2021年3月31日水曜日

お菓子とリングマッスルアップの攻防

 はい、こんにちは筋トレの頻度が激減し、食欲が暴走し、体重が激増してお腹がぽっこりしてきたKOKEです。
 体重が増えると懸垂もリングデッィプスもきつくなりますが、まだまだ習得過程の吊り輪でのリングマッスルアップはさらにきつくなります。
 リングマッスルアップでフォールスグリップが滑ると致命的になります。今回は吊り輪の滑り対策です。
 自分の吊り輪素材はプラスチックなので、以前はバンテリンの黒テーピングを巻いていました。多少ましにはなりますが、5Kgの体重増量にはかないません。滑ります。そこで今回の対策は、縦長に切ったタイヤチューブを巻くことです。ただそれだけのことですが、効果は絶大です。滑り止めの粉(炭酸マグネシウム)で対策するという方法もありますが、毎回の事後処理が面倒な気がしてタイヤチューブを巻く方法にしました。
 体重増量以前は5回が限界でしたが、増量後は1回減の4回になっていました。今回の対策で5回に戻すことができました。

 わかっちゃいるけど止められねえ食欲に絶望しながらスナック菓子の旨さに喜びを抑えきれないKOKEでした。それでは!

NEW・吊り輪 トランジションはヘッドバットだ! マッスルアップ

NEW・吊り輪 リングマッスルアップを書き殴れ

2021年3月11日木曜日

眠れぬ夜にキーボードを叩いてみたら

 私はSFというジャンル小説が好きだった。いや、今もって好きであることにかわりないのだが、若い時分のそれとは違うのである。
 特に好奇心の旺盛さは比べようもない。加えて、多感な時期に喘息持ちだったため、スポーツで溌剌とした汗を流すということができなかったため、退屈だった。本を読むという選択をしたんだ。それが漫画でも良かったのだが、少ない小遣いではとても賄いきれないことがあきらかだったためというのもある。
 とは言え、阿呆だったので、ゆわゆる高尚な文学に手を出すことはなく、退屈な本を読むならせめてひとときの楽しみが期待できそうなSFが私の肌に合った。
 その当時はさまざまな奇想やアイデアをSFから吸収して、“面白い夢”をみるという非常に内向的な目的がありました。これはまったく上手くいかなかったな。
 幸いなことに喘息から縁が切れ、好奇心もすれて徐々にSFを読まなくなってしまいました。であるが、私は定期的にSFという弱毒成分を補給せずにはいられないんですな。

 SFというのは面白いもので、奇想やアイデアを共有して好き放題できるのです。ですから優れたそれは手を変え品を変え発展していきます。言い換えれば夢が夢を育てていく不思議さです。
 ですが、残念なことに、ここ日本では専業のSF作家は非常に少ないです。理由はいくつも浮かびますが、商業的には漫画家には敵わないといのが日本の現状のようです。
 これは言語の違いが壁になっているというのもあります。“奇想やアイデアを共有して好き放題する”サイクルの速度が違いすぎ、かつ共有する人員の差(作家と読者)がありすぎて、とても太刀打ちできるものではありません。50年前のSF作品が翻訳されるということがあるという一例もありますし、残念なことではあります。一方で言語の壁は、有象無象のフィルターとしての機能をはたしている側面もあります。
 本音を言えば、有象無象のフィルターなぞ必要なく、有象無象こそSFなんじゃないのかとも思います。未発展の奇想・アイデアこそSFのダイナミズムだよな。それを触れる機会が制限されてると思うと少し歯がゆいかな。

 ということで? 眠れぬ夜に適当なことを打ち込んでみた。センスオブワンダーを夢にみたい。KOKEでした。それでは!

2021年3月10日水曜日

人生は寄港地のない船である は? 

 はい、こんにちはKOKEです。随分と久しぶりに本屋に行った。そして、久しぶりのSFを入手した。ということで、今回は『寄港地のない船』ブライアン・オールディス/中村融訳を、KOKE視点でグダグダしてみる。

 まず、この作品は1958年に発表され、7年前の2015年に翻訳された。ちなみに著者ブライアン・オールディス氏の没年は2017年8月19日だそうだ。翻訳された作品でもっとも有名なのは『地球の長い午後』だと思われます。内容は忘れましたが、読んだ記憶はあります。
 『寄港地のない船』は、世代交代宇宙船の古典と言ってもよい作品となります。そのために題材は古臭くなりますが、SF界全体に影響を及ぼしたであろう奇想の種が詰まっています。
 日本では2015年に翻訳されましたが、その奇想はあらゆるSF作品にて直接・間接を問わず芽吹き、花開いています。
 その原点である『寄港地のない船』を2021年に読むというのは不思議な感じがしますね。しかも早川書房でなく、竹書房からですからね。『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード/ 内田昌之訳も竹書房だったよな。こちらも奇想では引けを取らない作品です。ご興味のある方はぜひお手に取ってください。
 『寄港地のない船』のネタバレは一切書きません。世代交代宇宙船は最大のネタバレですが、
作品の面白さには関係がありません。これを読んでいて思い出される作品は、『猫の地球儀』秋山 瑞人です。ライトノベルですが、これも侮れない作品となります。油断して読んでください。は? 
 脱線すると、『猫の地球儀』で思いだされる音楽は、スカパラと宮本浩次のコラボ曲『明日以外すべて燃やせ』です。『猫の地球儀』とは全く関係のない意図で創られた音楽ですが、通底するテーマは同じだと感じます。『猫の地球儀』で泣いたら? 『明日以外すべて燃やせ』をぜ聴いてみて下さい。

 誰が言ったか『SFはやっぱり絵だねぇ』という台詞。Googleで調べたら一発ですが、『寄港地のない船』も例外ではなく、『SFはやっぱり絵だねぇ』と思いますよ。私がこの台詞を知らなかった昔に似たような感銘を受けた作品は、P・Kディックの短編『偽物』でした。筒井康隆の短編 『関節話法』も腹が捩れるくらい泣きながら笑って『SFはやっぱり絵だねぇ』と言いたい作品です。ぜひ。
 『寄港地のない船』で思いだすニュースはコロナ初期で感染者が多発したクルーズ船ですが、SFはシチュエーションや規模の違いはあれど先見の明があるものだと言わざるを得ません。コロナ禍の中、不謹慎ですが思いだされる作品は、森奈津子の短編『西城秀樹のおかげです』です。百合SFですが。ぜひ。

 ということで、しばらくぶりにSF成分を吸収しましたという話でした。しかしあれですね、『寄港地のない船』という日本語タイトルめっちゃネタバレだろうと思ったのは内緒です。それでは!