2024年4月24日水曜日

失敗だらけのHSC-7000を利用してRGB21をSDIに変換する方法(失敗編)

 はい、こんにちはKOKEです。今回のトピックは、レトロゲーム機で最高画質だったRGB21をSDIに変換するです。HDMIに変換するではありません。今回はSDI版です。興味本位な実験的意味合いで行いました。

 実験前のアプローチを書いていますが、実際には見事に失敗しています。色々と見立てを誤っています。


 それでは本題(失敗編)に入ります。
 SONY製LMD-9050モニターに、RGB21をSDIに変換して入力してみたいわけです。

 以前に入手していたIMAGENICS社製HSC-7000が今回の主役です。
 これはセガのゲームギア用同人ハードGGLCD初期バージョンをVGAで出力してHSC-7000でズームしようと思って入手したもの。GGLCDは組み込んでいませんし、HSC-7000も仕舞いこんでいます。

・入力信号は、ほとんどのパソコン系アナログ RGB信号に対応可能かつ、D1~D4 端子相当のY,PB,PR(Y,CB,CR)色差コンポーネント信号を直接入力することも可能です。

・入力解像度範囲:320x200~2,048x2,048画素に対応。
水平15kHz~130kHzでかつ、垂直22Hz~150Hzまでの信号に連続追従可能。H/Vアスペクト比の任意。

・入力同期信号:HD・VDまたはCSまたはシンクオングリーン信号(SOG)のアナログまたは TTLレベル。極性と信号レベルを全自動判別対応。

・SDI出力映像信号
SMPTE292M(HD-SDI)または SMPTE259M-C(D1-SDI)準拠0.8V(p-p)NRZI信号75Ω 2分配BNCx2。1.485Gbps(HD-SDI)または270Mbps(D1-SDI)。

・20%~800%までのバリアブルな拡大縮小ズーム機能があります。


 HSC-7000を大雑把に説明すると、PC(VGA)およびコンポーネント信号をSDIに変換し出力します。コンポーネント信号はVGA端子経由での入力になります。
 またアナログ出力にも対応しており、コンポーネント、S端子、コンポジットビデオを出力します。
 なお音声は入力端子がないので、このHSC-7000ではSDI信号に変換はできません。


・テストで使うゲーム機はPS1です(ソフトはドラクエ7)。

・出力ケーブルは、PS2/3用コンポーネントケーブル。RGB信号出力として使用。

・同期信号はLM1881N経由のCsyncです。AVマルチアダプタを使用してS端子のY信号を同期分離。

・モニターはSONY製LMD-9050です。

 結果は、ここまで書いてなんですが、失敗しました。
 RGB21信号をR,G,B信号をVGA入力し、LM1881NでCVBSをC-SYNCに変換してゲンロックに入力しましたが、これはまるで駄目でした。
 続いてC-SYNCをVGAに入力しました。映像はでましたが、白飛びしてしまいます。HSC-7000の入力信号をOSDで確認すると下記のように表示されます。

((INPUT.STATUS))
SIGNAL.FORMAT PC.R.G.B.CS
H.SYNC 15.7Khz
V.SYNC 59Hz
SCANTAIP PROGRESSIVE
ASPECT.RATIO AUTO 4:3

 上記が入力信号の表示です。スキャンタイプはインターレースになっていません。

・480i@60(240P@60):本機を720p出力で使用したとき、若干画質劣化があります。()内はTVゲーム機などの信号の場合。

・入力信号は、ほとんどのパソコン系アナログ RGB信号に対応可能

 取扱説明に上述のように記載されていましたが、これはコンポーネント(D1)のインターレースのことを指していたようです。
 あとは“ほとんどのパソコン系アナログ RGB信号”というくだりですね。ここを自分の都合の良いように解釈してしまいましたが、ほとんどという意味合いには、その範囲には含まれないパソコン系アナログ RGB信号があるということです。
 わたしはここを15KhzインターレースRGB信号もカバーしていると思ってしまい見立てを誤ったようです。
 いやー上手くいくと思ったんだけどなあ。失敗してしまいました。


 本当は失敗編など不要だと思っていましたが、備忘録として記録に残しておきます。

 この続きを書いています。
 “失敗だらけのHSC-7000を利用してRGB21をSDIに変換する方法(完結編)”

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