2010年3月25日木曜日

シンクチップクランプの回路の変更(LM317)

 シンクチップクランプの回路を変更してみた。
 1S2076を8本使用していましたが、調整可能にしてみようかな? どうすれば電圧を可変できるかな、と、興味本位で検索すると、LM317でそういう回路が出来そう。
 早速、適当な空中配線で組み上げ太い熱収縮チューブで絶縁してRGBアンプに無理やり収めました。
回路構成は、
・LM317T
・120Ω
・500Ω(半固定抵抗)
・1N4002×2(必要ないかも)
・10μF電解コンデンサ
・0.1μF(パスコン)
・1S2076×4(R,G,Bに各1本+1本)
 こんな感じです。
 調整範囲は0~3V位になっていると思う? 1S2076を繋げる前には下限が1.3V位だったので、多分これくらいになると思う。とにかく適当です。
 半固定抵抗をケースに固定して、ケースを開けずに調整可能にしました。
 早速テストしてみました。電圧をMAXにすると白飛び気味。下限から半分くらいの電圧では明るさの変化はない。急激に調整すると、一瞬、画面全体が白みを帯びるが、潮が引くように落ち着く。とりあえず5時間くらい放っておいたが問題なさそうなので、一応成功なのかな?
 結論は、1S2076だけで問題ないので、こんな回路構成にする必要はない。業務用モニタなどと、SCPH130を併用する場合には有効かもしれない。
 配線がさらに増え、ギュウギュウになってしまい、ケースを開けたり閉めたりしているとそのうちにショートしてしまいそうだから、RGBアンプはもうこれ以上弄らないことにした。

※関連するリンク
2年前のネタの推測的補足って……



SONY製LMD-9050でドラクエ7をRGB接続で遊ぶためのドラクエ7より楽しい電子工作

2010年3月14日日曜日

自作RGBアンプ(NJM2267)をSCPH130で使用して満足な結果がでました

RGBアンプ(NJM2267)を自作してみました。前回の続きのようなものです。前回の更新の時には既におおよそ完成していたのですが、駄文を起こしていなかったのと、今一歩な状態でしたので、足掻いていました。最終的に良い結果が昨夜確認できましたので、その経緯を急いで駄文に起こしてみました。なにぶんノイズの多い駄文ですが、適当に拾い読みしてください。

 目的は、SONY純正のPSone液晶(SCPH130)をRGB(21PIN)接続で、他のゲーム機などで汎用利用するためです。
 当方が所有するゲーム機の、RGB化N64(これは既に解決済み。前回の更新を読んでみてください)RGB化GC,DCをSCPH130にRGB接続しても、黒潰れが酷く使用には堪えないことから悶々としていて(結果的には1年間ぐらい悶々としていました)、暇をみては検索したり、CXA1645で問題を解決しようとしたり(これは自分のスキルがなくあえなく失敗。しかも2回も……)していて、SCPH130に弄ばれていましたが、ようやくこれらの問題を解決できました。
 失敗したCXA1645を利用したエンコーダーで自信を無くしていましたが、これがかえって良い経験になったようです。電子工作全般の知識はいまだにぼんやりしかありませんが、ほんのちょっぴりだけは向上したのかな? 

 そろそろ本題に戻ります。
 生基板が余っていたので、基板は自作してみました。ケースもABS板で自作してみました。ただ、無計画で現物合わせな自作なので、仕上がりは美しくないですし、配線などもゴチャゴチャになってしまいました。まあ、機能してくれれば良いかなというノリです。
 はじめにケースを適当なサイズで作ったら高野豆腐(ABS板が茶色なので)みたいになってしまったので、切って貼ってをして少しはマシな形にはなりましたが、欲を言えばもう少しコンパクトなサイズにしたかったなあ。ケースの色は面倒になってしまったので、白いサフェーサーを塗装して終了。
 電源ジャックの穴は反対側に開けてしまったので、透明なプラリペアで穴を埋め、電源確認用のLEDを仕込んだのは内緒です(光が強く目に障るのでLEDをヤスリで削り光を拡散しました)。
 RGBアンプ(NJM2267)もかなり適当に作ったので、パスコンも適当な追加方法ですし、基板を小さくカットし過ぎてケースに固定する穴もきわどい位置になりました。
 電源は、RGB21PINコネクタ内の11番ピンのAVコントロール信号(+5V)を利用するつもりでしたが、PSoneからの電源+7.5Vを、三端子レギュレター(7805)で+5Vにして供給することにしました(失敗したCXA1645を利用したエンコーダーから部品を再利用)。これはユニバーサル基板で作りましたが、ケースを切って貼ってをしていたらケースに収まらなくなり、基板を使用しない空中配線で作り直しました。絶縁は太い熱収縮チューブで。
 追加作業として、ケース内側にシールド効果を期待して、銅箔テープを適当に貼りました。

 





