2013年11月21日木曜日

バッドタイム・ブルース ニックはギャンブル好き、酒好き、女好き、悪徳警官

 とにかく暇だったので食材を仕入れたついでに本屋に寄った。分厚い本を探す。
 「バットタイム・ブルース」を手に取って、あらすじを読んだ。駄目警官の話らしい。分厚いしこれをレジに持っていった。

 帰宅して2匹の猫に餌を用意して、自分の夕飯をつくり食べ終える。風呂は済ませているので、猫のケアをする。ケアはウエットティッシュで目、鼻を拭き、綿棒で鼻の穴を掃除して、綿棒にウエットティッシュをクルリと巻いて耳掃除をする。それからあごをコールドクリームで掃除する。それが終わったら歯磨きをして、足をウエットティッシュで拭き、お尻もウエットティッシュで拭く。ついでに自分の耳掃除をする。
 これが終わったら5分くらいパラシュートコードで猫と遊び、寝る準備をする。1匹の猫を寝袋の足元に入れ、もう1匹を右わき腹に招き入れる。さらに布団を掛けてモゾモゾしながらいい塩梅のポジションにして寝る準備が整った。

 早速、「バットタイム・ブルース」を読み始める。出足から主人公の中年警官ニックの破滅シーンから始まる。金が尽きて自己破産状態で住むところもない。
 警察署に戻って、ある金持ちが行方不明との一報。大人の行方不明は優先順位が低く、捜査には誰も行かない。金の匂いがしたニックは金持ちの邸宅に向かう。
 あろうことかニックはそこで金持ちの邸宅で寝泊まり、飲食、プールで泳ぎ、衣類を勝手に着服。ベットサイドのテーブルに置いてあった財布までポケットに仕舞い込む始末。
 数日後に腐敗臭に気づき隠し部屋から自殺であろう金持ちの遺体を発見する。ここから物語が加速していく。ニックは金持ちの残り資産をどうにかして自分のものにして海外に逃亡する計画を立てる。そうすると金持ちのことをより深く知る必要があり、そこからニックは訳のわからない事件に巻き込まれていく。
 事件の真相に迫ることが金を手に入れることになり、ニックはどんどんスタンドプレイを加速させることになる。そして真相は? 金は? 終焉に向かってニックは暴走する。

 というお話でした。とても面白かったです。作者の処女作ということですが、一級のエンターテナーであり、エンターテーメントだと思います。

2013年10月28日月曜日

タイムマシーンで三分前に戻ってカップラーメンにお湯を注ぐ 

『時の地図』を先日読んだ。購入したのは1年以上前のことだ。引っ越してから未だに段ボールから‎荷物(主に本)を出しておらず、悪党パーカーを読みたくて探していて、目についたのでついでに引っ張り出した。  “SFが読みたい2010年3位”という緑色の帯が付いているハヤカワ文庫のNV。購入したのはおそらく帯に釣られたのかな? それともSFテイストの本が読みたいと思ったのかもしれない。ただ、購入してはみたもののあまり面白くなさそうなので放置したと思う。
 ともあれ読み始めた。冒頭からなんだか嫌な予感。神の視点で書かれている部分で、このシーンから物語を始めようかとか言い出す。そしてそれがちょくちょく出てくる。それは作者の語りだ。つまり、「この物語は私が創作したのです」としつこく宣言されているわけで、気になるのである。それをあえてやっているのだから嫌な予感がしたのである。
 物語の内容には触れませんが、3部構成になっています。面白いのは事実ですが、嫌な予感があるので警戒しながら読み続けました。第3部は意外な方向に話が飛んで行きます。SFらしい展開になるのです。ですが、“SFが読みたい2010年3位”でかつ、青背ではない白背のNVなのもなんだか引っかかりながら読み進めました。
 そして無事物語は終わるのですが……なんていうか、やはりというか嫌な予感が的中しました。つまりこれはSFぽいNVなのです。それが悪いということではなく、駄目なパターンのSFぽいNVということなのです。

 内容の核心に触れてしまいますがあえて“駄目なパターンのSFぽいNV”だと思った理由を書きます。物語はタイムマシーンをモチーフにして進められて行きます。1部と2部は面白いSFぽいNVだと思いました。で、問題は3部です。これはある意味SFといっても差支えないのですが……最後で作者がしゃやりでてきます。これが上手に処理されていれば良い余韻にひたれる物語になったのですが、わたしには“駄目なパターンのSFぽいNV”に思われました。
 もう少し突っ込んでみようかな。タイムマシーンをモチーフにしているので平行宇宙の観念が出てくるのですが、これと作者のでしゃばりがとても悪いブレンドで最後にやらかします。つまり、平行宇宙は無限にあるのだからこの物語も平行宇宙のひとつだとのたまりやがるのです。鼻につきます。
 もう全部ぶち壊し。興ざめです。この物語も平行宇宙のひとつという理屈は納得できます。物語の全知全能の神様である作者が物語にあえてでしゃばってでてきていた理由はこれを言いたかっただけなのです。作者のでしゃばりが警戒につながり物語に没頭できないというのもありましたね。
 あとはタイムマシーンがモチーフでありながら3部では時間移動が超能力ですからもう笑うしかない。1部2部の面白さが台無しです。“平行宇宙の観念”というかその手のバリエーションはある意味もう手垢がついてしまっていると思うので、よほど上手くやらないと駄目だろうと思う。ハッキリいうと夢落ちぽくなってしまっている。

2013年3月19日火曜日

理由なき更新

 久しぶりにブログを思い出した。
 本当に忘れていたということではなく、正直、面倒になったというのが本音である。
 これといったネタ的なこともないし、ネタになる思いつきも行動もしていない。
 仕事が大変とかそういうこともなくダラダラ生活しています。

……そういえば、先月のことキーノ(WEBネーム)が風邪を引いてしまい心配でしかたなかったが、獣医さんのところに1日おきに通院して元気になった。
 ちなみに人間の風邪は猫にはうつらないとのこと。キーノは室内猫なので感染することは通常ではありえないのだが……まあ、風邪を引いたのには根拠のある理由があります。
 気が向いたらそのうちにそのネタでも書きますか。