2018年10月11日木曜日

谷川岳で戦ったのは……

 こんにちは、谷川岳を登ってきたKOKEです。


 コースは下記の通りです。

スタート:土合口駅7階建ての立体駐車場(料金は5月から11月は500円)

西黒尾根登山口(801m)

ラクダの背(1516m)

ラクダのコル(1495m)

ザンゲ岩(1810m)

トマノ耳(1963m)

オキノ耳(1977m)

富士浅間神社奥の院

オキノ耳(1977m)

トマノ耳(1963m)

谷川岳・肩の小屋(1912m)

天狗の留まり場(1665m)

熊穴沢避難小屋(1465m)

天神平・天神峠分岐点(1403m)

天神尾根・田尻尾根分岐点(1377m)

田尻尾根登山口(920m)

ゴール:土合口駅7階建ての立体駐車場

合計距離: 10.22km
最高点の標高: 1940m
最低点の標高: 729m
累積標高(上り): 1311m
累積標高(下り): 1287m


 ルート地図と標高グラフは下記の通りです。




 今回は谷川岳にアタックしました。弟が決めた山です。紅葉シーズンなので、茶臼岳か谷川岳のどちらかでしたが、天候により谷川岳になりました。ちなみに茶臼岳は去年登りました。

 弟が選ぶ山なら(体力的に差があまりない)安心感かあるので、情報収集もルートも調べませんでした。距離と時間だけは弟に聞きました。10キロ、7時間だと聞きました。これは必要な水の量を決める為です。2.5ℓを持っていきました。十分に足りました。
 これはなかなか辛そうだとは予想していましたが、下りが3時間超えるのには堪えました。

 長丁場だとわかっていたのと、初めての山なので様子もわからないので、登りはペースを落としていきました。登りは西黒尾根ルートです。
 山頂手前には岩場が複数箇所あります。いわゆるクサリ場です。この岩場は巨岩が多く、表面が滑りやすいため割りと難所です。鎖を頼りにしすぎると足場をおろそかにしてしまいがちですね。今回は登りのルートと下りのルートが違うため想像するに、下りはより難所となりそうなクサリ場でした。
 登りは鎖を敢えて使いませんでした。これはなかなか楽しかったです。鎖に頼らないのでルートを考えながら進むのがツボにハマりました。いざとなったら鎖に頼るつもりだったので真の意味での危険性はそこまではありませんが、このルートは初心者向きではありません。
 トマノ耳(1963m)、オキノ耳(1977m) まで進み、その先に鳥居(富士浅間神社奥の院)が見えたのでそこまで行ってきました。
 富士浅間神社奥の院からトマノ耳(1963m)まで戻り、分岐を右手に進み谷川岳・肩の小屋(1912m)の外ベンチで早めのお昼休憩を摂りました。コンビニで調達したおにぎり1個とザーサイ、弟が持ってきたシングルバーナーでお湯を沸かしてもらい、弟の持ってきたポタージュを飲みました。いやーよくできた弟です。それから登山でしか食べないシュークリームを堪能しました。
 弟が谷川岳・肩の小屋で山バッチを買ってきてくれました。この手の記念品には興味がないのですが、弟がプレゼントしてくれたものですから大切にしまっておきます。
 谷川岳・肩の小屋(1912m)にはトイレもあります。料金は100円となります。肩の小屋には食堂があるようですが、入りませんでしたので中の様子は分かりません。

 同じ山頂を目指すにしてもロープウェイでだいぶ楽できますので、体力に自信がない方や、紅葉を純粋に楽しみたい方はロープウェイをお勧めします。それでも割と大変ではありますが。
 ロープウェイ経由で山頂を目指す方には少し注意をしておきます。こちらは紅葉シーズンはめちゃくちゃ混みます。登山道が渋滞していました。山頂手前の山小屋でのお弁当タイムは激混みが予想されます。トイレもありますがこちらも激混みが予想されます。

 下りのルートはロープウェイ駅経由の大勢の登山者とかち合いました。皆さんのマナーが良いのが幸いでしたが、これは割りとストレスです。犬を連れた方も1名みました。とても艶の良い可愛いわんこでした。

 ロープウェイを利用せずに下ります。ロープウェイを使うと10分。ロープウェイを使わないと2時間はゆうにかかります。途中までは良く整備された登山道が続きますが、最後の分岐(天神尾根・田尻尾根分岐点)から非常に滑りやすい登山道が続きます。前日の雨が影響したのもありますが、粘土質なので滑りまくりました。