 なんとか完成して、早速テストしてみることに。
 まずは、GC(RGB化)で試してみました(使用ソフト:ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)。アンプ有り無しでこんなに変るのかというぐらいの違いがでました。
 ただし、“ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス”は、映画的な映像なので? つまり暗部階調の多用というんでしょうか? もう少し改善すれば実用できそうです。
 その他のソフトでも試してみました。“ゼルダの伝説 風のタクト”でも暗部の諧調があまりよくありません。もう少しなんだけどなあ。
 それから、すでにRGBアンプを内蔵したN64(RGB化)でも試してみました。発色は良くなりましたが、黒潰れが起こりました。RGBアンプを内蔵したN64での使用は逆効果でした。LM1881で同期分離するだけで十分ですね。
 普通に映っていたSFCでも使用してみましたが、黒潰れが発生してしまいます。

 それから数日後……
 NJM2267にはR,G,Bだけでなくコンポジット信号も通しているので(1回路余っていたのでモッタイナイという理由で使いました)これが駄目なのかな? 試しにNJM2267を通さないでスルー接続をしてみると……完璧な映像です。これが望んでいた映像です。暗部の階調も完璧です!
 ところが……“ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス”のオープニング映像をループ再生させていると、暗部の階調が徐々に悪くなり、三度目のオープニングでは黒潰れが致命的なぐらいになります。RGBアンプの電源を切って再度電源を投入すると完璧な状態に戻ります。N64でもテストしてみましたが、やはり同じ症状になります。ということは、RGBアンプに原因があることになりますね。
 ここでお手上げ状態です。完璧な状態を知っているだけに、諦めがつきません。困ったときは検索、検索。“黒レベル、バックポーチ、クランプetc……”よく分からないですが、黒レベルをクランプ? させればいいようです。
“家庭用ゲーム機をRGBモニタで。(nkmm the Metal )”というサイト様で簡単な対処法が記載されていました。ありがたや、ありがたや。
 業務用RGBモニタでの対処方法のようですが、“1S2076”というダイオードを複数個追加するだけなので、なんとかケースに収まりそうですので試してみます。結果や如何に!?

 さらに、それから数日後……
 1S2076(日立製)が届きましたので、テストしてみました。7805から電源を取りました。都合8本の1S2076を使用しました。あと1本足しても良さそう。それとこういう方法(R,G,Bにある一定の電圧を掛け黒レベルを安定させる)を“シンクチップクランプ”というようです。
 結果は、完璧でした。黒レベルをクランプさせる前よりも、さらに上をいく完璧さです。その完璧な状態を維持し続けます。暗部の階調も完璧です。
N64(RGB化)でも、RGBアンプが不要なSFCでも試してみましたが、黒潰れは発生しません。不自然な色合いや映像の劣化も無さそうです。形はあれですが、ゲーム機によってRGBアンプを着脱する必要はありませんね。多分。
 電源をRGB21PINケーブルから取り、AVマルチアダプタの中身を除いてしまえば、NJM2267×2,LM1881,電解コンデンサ,抵抗,その他ぐらいなら収まるでしょう。多分。
 それと1S2076を8本使用して5Vの電圧を落としていますが、5本を直列に繋ぎ、R,G,Bに各1本の使用をしているので、合計で8本使用しています。気持ち明るいので、5本直列しているところにもう1本追加してもよさそうな気もします。現状では、おそらく0.8~1.4V位の電圧がクランプ電圧になっているのかな? 気持ち明るいのはOSDでコントラストなどを調整するだけで収まる範囲だろうということで、1S2076の追加はしていません。
 これで“SCPH-130”をRGBで汎用化という念願がかないました。ちなみにDCでは試していません。(※追記DCでも試してみました。バッチリ映ります。RGBアンプの必要のないRGB化NewFCでも何ら問題ありませんでした)押入れから出すのが面倒なので。これをもって“SCPH-130をRGBで汎用化”は完了です。
 わたしなりのSCPH-130の汎用化はブログ内に分散しているので、気が向いたらまとめてみようかな。今回は携帯で写真を撮ったのですが、ピンボケすぎるので写真は一枚だけ。まとめ的なものができたら一緒に写真もアップロードします。
 
 注意的なもの。
 わたしは永遠の電子工作初心者なので、つまり阿呆なのですが、いまだに電子工作全般について分からないまま、あやふやな工作しかしていません。この電解コンデンサーはどうして必要なのか? どうしてこの抵抗値の抵抗なのか? 理解しないまま、あれとこれを組み合わせればこんな機能をするんだ。と、色々なサイトを見て真似るだけなので、いわゆる応用が利きません。ですので、このブログの全ての情報は信用に値しません。いい加減で適当です。

※まとめ的なものを作るのが面倒そうなので、とりあえず写真を追加してみます。
写真の写りが良くなくいまいちですが、白飛びも無く実際はもっと綺麗な映像です(RGBアンプ使用時)。

※追記
 シンクチップクランプ回路の追加で、気持ち明るいのは、OSDで調整をしました。
コントラストの数値:B9を数値:AAに変更しました。コントラスト調整の幅はかなりあり、数値:AAの状態から増減可能です。お好みで調整してみてください。
 ちなみに数値を変更される場合には元に戻せるように元々の数値を必ずメモしておきましょう。

