2009年1月29日木曜日

“BLOGGERに報告というボタン”があるが、これの説明をGoogleで翻訳したら『怒りのモブで操作することはできません。政治的意見の相違?扇動的な意見ですか?ただ夢中?かかってこい。 』という翻訳になりました。なんか面白いです。そこでこれをネタにしてみました。


怒りのモブ

「なあ、豆って大豆だっけ、小豆だっけ?」
「小豆じゃないの?」
「そうだっけ? 小豆買ってくるんだっけ」
「うん」
「小豆って大きいのやら小さいのがあるけど、どれ買えば……」
「お汁粉を作るっていってたから、あそこのおばさんに聞いてくるよ」
「ちょっと待てよ! 考えればどれか分かるから。人に聞くなよ」
「だって間違えたら母さんに怒られるじゃん!」
「うっせーな。黙れバカ!」
「いいよ僕が聞いてくるから……」
 弟が小走りに、ソーセージを焼いているおばさん店員に駆け寄っていく。
 おれの言うことを聞かない弟の反抗的な態度に無性に腹が立ってしまった。ニュースでみた『政治的意見の相違』だな。それと、おれの意見をでなく、ソーセージババアの意見を聞こうなんて『扇動的な意見』だろ。これもニュースでみた。
 とにかく、おれは、弟を追っかけて捕まえた。足はおれの方が速いんだよ。バカが!
「おい! てめえ、おれのいうことが聞けないのか?」
「だって母さんに怒られるから……」
「うっさい! おれが決めるから、ソーセージババアには聞くな!」
「ちょっとあなたたち」ソーセージババアが寄ってきた。
「あー、なんでもありません。立てよ早くしろ」おれは弟を引きずって、ソーセージババアから離れた。やばい聞こえたかもしれん。
「なあ、今日のおやつのケーキな、お前が選んでいいから、な? モンブランはお前にやるから、おれが一番好きなモンブランはお前のものだから、ゆうこと聞け」おれは、グズついてる弟をモンブランで従わせた。『懐柔』ってやつだ。
 四種類の小豆をとっかえひっかえしてどれがお汁粉に使えるか夢中になっていると、弟が猛ダッシュでソーセージババアのところに行きやがった。
 怒りでスーパーサイヤ人になってしまったが、頭の片隅にインターネットでみた、意味不明な文章を思い出していた。『怒りのモブで操作することはできません』ああそういうことか! いま意味が分かったよ! 
「てめえ! かかってこいや!」


2009年1月27日火曜日

ナンセンスグッズ








さて、左の写真に写っているものは何でしょうか? お風呂場や台所で使われる石鹸置きではありません。
久々に“可笑しなもの”を自作しました。中学時代の“安全耳掻き”以来のナンセンスグッズです。
“安全耳掻き”はけっこう真面目に考えた、優れものだと自負していたのですが、「これは、安全耳掻きで……」作品説明をしようとすると、教室のガラスが割れんばかりの大爆笑。何でなのと思ったが、実にくだらないナンセンスグッズなのに、みんなの大爆笑で我に返って、自分でも腹が捩れるくらい笑ってしまいました。

そんな思考回路を持ったわたしが作ったグッズなので、笑われること必至のグッズなんだろうなあ。本人はけっこう大真面目なのですが……

前置きはこれくらいにして、自作品の説明を。
SONY製のPSone専用液晶ディスプレー(SCPH-130)を汎用化させるための便利グッズなのだ!?
もともとは、PSone(SCPH-100)の周辺機器として発売されたが、S端子付AVアダプター(SCPH-10130)を改造することにより、他機種のゲーム機(例:SFC)をRGB接続することが可能なことは、狭い世界では割と知られている。
ですが、PSone(SCPH-100)であるゲーム機と合体させて使用する前提で作られた商品なので、これを単体で使用するのはまったく向いていない。
これを解消するために自作したのが今回のグッズなのです。安定性と塗装の手間を省くため、材質をステンレスにしました。
面倒くさがりなので図面などは引かず、ノギスなども使用せずに現物合わせで作りました。溶接も自分で行いました。溶接機もボロですが、溶接の腕もヘボなので、強度的には問題ありませんが、溶接痕が美しくありません。団子溶接です。
溶接面がないので裸眼で溶接して、夜中に「目が、目が痛てえ、死ぬう」と悶え苦しみましたとさ。
そんなこんなで完成し、PSone専用液晶ディスプレーと合体させたのが下の写真です。
写真はここ
http://picasaweb.google.co.jp/katadorareta3/PSone02#slideshow/5295916564111172594http://picasaweb.google.co.jp/katadorareta3/PSone02#slideshow/5295915992683046674

どうですか? “安全耳掻き”に次ぐナンセンスグッズです。欲しいと思ったあなたは少し可笑しな人ですよ、たぶんね。

関連するかもしれない? ブログ内リンク

関連するコンテンツ『PSone液晶ニター(SCPH-130)の画質調整(* OSD MODE *)への入り方   ~裏コマンド(大技林的ネタ)~』

2009年1月12日月曜日

鳥姫伝

「鳥姫伝」著者:バリー・ヒューガート/訳者:和爾 桃子

最近読んだ本は、積読塚から手探りで偶然つかんだ「鳥姫伝」です。
五年ほど積んでいたものだと記憶している。表紙を見て塚に戻しかけたが、五年前の自分は、何か確信にたる理由があって積んだのではなかろうか。と、思い直し、読み始めた。ファンタジーものはほとんど読まないのだが、久々にスマッシュヒットな快作でした。
布石が散りばめられ、思いもしない方向に話が進み、鮮やかに収斂する。架空中華ファンタジー。こんな感じ。
菊池秀行氏の「エイリアンシリーズ」を面白く感じる方に読んでもらって感想を聞きいてみたい。個人的にはなんとなく似かよったものを感じる。
しかし表紙は完全にトラップだよなあ。読み終わってから表紙のイラストレーションを確認してしまいました。まあ“文字通り”にしたら売れなくなっちゃうからしょうがないか。

2009年1月5日月曜日

アフガニスタンバナナスタンド

私の大好きな作家、ドナルド・E・ウェストレイク氏が去年の暮れに亡くなられた……
私が中学生の頃に古本屋で発掘した「強盗プロフェッショナル」が出会いになる。ボロボロの古本で五十円だったのをいまだに憶えている。その当時は既に亡くなられている作家だと思い込んでいた。
その後に失礼な物言いだが、「まだ生きていたんだ」と思ったのは内緒だ。最近では同時代に生きているというのは、この上ない幸福という思いが大きかったのだが。
あと十年は現役で新作を届けてもらえるかなあ、と思っていただけにショックなニュースである。
本の愉しみを教えてくれたドナルド・E・ウェストレイク氏に感謝し、ご冥福をお祈りします。