケワカメだった。
 こういうのがブンガクなのだろうか……やっぱりわたしには向いていないな。部分部分は面白いと思うのだが、全部ひっくるめると何がどうなっているのかサッパリ分からん。わたしが阿呆すぎるんだろうな、うん。

 箱男の中の人の感覚はなんとなく把握できるかな。わたしのこのブログだってある側面では箱男的ではある。匿名で適当なことを書いているんだから、ね。
 現代に通じる箱男といえばニートの人かな。存在するけど存在しないみたいな、ね。ニートといったって千差万別だろうけど。
 生温い環境で成立するニートの人は少なからずいるよね。わたしだって環境が許せばニートになりかねないと思うもん。もし、宝くじで3億とか当たったら絶対に間違いなくニートになると思う。宝くじなんて買わないけど。だって限りなくゼロに近い確率なんてあてに出来ないし。
 箱男というかニートというかそういう要素はわたしにはもの凄くあるな。ただ環境が許さないだけ。精神的にはニートかも知れないな。
 今も昔も夢とか希望とか野望とか本当に無いし、この先生きのこる理由も望みもなんにもないんだな。惰性で生活しているだけだし。何もかも遅すぎるんだよな。気付くのが。そのうちにどうにもこうにもならなくなって進退窮まって困り果てるんだろうな。そして周りに迷惑を掛けてしまうんだろうな。嫌だ嫌だ。最悪だな。
 そうならない為になんとかしなくてはと思うのだが、どこから手を付ければよいものやら……
 明日から気持ちを入れ替えて頑張るとするか。そろそろ寝るか……









 そろそろ寝るかと寝床にもぐり込んだが眠りつけない。“箱男”と一緒に入手した著者:沼田まほかる“猫鳴り”でも読むことにするか。
 こちらも一気読み。こちらは猫を触媒にした何かを突き付けてくる3章だての物語。
 ニュートラルな気分で読んでいたならば、もっとなにか刺さる物語だったのだろうが、“箱男”を読んだ直後に続けて読んだものだから刺さるところで刺さらず、妙なところが気になる始末。救いようのないどうしようもない駄目な登場人物というのがまったく居らんのですよ。一見殺伐としていているが、救いがある物語なんですな。なんという疎外感。わたしにはない救いがある感じ。なんなのコレ。ふざけんじゃねえよ。最悪だ。

 やはりブンガク的なのは全く性に合わないや。ブンガクってのはなにか人の心を腐らせるのが目的なのか? 糞以下だな。何がって決まってるじゃないか、わたしが糞以下なのは。
 睡眠時間を削って、30分寝坊して、慌てて着替えて、顔を洗って鏡をみると糞みたいな自分が見返しているもんだから鏡をぶち割りたくなった。最悪や。最悪。……寝坊しました。