RGBアンプ(NJM2267)を自作してみました。前回の続きのようなものです。前回の更新の時には既におおよそ完成していたのですが、駄文を起こしていなかったのと、今一歩な状態でしたので、足掻いていました。最終的に良い結果が昨夜確認できましたので、その経緯を急いで駄文に起こしてみました。なにぶんノイズの多い駄文ですが、適当に拾い読みしてください。
目的は、SONY純正のPSone液晶(SCPH130)をRGB(21PIN)接続で、他のゲーム機などで汎用利用するためです。
当方が所有するゲーム機の、RGB化N64(これは既に解決済み。前回の更新を読んでみてください)RGB化GC,DCをSCPH130にRGB接続しても、黒潰れが酷く使用には堪えないことから悶々としていて(結果的には1年間ぐらい悶々としていました)、暇をみては検索したり、CXA1645で問題を解決しようとしたり(これは自分のスキルがなくあえなく失敗。しかも2回も……)していて、SCPH130に弄ばれていましたが、ようやくこれらの問題を解決できました。
失敗したCXA1645を利用したエンコーダーで自信を無くしていましたが、これがかえって良い経験になったようです。電子工作全般の知識はいまだにぼんやりしかありませんが、ほんのちょっぴりだけは向上したのかな?
そろそろ本題に戻ります。
生基板が余っていたので、基板は自作してみました。ケースもABS板で自作してみました。ただ、無計画で現物合わせな自作なので、仕上がりは美しくないですし、配線などもゴチャゴチャになってしまいました。まあ、機能してくれれば良いかなというノリです。
はじめにケースを適当なサイズで作ったら高野豆腐(ABS板が茶色なので)みたいになってしまったので、切って貼ってをして少しはマシな形にはなりましたが、欲を言えばもう少しコンパクトなサイズにしたかったなあ。ケースの色は面倒になってしまったので、白いサフェーサーを塗装して終了。
電源ジャックの穴は反対側に開けてしまったので、透明なプラリペアで穴を埋め、電源確認用のLEDを仕込んだのは内緒です(光が強く目に障るのでLEDをヤスリで削り光を拡散しました)。
RGBアンプ(NJM2267)もかなり適当に作ったので、パスコンも適当な追加方法ですし、基板を小さくカットし過ぎてケースに固定する穴もきわどい位置になりました。
電源は、RGB21PINコネクタ内の11番ピンのAVコントロール信号(+5V)を利用するつもりでしたが、PSoneからの電源+7.5Vを、三端子レギュレター(7805)で+5Vにして供給することにしました(失敗したCXA1645を利用したエンコーダーから部品を再利用)。これはユニバーサル基板で作りましたが、ケースを切って貼ってをしていたらケースに収まらなくなり、基板を使用しない空中配線で作り直しました。絶縁は太い熱収縮チューブで。
追加作業として、ケース内側にシールド効果を期待して、銅箔テープを適当に貼りました。
なんとか完成して、早速テストしてみることに。
まずは、GC(RGB化)で試してみました(使用ソフト:ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)。アンプ有り無しでこんなに変るのかというぐらいの違いがでました。
ただし、“ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス”は、映画的な映像なので? つまり暗部階調の多用というんでしょうか? もう少し改善すれば実用できそうです。
その他のソフトでも試してみました。“ゼルダの伝説 風のタクト”でも暗部の諧調があまりよくありません。もう少しなんだけどなあ。
それから、すでにRGBアンプを内蔵したN64(RGB化)でも試してみました。発色は良くなりましたが、黒潰れが起こりました。RGBアンプを内蔵したN64での使用は逆効果でした。LM1881で同期分離するだけで十分ですね。
普通に映っていたSFCでも使用してみましたが、黒潰れが発生してしまいます。
それから数日後……
NJM2267にはR,G,Bだけでなくコンポジット信号も通しているので(1回路余っていたのでモッタイナイという理由で使いました)これが駄目なのかな? 試しにNJM2267を通さないでスルー接続をしてみると……完璧な映像です。これが望んでいた映像です。暗部の階調も完璧です!
ところが……“ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス”のオープニング映像をループ再生させていると、暗部の階調が徐々に悪くなり、三度目のオープニングでは黒潰れが致命的なぐらいになります。RGBアンプの電源を切って再度電源を投入すると完璧な状態に戻ります。N64でもテストしてみましたが、やはり同じ症状になります。ということは、RGBアンプに原因があることになりますね。
ここでお手上げ状態です。完璧な状態を知っているだけに、諦めがつきません。困ったときは検索、検索。“黒レベル、バックポーチ、クランプetc……”よく分からないですが、黒レベルをクランプ? させればいいようです。
“家庭用ゲーム機をRGBモニタで。(nkmm the Metal )”というサイト様で簡単な対処法が記載されていました。ありがたや、ありがたや。
業務用RGBモニタでの対処方法のようですが、“1S2076”というダイオードを複数個追加するだけなので、なんとかケースに収まりそうですので試してみます。結果や如何に!?
さらに、それから数日後……
1S2076(日立製)が届きましたので、テストしてみました。7805から電源を取りました。都合8本の1S2076を使用しました。あと1本足しても良さそう。それとこういう方法(R,G,Bにある一定の電圧を掛け黒レベルを安定させる)を“シンクチップクランプ”というようです。
結果は、完璧でした。黒レベルをクランプさせる前よりも、さらに上をいく完璧さです。その完璧な状態を維持し続けます。暗部の階調も完璧です。
N64(RGB化)でも、RGBアンプが不要なSFCでも試してみましたが、黒潰れは発生しません。不自然な色合いや映像の劣化も無さそうです。形はあれですが、ゲーム機によってRGBアンプを着脱する必要はありませんね。多分。
電源をRGB21PINケーブルから取り、AVマルチアダプタの中身を除いてしまえば、NJM2267×2,LM1881,電解コンデンサ,抵抗,その他ぐらいなら収まるでしょう。多分。
それと1S2076を8本使用して5Vの電圧を落としていますが、5本を直列に繋ぎ、R,G,Bに各1本の使用をしているので、合計で8本使用しています。気持ち明るいので、5本直列しているところにもう1本追加してもよさそうな気もします。現状では、おそらく0.8~1.4V位の電圧がクランプ電圧になっているのかな? 気持ち明るいのはOSDでコントラストなどを調整するだけで収まる範囲だろうということで、1S2076の追加はしていません。
これで“SCPH-130”をRGBで汎用化という念願がかないました。ちなみにDCでは試していません。(※追記DCでも試してみました。バッチリ映ります。RGBアンプの必要のないRGB化NewFCでも何ら問題ありませんでした)押入れから出すのが面倒なので。これをもって“SCPH-130をRGBで汎用化”は完了です。
わたしなりのSCPH-130の汎用化はブログ内に分散しているので、気が向いたらまとめてみようかな。今回は携帯で写真を撮ったのですが、ピンボケすぎるので写真は一枚だけ。まとめ的なものができたら一緒に写真もアップロードします。
注意的なもの。
わたしは永遠の電子工作初心者なので、つまり阿呆なのですが、いまだに電子工作全般について分からないまま、あやふやな工作しかしていません。この電解コンデンサーはどうして必要なのか? どうしてこの抵抗値の抵抗なのか? 理解しないまま、あれとこれを組み合わせればこんな機能をするんだ。と、色々なサイトを見て真似るだけなので、いわゆる応用が利きません。ですので、このブログの全ての情報は信用に値しません。いい加減で適当です。
※まとめ的なものを作るのが面倒そうなので、とりあえず写真を追加してみます。
写真の写りが良くなくいまいちですが、白飛びも無く実際はもっと綺麗な映像です(RGBアンプ使用時)。
※追記
シンクチップクランプ回路の追加で、気持ち明るいのは、OSDで調整をしました。
コントラストの数値:B9を数値:AAに変更しました。コントラスト調整の幅はかなりあり、数値:AAの状態から増減可能です。お好みで調整してみてください。
ちなみに数値を変更される場合には元に戻せるように元々の数値を必ずメモしておきましょう。
RGBアンプを付けたまま、PS,NewFC(RGB化),SFC,N64(RGB化),GC(RGB化),SS,DCのゲーム機に使用してみましたが、各ゲーム機ごとにコントラスト調整の必要はありませんでした。当然ですが、それ以外のゲーム機は所有しておらず、確認することはできません。
もっと簡単な対処法は、シンクチップクランプ回路(回路とはいうものの、本当に簡単)と、できれば同期分離回路(LM1881)だけをAVマルチアダプタに内蔵すればRGBアンプは必要ないかもしれません。試していないので、真偽のほどは分かりませんが。
空中配線で絶縁さえ気を付ければ低コストで可能なので、試してみるのもいいかもしれません。
当方は一切の保証も責任も出来ません。あくまでも自己責任でお願い致します。
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2年前のネタの推測的補足って……
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