 RGBアンプを付けたまま、PS,NewFC(RGB化),SFC,N64(RGB化),GC(RGB化),SS,DCのゲーム機に使用してみましたが、各ゲーム機ごとにコントラスト調整の必要はありませんでした。当然ですが、それ以外のゲーム機は所有しておらず、確認することはできません。

  もっと簡単な対処法は、シンクチップクランプ回路(回路とはいうものの、本当に簡単)と、できれば同期分離回路(LM1881)だけをAVマルチアダプタに内蔵すればRGBアンプは必要ないかもしれません。試していないので、真偽のほどは分かりませんが。
 空中配線で絶縁さえ気を付ければ低コストで可能なので、試してみるのもいいかもしれません。
 当方は一切の保証も責任も出来ません。あくまでも自己責任でお願い致します。



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2010年3月9日火曜日

モテアソバレル

 性懲りも無く“SCPH-130”を汎用化すべく弄っています。
 N64(RGB化)とは相性が悪く、微妙な具合でしたが(黒が潰れる)、簡単な対処法がありました。

 対処法の前に、N64(RGB化)の仕様を記載しておきます。2SC1815BL様で頒布していただいた、NJM2267を使用したアンプキットでRGB化しました。
 以前はこういった電子工作の知識がまったく無く、キットを利用していましたが、まだ解らないことだらけですが、今はぼんやり理解できるようになりました。

 RGB21PINケーブルの仕様は、N64内に内蔵したRGBアンプがあるので、コネクタ内の電解コンデンサを殺してあります。

 N64とRGB21PINケーブルは前述の仕様で、SCPH-130との接続は、入力端子をRGB21PINメスに変更したAVアダプタを介してRGB接続をしています。RGB21PINメス→AVマルチアダプタメスの結線は、
これ と同じ仕様です。
 確認用のソフトは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」です。以前は、オープニングのシーンで洞窟にカメラがズームしていく場面で、黒が潰れてしまっていました。
 今回は簡単な対処法で黒潰れがだいぶ改善できました。簡単な対処法とは、“ビデオシンクセパレータLM1881”を利用したものです。
 一般的に家庭用ゲーム機のRGB21PINケーブルの同期信号はコンポジット信号を利用しています。家庭用TVモニターではまず問題になることはありません。が、“SCPH-130”ではS端子のY信号からの同期信号を利用しています。ですので、RGB21PINケーブルで汎用利用しようとすると“SCPH-130”が要求している同期信号よりもノイズの多いコンポジット信号になります。
 そこで、コンポジット信号をLM1881に通して純粋な? 複合同期信号にしてみました。結果はおおむね良好です。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のオープニングのシーンで、洞窟にカメラがズームしていく場面での黒潰れはなくなりました。比較写真を撮るのを忘れましたが(そのうちに比較写真を撮ります)。
 LM1881で必要な電源は、RGB21PINケーブルコネクタ内の11番ピンのAVコントロール信号(+5V)を利用しました。ユニバーサル基板で組み上げ、ショートしないよう太い熱収縮チューブでユニット化して、RGB21PINメス側の空きスペースに設置しました(LM1881 x1個,680kΩ x1個,0.1uF x2個だけでできる簡単な回路なので、ユニバーサル基板がなくても、空中配線でも可能なのでAVマルチアダプタに内蔵することも可能だと思います)。念のためにABS板を下に敷き絶縁処理を万全にしました。









 GC(RGB化)は、ほんの少しは改善しましたが、使用には堪えないレベルでした。DCは試していません(多分駄目だと思います)。
 どちらもメーカー非公式の接続方法なので、潔く諦めるのがいいでしょう。
と、言いつつアンプ(NJM2267)を噛ませれば何とかなるかも……などと思ったりしていて、諦めが悪いんですが。

 本当はCXA1645を利用したエンコーダーで一気に問題を解消しようと目論んでいたのですが、苦労して、生基板から作ったエンコーダーが機能しない…… もう一度作り直したのですが、駄目でした…… もっと電子工作の知識と腕を上げないと無理ですね…… そのエンコーダーで利用したLM1881を基板から剥がして試しに、どうなるか、というのが今回のネタでした。

 CXA1645を利用した自作のエンコーダーはいずれ再々挑戦するとして、もう一つ既製品を改造する方法を思いついたので(難易度はかなり低そうなので
)、そのうちに弄ってみようかな。うまくいったらブログのネタにします。その前にアンプ(NJM2267)を自作してみて試してみるつもりです。
 どちらも“SCPH-130”を汎用化する目的でのものです。“SCPH-130”を弄ぶ(モテアソブ)つもりでしたが、現状は弄ばれている状態です。いずれにしろ永遠の電子工作初心者のわたしには、“SCPH-130”がよい遊び相手になってくれています。


※関連するリンク
自作RGBアンプ(NJM2267)をSCPH130で使用して満足な結果がでました



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