 山林を抜けると砂利の道(田尻尾根登山口)に出ます。ここから舗装道路まで約30分ほど掛かります。この砂利道は沢に挟まれた道となります。上にはロープウェイが通っています。
 道半ばに沢が合流するボイントがあります。ここで靴の泥を洗い流しました。これが夏なら間違いなく沢に飛び込んで涼を得ていたことでしょう。


 少し話を戻しますが、下り最後の分岐(天神尾根・田尻尾根分岐点)途中から粘土に足をとられ何度も転びました。この辺りから足の運びを慎重にしていました。
 砂利道(田尻尾根登山口)まで残り20分前後に後方から気になる音がしていました。何かが藪をこいでいる音です。先行していた弟に確認したところ、そのような音は聞いていないということでした。
 あまりにも気になる音がしていたので、何度も振り返りましたが正体は不明でした。何度も熊の可能性が頭をよぎりましたが、確信も経験もなかったことと、後方からの音だったこともあり恐怖に足がすくむことはありませんでした。
 実はひとつ目の分岐手前(天神平・天神峠分岐点)で女性1名を抜いていたので(下り方面はこの女性1名しかみていない)、もしかしたらその女性の可能性もあるかもと心中を誤魔化していましたが、あそこまでザワザワさせて下ることは無理なことは明らかでした。
 そんなこんなで沢で靴の泥を流していたら先ほどの女性が追い付いてきました。相当引き離したつもりでしたが、5分と差がなかった感じです。わたしは先ほどの熊かもと思っていたのが、この女性だったことに安心しました。ただ少しの違和感が残っていました。

 そんなことはおくびにも出さず。その女性に話し掛けました。「あの道(天神尾根・田尻尾根分岐点以降)結構滑りませんでしたか?」と。するとその女性は靴底を見せてくれました。簡易アイゼンでこの道を攻略したので滑らなかったし、速いペースで降りてこられたと教えてもらいました。これは得難い技です。今後に役立てます。
 その会話の後にその女性が放ったのはわたしの感じたものと同じで、熊の気配だったと言いました。
 どうやら以前にここのロープウェイから熊をみた経験があるらしく、ザワザワしてからトレッキングポールを叩いて降りてきたと言っていました。
 その女性も熊を確認したわけではありませんでしたが、ひょっとするとやはり熊だったかもしれません。なぜなら途中であのザワザワを真似しようとしましたがどんなに木を揺すりながら歩いても聴こえるザワザワにならなかったからです。あれは山道を外して歩く以外たてられる音ではありません。

 熊に出くわす可能性をまったく考えたことがないとは言いませんが、その可能性は極めて低いとなんとなく思っていました。
 今回、熊の? 気配があったのですが、そうなると熊鈴はあまり効果がないものなのかもしれません。
 これはもし万が一のことを考える切っ掛けになりました。実際に熊と鉢合わせしたらおそらく何も対処出来ないかもしれませんが。何かしらの対策はすべきなのかもしれません。
 とにかく熊には遭遇したくありません。今回は運が良かったのかもしれないですね。二つ目の分岐(天神尾根・田尻尾根分岐点)以降は落ち葉の様子から通行する人が少ないことと、沢が左右にあるので熊にとっても都合の良い環境だったと思われます。山は人間だけのものにあらず、動植物の多様性を育むものであるということを改めて実感しました。

 もう一つ、書こうか書くまいか迷いましたが、実は日の出前に出発したのですが、前日の仕事やら登山の準備やらをぐだぐだしていたら睡眠がとれませんでした。車中も非常に眠く、山頂付近でも強い睡魔と戦っていました。熊の気配? がしていた時は流石に眠気は飛びましたが、沢付近になると眠くて仕方ありませんでした。帰りの車中では弟が運転しているのに寝るわけにもいきません。気力で睡魔と戦っていました。
 地元についてからラーメンと餃子定食を食べましたが、はち切れんばかりの満腹になりました。自宅に戻り洗濯を済ませてシャワーを浴びて寝ようと思っていたのですが、猫たちの食事を準備していたらまた腹が減りはじめ、牛丼並盛を2杯食べに行きました。満腹過ぎて眠ることができませんでしたとさ。めでたしめでたし。

 そしてまたもや写真は撮りませんでした。弟が沢山写真を撮っていたのでデータを貰ったら写真をアップしよかと思っています。登山時間については眠くて把握していませんが、これも弟がロガーを起動していたのでプリントアウトして貰ったら時間なども追加する予定です。それでは!

0 件のコメント: