PDFにしたネタを、Googleドキュメント経由で公開していたつもりが、どうやらPDFには対応していない模様。
Bloggerにログインしていない状態で確認したところ、PDFが表示されないので、これはおかしいだろうと調べたら、上記の理由でした。
そういう訳でして、Yahoo!ブリーフケース経由で、改めて公開します。
「積読塚」
「隊列文法」
「黄昏鳥」
「ルドルフの帝国」
「忠告」
※10月25日にリンクがあります。上記のURLはリンクが切れています。
10月25日
2008年9月22日月曜日
「悪党パーカー/逃亡の顔」著者:リチャード・スターク/訳者:青木秀夫
「悪党パーカー/逃亡の顔」著者:リチャード・スターク/訳者:青木秀夫
この作品はHPBのみで文庫落ちしていません。本国で出版されたポケット・ブックス版表紙のイラストレーションは、フランケンシュタインの怪物を彷彿とさせるデザイン。ちなみにHPBは勝呂忠氏の抽象画です。
このシリーズが気に入っている理由。先日、このシリーズを要約するとしたらとして書いたのですが、要素として、計画、実行、勝利が心地よい。肝心要の“悪”は、パーカーという“悪の倫理”を通して選択・実行される。この“悪の倫理”を体現するパーカーと一体化することが心地よいのだ。日常生活のストレスを発散させる役割を、このサーガに期待しているのかも。悪の倫理の匙加減が絶妙であるのは、出版されている作品数が物語っている。
タイトルについての戯言。
「逃亡の顔」の“顔”を“貌”に変更するとより鋭さが増すような気がします。「悪党パーカー/逃亡の貌」どうでしょう。まあ“かお”とは読まないので却下でしょうが。
この本にはビニールカバーが付いていなく(もともと無いのかも)、クリアファイルを材料にして、先端がローラーになっている半田ごてで溶着した。だいぶ以前に自作したものだが、感触がとても良い。
2008年9月19日金曜日
昨夜読み終えた本について。感想のようなもの。
先日、紹介した本「人間狩り」について。
「狙撃の理由」著者:ジョー・ゴアズ/訳者:藤本和子
主人公であるフレッチャーが、隠遁生活をしているミネソタの森で狙撃をされ、瀕死の重傷を負ってしまう出だしから始まる。
タイトルのとおり、狙撃の理由を謎として物語が進行する。終盤になるとその謎が明らかにされるのだが……何で? うむー、納得がいかない。というような感じでした。
例えるなら破れた宝の地図を頼りに苦難を乗り越えて、手にした宝箱を空けたら「はずれ」の紙切れ一枚だったような虚しさです。
むしろ宝箱を探すその過程が宝なのだ。というような感覚で読まないと痛手を負う気がします。
先日、紹介した本「人間狩り」について。
HPB一冊と文庫版三冊を所有しているのを無駄な重複と書いたが、HPB(1969)文庫(1976)文庫(1998,1999)ではあとがきが違っている。
三度に渡りあとがきを担当しているのは、小鷹信光氏です。興味深いのはHPB版(1969)。小鷹氏は、このシリーズが完結するとしたらとして、ある一節を予見している。
一般常識に照らせば、このような悪漢が活躍する小説は受け入れがたいのは頷けるし、ましてや自身で翻訳して出版されるのだから、なんとなく後ろめたい気持ちが働いて、“悪は最期に滅びる”というような予見を一節にしたのでしょう。
著者であるリチャード・スターク自身もこの一作で終わらせるつもりでいたことが、文庫版(1976)で明らかにされています。当初の結末は、パーカーが非業の最期を迎えていたようですが、編集者と出版社の要請によりパーカーの命は救われたのでした。
文庫版(1998,1999)の新装版ではこの予見については一切触れられていません。現時点では二十三作品(未訳は三作品)になるサーガですので安心して(喜んで)削ったのでしょう。
2008年9月18日木曜日
2008年9月17日水曜日
SFM投稿用のネタがほぼ完成した。一週間寝かせてから誤字・脱字などの細部を確認する予定。
今回はリチャード・スタークの「悪党パーカー」シリーズについて。リチャード・スタークはドナルド・E・ウェストレイクの別名義の一つです。作品の傾向別に名義を使い分けていて、リチャード・スターク名義ではクライムノベルを書いています。代表作はもちろんパーカーが活躍するサーガです。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、わたしがこのシリーズを要約すると以下のようになります。
「主人公であるパーカーは、犯罪組織には属さない一匹オオカミの犯罪者で、略奪計画が持ち上がるたびに、最適な人材を選び小さなグループで犯罪計画を遂行する。グループの構成員は、大抵はパーカーのように組織には所属していないプロの犯罪者であり、蜘蛛の巣のようなネットワークを利用し、計画に必要なスキルを持ったプロを集め計画を練り上げてゆく。パーカーの役割は計画の監修にあたる場合が多く、計画を組み立てて実行可能な形に仕上げ、実行に移る。想定外のアクシデントにあいながらも、非情なパーカーは己のコードに従い、屍を蹴散らして、汚れた勝利を掴み取る」
こんな感じです。
このシリーズを入手するのは困難がともないます。文庫化(早川文庫)されているものは比較的簡単に入手できますが、ハヤカワポケットブックス(HPB)の一部はやや困難になり、角川文庫から出された三冊は相当に困難です。もちろん金に糸目を付けなければなんとかなりますが。もしくはじっくり腰をすえて探せば、運良く入手できるかも。
写真でも入れてみようか。悪党パーカ「人間狩り」HPBが一冊、文庫が三冊。無駄な重複だ。もっといろいろ語りたいが、情報を整理してからじっくりと語ろうと思う。
※追記
入手困難と思われた角川文庫が復刊するようだ。嬉しいかぎりである。
「汚れた7人」
「汚れた7人」
2008年9月15日月曜日
2008年9月14日日曜日
2008年9月13日土曜日
本を読むというのは誰でもできる。ネタ(ショートショート)でも書こうとすると意外に難しい。ネタを創作している、しようとしている状態で読書をすると、文章のルールや何やらが気になり、なかなか読み進めることができない。これは自分が文章を書く常識を理解していないからです。
文章を洗練させるのは難しい。自身で自身を育てるようなものだからである。とくにわたしのように学が無い場合はなおさらだ。でもまあ文筆業を目指している訳でもなし“それなり”でいいと思う。と、勝手に結論してしまうことにする。
以下は前回に引き続き、某掲示板に投稿したネタである。今はもう投稿を止めた。個人的には“それなり”になったと結論したからです。今現在はSFMに投稿するレベルに引き上げるべく“それなり”になるように育てています。無理かもしれんけど。
前回の「積読塚」は読みづらいので縦書きでPDFにしてみた。以降、ネタはPDFにしてみる。
※追記9/26に編集しました。
「積読塚」
「隊列文法」
※10月25日にリンクがあります。上記のURLはリンクが切れています。
10月25日
google.com, pub-7861057559925232, DIRECT, f08c47fec0942fa0
文章を洗練させるのは難しい。自身で自身を育てるようなものだからである。とくにわたしのように学が無い場合はなおさらだ。でもまあ文筆業を目指している訳でもなし“それなり”でいいと思う。と、勝手に結論してしまうことにする。
以下は前回に引き続き、某掲示板に投稿したネタである。今はもう投稿を止めた。個人的には“それなり”になったと結論したからです。今現在はSFMに投稿するレベルに引き上げるべく“それなり”になるように育てています。無理かもしれんけど。
前回の「積読塚」は読みづらいので縦書きでPDFにしてみた。以降、ネタはPDFにしてみる。
※追記9/26に編集しました。
「積読塚」
「隊列文法」
※10月25日にリンクがあります。上記のURLはリンクが切れています。
10月25日
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2008年9月12日金曜日
何か短期的な目標を決めてみよう。SFマガジンのリーダーズストーリーに投稿してみることにする。批評がもらえるぐらいを目標にしてみる。
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以前、某掲示板で書いたネタを少し修正して、いくつか公表してみることにする。
「積読塚」
きみたちがなぜ積読してしまうのか? 微力ながら、わたしがきみたちを導きましょう。
読みたい本が沢山あるのだろう。しかし、需要と供給のバランスが崩れているのも自覚しているはずだ。
既読より未読の比率が上がり、日増しに増殖し、ついには本棚に収りきらず床にあふれだし、うず高く積み上げられている部屋の様子が目に浮かぶようだ。
積読をネットで自慢するに止まらず、呆れたことに崩れにくい積み方を情報交換し、さらに積読で強靭なタワーを築くにあたり、日本古来の宮大工の工法を模倣し、驚くべきことに釘や糊などを一切使用せず、震度9の直下型地震に耐え抜く技法を確立してしまう始末だ。
本末転倒とは、まさにきみらのことを言うのではなかろうか。
わたしは、きみたちの外見について推測してみた。色白でぽっちゃりとした体型で、メガネを掛け、おまけに出っ歯ではないかと考察しているのだが、どうかな。外国人が我々日本人を、イエローモンキーと卑称したりするが、とくにきみらの顔は、黄色味をおびてはいまいか?
ここで断っておくが、きみらを嘲笑したり、ましてや非難や罵倒しているわけではない。むしろ賞賛しようとしているのだ。
きみらに人類の未来を託したい。これから訪れるであろう核の冬の時代、生き抜くのはきみら新人類なのだから。
そうなのだ、上記の特徴をもったニュータイプのきみらは、実はセルロースを消化してしまうシロアリ人間なのだ。これでなぜ積読してしまうか分かっていただけたと思う。棲家であり、食料であり、知識である本を収集してしまうのはシロアリ人間の本能に根ざしているのだ。
忌むべき悪癖であると馬鹿にされ続けたのではあるまいか。しかしきみらは罵倒に負けず、積読をライフワークとして邁進し続けた。己の行動に疑問をいだき、不安を抱え仲間を求めていた姿など、想像するに涙を誘われる。
しかし、もう何も悩む必要は無くなったであろう。きみらの優れた本能が理性を押えつけ、猛烈に積読を推し進めているのは、間近にその時が迫っている兆しなのであろう。
わたしは迷えるきみらに、ささやかながらアドバイスできたことを誇りに思う。さあ、気兼ねなく積読タワーを建設してくれたまえ。
きみらの未来に祝福あれ。
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2008年9月11日木曜日
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